副詞とは|英語の6種類の副詞一覧と使い方のすべて

deer standing

英語の長文で苦戦してしまう理由に、副詞を十分に理解していないことが挙げられる。実は、英語の1文を長くする要因はたいてい副詞にあるので、副詞の理解度が高くないと意味の切れ目がわからなくなるのだ。

そこでトイグルは英語の副詞を徹底的に研究した結果、副詞の文中での役割にフォーカスを当てた学習法を開発することに成功した。

副詞の本質的な機能がわかるので、長文読解だけでなく、TOEIC Part5のような文法問題にも応用することができる。

それでは副詞の世界へとご案内しよう。

1. 副詞とは何か

トイグルでは、副詞を次のように定義している。

副詞とは、動詞、形容詞、あるいは文全体に情報を追加する語句。副詞は取り除いても文として成立する。

(トイグル)

端的に言えば、動詞、形容詞、あるいは文全体に情報を追加する機能を持っていれば、形がなんであれその語句は副詞と呼ぶことができる。副詞はおまけ的な存在であり、その有無に限らず文は成立することになる。

中学・高校で習ったであろう副詞の例をいくつか見てみよう。次の英文で、太字+下線がついている語句が副詞である。

  • completely rejected her proposal. (私は彼女の提案を完全に拒否した。)
  • He runs very fast. (彼はとても速く走る。)

2. 副詞の種類

副詞には実に様々な種類があり、それらを理解することで長文読解のレベルを格段に上げることができる。ここでは、頻出する次の4種類を取り上げよう。

  1. 単語タイプ
  2. 前置詞+名詞
  3. 日時を表す名詞
  4. 接続詞+名詞+動詞
  5. その他の副詞

2-1. 単語タイプの副詞

一般的に「副詞」といった場合に該当するのが、単語タイプの副詞である。これは先の例に挙げたようなcompletelyやveryのような、1語の単語の副詞のことを指す。

ここでいったん、品詞の勉強をしよう。英語では、モノ・コトの名前を表す語句のことを名詞と呼び、名詞に情報を追加する語のことを形容詞と呼ぶ。次の例の太字・下線の語句が形容詞だ。

  • What a beautiful flower! (なんて美しい花!)
  • ABC burger provides us healthy food. (ABCバーガーは私たちに健康的な食べ物を提供している。)

副詞も追加情報を与える単語である点では形容詞と一致しているものの、形容詞が名詞に意味を追加するのに対し、副詞は動詞あるいは形容詞に意味を追加する。

  • 形容詞 = 名詞に追加情報を与える単語 (例: cold day (寒い日))
  • 副詞 = 動詞、形容詞あるいは文全体に追加情報を与える単語 (例: very cold day(とても寒い日))

語のカタチとしては、ほとんどの副詞は形容詞の語尾に-lyをつけるだけでOKだ。

形容詞 副詞
slow (遅い) slowly (遅く)
quick (速い) quickly (速く)
soft (柔らかい) softly (柔らかく)
sudden (突然な) suddenly (突然に)
gradual (徐々な) gradually (徐々に)
  • I spoke quietly. (私は静かに喋った。)
  • Treat it gently. (ていねいに扱いなさい。)

単語タイプの副詞は、英語の文中の様々な場所に置くことができる。詳しくは『3. 副詞の使われ方の実例』で解説しよう。

2-2. 前置詞+名詞

英語の文では前置詞を使うことが多い。ここでトイグルでは、前置詞を使ったフレーズは副詞とすることにしよう。前置詞の後ろには名詞が来ることが多いため、「前置詞+名詞 = 副詞」と覚えておこう。

  • The kids are playing in the park. (子どもたちが公園で遊んでいる。)
  • I found a few people waiting outside the door. (数人の人がドアの外で待っているのを見た。)

英文法の基礎を学習した方なら、「なぜ前置詞+名詞が副詞扱いされる?」と疑問に思うかもしれない。

ここで、「副詞とは、動詞、形容詞、あるいは文全体に情報を追加する語句」という定義を思い出そう。「前置詞+名詞」は文全体あるいは名詞に意味を追加する語句であるがゆえ、広い意味では副詞に分類することができるのだ。

