どちらが有利?TOEIC IPテストと公開テストの違い

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TOEICにはいくつかの種類があるが、公開テストとIPテストの違いがわからない受験者も少なからずいるだろう。

そこでトイグルでは、この2つの試験の違いを簡単に解説していきたい。自分に合ったほうを選び、TOEICスコアアップを目指していこう。

1. TOEIC IPテストとは?

TOEIC IPテストのIPはInstitutional Programの略で、ひとことで言えば企業・学校等の団体向けTOEIC試験となる。

一般的に誰もが受験できるTOEICは「公開テスト」と呼ばれ、各受験者が個人として申し込み、受験、結果の受け取りの全プロセスを行う。

これに対し「IPテスト」は、自分が所属する企業・学校が10人以上の受験者を集め、その企業・学校内を会場としてTOEICを受けることになる。受験者に取っては手続きが楽な上、試験料も公開テストより安い。

1-1. TOEIC試験の種類

まずは、数あるTOEIC試験の種類をまとめてみよう。

試験の種類 特徴
TOEIC 公開テスト
  • 一般的に「TOEIC」と呼ばれる試験
  • 個人で申し込み、受験、結果受け取りのすべてを行う
IPテスト
  • 企業や学校などの団体で受験する
  • 内容や難易度はTOEIC公開テストと同じ
TOEIC Bridge
  • TOEICの入門版
  • 英語初心者向けのため、難易度が低い
TOEIC SW
  • Speaking(会話)とWriting(英作文)の試験

TOEICには、他にもTOEIC BridgeやTOEIC SWがある。これらはまた別のエントリーで解説しよう。

1-2. TOEICの受験者数

TOEICの受験者数を見てみよう。下の紫色のバーが公開テスト、水色のバーがIPテストの受験者を示す。

TOEIC受験者数の推移

(出典: TOEICテスト受験者の推移)

2つの試験の受験者の数はほぼ拮抗しているものの、IPテストのほうが若干受験者が多い。総合的には受験者数が右肩上がりに伸びており、これらも代表的な英語の資格試験となっていくだろう。

2. TOEIC公開テストとIPテストの違い

次に、2つの試験の違いを解説していこう。

  公開テスト IPテスト
問題形式
  • リスニング・リーディングの200問
  • 毎回新しい試験が作られる
  • リスニング・リーディングの200問
  • 過去の公開テストが再利用される
申込み
  • 個人で申し込む
  • 顔写真が必要
  • その団体が行う
  • その団体で受験者が10名以上必要
  • 顔写真は不要
開催場所
  • TOEIC協会が指定する会場
  • IPテストを申し込んだ団体が自由な場所を会場にできる
開催回数
  • 年間10回
  • その団体が実施したい時にいつでも開催できる
受験料
  • 5,725円(1人あたり)
  • 5,092円(リピート割引)
  •  4,155円(1人あたり)
試験監督
  •  TOEIC協会のスタッフが行う
  • 申し込みをした団体自身で行う
結果確認
  • 受験者個人で行う
  • 約3週間後にオンライン発表
  • 約4週間後に郵送
  • その団体が行う
  • 5営業日後にオンライン発表(協会が試験資材を受領してから)
公式認定書
  • あり(試験の約4週間後に発送)
  • なし

このように、2つの試験には申し込みや受験方法などの点に大きな違いがある。

筆者はかつて日本の某英会話スクールに通っていた時、スクール主催のIPテストを受験したことがあった。いつもレッスンを受ける部屋で、いつも受付にいるスタッフが試験官をしている中、問題を解いた記憶がある。

3. IPテストに関するQ&A

次に、IPテストに関するよくある疑問をQ&A形式で解説していきたい。尚、これはあくまで筆者の経験に基づく個人的な見解であり、TOEIC協会の公式発表ではない。

3-1. IPと公開テスト、どっちを受けるべき?

自分が所属する団体がIPテストを実施しているのであれば、IPのほうが楽と言える。受験費が安く、普段通っている場所で試験が行われるため、心理的プレッシャーも低い。

ただし、IPテストでは公式認定書が発行されない。教員試験の一次試験免除等、TOEICスコアを公的に証明しなければならない場合、公式認定証を要求される場合もある。この点だけは注意しよう。

3-2. IPテストの結果は履歴書に書けるのか?

IP及び公