2-3. 日時を表す名詞

this afternoon (今日の午後)、today(今日)、tomorrow (明日)などの日時を表す名詞は、前置詞を伴わずに使うことができる。

これらは『2-1. 単語タイプの副詞』と近い働きをするため、日時を表す名詞は副詞と分類することにしよう。

  • What are you doing this afternoon? (今日の午後は何をする予定?)
  • You can meet me tomorrow. (あなたは明日僕に会えます。)

2-4. 接続詞+名詞+動詞

after, before, althoughなどの接続詞を伴う文は、副詞として分類することが可能だ。

「副詞とは、動詞、形容詞、あるいは文全体に情報を追加する語句」の基本イメージをそのまま適用することができる。

  • We have to leave this building before it’s too late. (遅くなる前にこのビルを出なくてはならない。)
  • Can you help me out after you take a shower? (シャワーを浴びたらちょっと手伝ってくれない?)

2-5. その他の副詞

他にも副詞には様々な種類がある。それらをまとめて紹介しよう。

*to不定詞

to+動詞のいわゆるto不定詞も、副詞扱いすることができる。

ここでも「副詞とは、動詞、形容詞、あるいは文全体に情報を追加する語句」同様、to不定詞も文や動詞に意味を追加する機能があるからだ。

  • I locked the door to keep everyone out. (皆を外に出しておくためにドアを閉めた。)
  • We will leave early to avoid a traffic jam. (交通渋滞を避けるために早目に出発しよう。)

*-ing節

文末や文頭に置く-ing節、いわゆる分詞も副詞的に取り扱う。理由はこれまで同様、文全体への意味の追加という働きがあるからである。

  • She filled her teacup, adding skimmed milk. (脱脂乳を入れながら、彼女はティーカップを注いだ。)
  • Having said that, he gave up the ghost. (そうは言っても、彼は幽霊にギブアップしてしまった。)

*-ed節

-ing節と同様に、-edでつながる文も副詞扱いする。

  • Three people were found killed, presumably killed by cars. (おそらく車にひかれたと思われる、死んでいる3人が発見された。)

3. 副詞の使われ方の実例

それではここで、副詞が実際の英文のなかでどのように使われているか確認していこう。

次の文章は、TOEIC Part7の長文問題をイメージして作っている。文中の<>で囲い赤字になっている部分が、いずれかの副詞に該当する箇所となっている。

次の2点に注目しながら、例文を見てみよう。

  1. 副詞の量: 英語の文章にはどのくらいの副詞が使われているのか。
  2. 副詞の位置: 副詞は文中のどこで使われているか。

<By law>, you need to be covered <by a TV Licence> <if you’re watching or recording programs <as they’re being shown on TV in your room>>. That applies whether you’re using a TV, laptop, tablet, mobile phone, games console or any other device.

You can <then> sit back and enjoy all the entertainment you want for the equivalent of just $0.04 a day. A TV Licence costs $145.50. You can spread the cost <with a monthly or quarterly direct debit>, <or pay all in one go>. <To get you sorted>, go to our website of call 0000-333-8888.

3-1. 副詞の量

先の文章をざっくり見渡すと、副詞の多さに気がつく。例えば1行目は冒頭と文の中盤以降はすべて副詞となっている。

<By law>, you need to be covered <by a TV Licence> <if you’re watching or recording programs <as they’re being shown on TV in your room>>.

文中の副詞を見抜くことができたら、副詞ごとにこの長い文章を分解してみよう。ここでは次の5つに分けることができた。

  1. By law (法律によって)
  2. you need to be covered (あなたはカバーされなければならない)
  3. by a TV Licence (テレビのライセンス)
  4. if you’re watching or recording programs (もしあなたがテレビ番組を観る、もしくは録画するなら)
  5. as they’re being shown on TV in your room. (それら番組があなたの部屋のテレビに映っているなら)

一見すると長くて読みにくいこの文章も、こうやって副詞で区切ればずいぶん解釈が楽になるのではないだろうか?

このプロセス自体はさほど難しくないため、練習を積み重ねれば精度は上がってゆく。それに従って、長文読解のスピードが驚くほど速くなっていくことにも気がつくだろう。

3-2. 副詞の位置

副詞は他の品詞と比べ、文章内で使える場所の制約が比較的ゆるい。意味や、話し手(書き手)の強調したい内容によって、ある程度位置を変えることができるのだ。

副詞が置かれる位置は次の3つのいずれかの場合が多い。1つずつ見ていこう。

  1. 文頭
  2. 文中
  3. 文末

*文頭に置かれる副詞

文のはじめに置かれる副詞は「単語タイプ」、「前置詞+名詞」あるいは「接続詞+名詞+動詞」が多い。先の文では前置詞を使った2つの例が確認できる。

  • <By law>, you need to… (法律によって、あなたは・・・)
  • <To get you sorted>, go to our website… (手配するには、私たちのウェブサイトに行って・・・)

文頭に副詞が置かれる場合は, (コンマ)が使われることが多いため、比較的見分けやすいだろう。

*文中に置かれる副詞

副詞は文の中に組み込まれて使われることが多い。「単語タイプ」は1語のみなので比較的識別がしやすいだろう。

  • You can <then> sit back and … (そうしたら、あなたはゆっくり座り…)

「前置詞+名詞」は語句自体は多くないものの、突如として文中に表れることが多い。

  • … you need to be covered <by a TV Licence>… (あなたはテレビのライセンスにカバーされている必要がある…)

最も注意すべきは「接続詞+名詞+動詞」だ。これが使われると長文になりがちなため、切れ目がわからないと混乱しやすい。先の例文の1行目は、ifから始まる副詞の中に、asから始まる副詞が入り込んだ構造になっている。

  • … <if you’re watching or recording programs <as they’re being shown on TV in your room>>.

*文末に置かれる副詞

文末に置かれる名詞は、たいてい「前置詞+名詞」、「日時を表す名詞」あるいは「接続詞+名詞+動詞」いずれかである。

次の例は、文末に「前置詞+名詞」が2連続で来ている例だ。

  • You can spread the cost <with a monthly or quarterly direct debit>, <or pay all in one go>. (月払いあるいは四半期払いのダイレクトデビットでコストを分散させるか、あるいは一括払いによって支払うことができます)

4. 英語の副詞一覧

最後に、英語の副詞の機能一覧を紹介しよう。副詞は語によって意味に違いがあるが、大きくは次の6カテゴリーに分類することができる。

暗記する必要はないが、これらを知っておけば副詞の意味の理解の手助けになるだろう。

  1. 場所を表す副詞
  2. 時を表す副詞
  3. 頻度を表す副詞
  4. 可能性を表す副詞
  5. 期間を表す副詞
  6. 程度を表す副詞

4-1. 場所を表す副詞

場所を表す副詞は、「前置詞+名詞」で表されることが多い。

  • I will have a meeting in room 200. (200号室でミーティングをします。)
  • She went down to the kitchen. (彼女はキッチンへと下って行きました。)

場所を表す副詞は連続して使ったり、意味を強調するために文頭に置くことも可能である。

  • I used to have a party in a Japanese restaurant in the United States. (私はアメリカの日本料理屋でパーティーを開いていました。)
  • In the tennis court, smoking is strictly prohibited. (テニスコートでは、喫煙は厳しく禁止されている。)

4-2. 時を表す副詞

時を表す副詞は、「日時を表す名詞」で表すことができる。

  • I met her last night. (私は昨夜、彼女に会いました。)
  • You are coming back next week, right? (あなたは来週帰ってくるんですよね?)

より正確な時間を示す場合には、「前置詞+名詞」を使うことも可能だ。

  • It is at eight o’clock. (今、8時です。)
  • I’ll see you on Monday. (月曜日に会いましょう。)
  • I usually go to a ski resort in winter. (私は冬にはたいていスキーリゾートに行きます。)

前置詞を使って時を示す場合、その対象となる時の種類によって、次のように前置詞を使い分けよう。

*前置詞at

  • 時計が示す時間 (例: at 3:50)
  • 宗教的なお祭 (例: at Christmas)
  • 食事の時間 (例: at breakfast)
  • 他の特定の時間 (例: at night, at the weekend, at weekends, at half-term)

*前置詞on

  • 曜日 (例: on Monday, on Tuesday morning, on Sunday evenings)
  • 記念日等 (例: on Christmas day, on my birthday, on his wedding anniversary)
  • 日付 (例: on July 20th, on the first of January)

*前置詞in

  • 季節 (例: in autumn, in the spring)
  • 年と世紀 (例: in 2015, in the twentieth century )
  • 月 (例: in January)
  • 一日の一定時間 (例: in the morning, in the evening, in the afternoon)

4-3. 頻度を表す副詞

物事の頻度は「単語タイプ」が使われることが多い。

  • I often go to the gym. (私はしょっちゅうジムに行きます。)
  • You have never come to my parties. (あなたは私のパーティーに一度も来たことがない。)

次の副詞は頻度を表す際に頻出のため、覚えておこう。

  • a lot (たくさん)
  • always (常に)
  • ever (これまでに)
  • frequently (しばしば)
  • never (決して〜ない)
  • normally (ふつうは)
  • occasionally (時折)
  • often (しばしば)
  • rarely (滅多に〜ない)
  • sometimes (時々)
  • usually (たいてい)
  • periodically (定期的に)

4-4. 可能性を表す副詞

物事の可能性を表す際は、「単語タイプ」が使われることが多い。

  • She probably knows the truth. (彼女はおそらく真実を知っている。)
  • The ABCD framework is perhaps best for this research. (ABCDフレームワークが、おそらくこの研究には最適です。)

よく使われる可能性を表す副詞は次の通りだ。

  • certainly (確かに)
  • definitely (はっきりと)
  • maybe (おそらく)
  • obviously (明白に)
  • perhaps (たぶん、おそらく)
  • possibly (ひょっとしたら)
  • probably (おそらく)
  • really (本当に)

4-5. 期間を表す副詞

副詞を使って、物事が行われている期間を表すことができる。主に使われるのは「単語タイプ」だ。

  • I still live in Osaka. (私はまだ大阪に住んでいる。)
  • She has already bought the new phone. (彼女は既に新しい電話機を買った。)
  • It isn’t dark yet. (まだ暗くはない。)

頻出する単語タイプの副詞は以下のとおりである。

  • still (まだ)
  • already (既に)
  • yet (まだ)
  • no longer (もはや〜でない)

「前置詞+名詞」を使えば、具体的な期間を表すことができる。

  • I haven’t seen you for a long time. (あなたに長い間会っていませんでした。)
  • She will stay in Tokyo for the summer. (彼女は夏の間東京に滞在します。)
  • He has been staying here since last Friday.  (彼は金曜日以来ここに住んでいます。)

4-6. 程度を表す副詞

副詞を使うことで、物事の程度を表現することができる。ここでも「単語タイプ」が多い。

  • I totally agree with you. (私は完全にあなたに同意です。)
  • It is strongly recommended that you leave the apartment by the end of the second term. (第二学期の終わりまでにアパートを出ることが、強く推奨されます。)

次の副詞は頻出のため、覚えておこう。

  • completely (完全に)
  • seriously (ひどく、深刻に)
  • strongly (強く)
  • totally (まったく、完全に)
  • almost (ほとんど)
  • largely (主として)
  • nearly (ほとんど)
  • really (本当に)
  • quite (かなり)
  • extremely (極端に)
  • pretty (かなり)
  • very (とても)
  • just (まさに)
  • mainly (主に)
  • partly (部分的に)
  • simply (単純に)

5. 副詞まとめ

あまり存在感のある品詞とは言えない副詞であるが、本稿でその重要性がわかっていただけたと思う。特に、英語のリーディングでは副詞の役割は大きい。副詞の使われ方や位置を理解することで、スムーズに長文を読むことができるのだ。

大切なのは文法規則の暗記よりも、たくさんの用法に「慣れる」ことである。本稿を読んだら洋書やYoutube等で英語のシャワーを浴びよう。英語は努力の分だけ確実に成果が上がる。

*当記事を読んでもっと知りたいと思った方は、次のエントリーも参考にしていただきたい。

Good luck!

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

無料TOEIC問題をやってみよう!

Part5形式の文法・単語問題を無料で解ける、オリジナルTOEIC問題を用意しました。


解答後はTOEIC予想スコアを見て、今の実力を知ることができます。


解答・解説編も無料ダウンロードできます。ぜひともプレイしてみましょう!


やってみる

コメント

コメントを残す

*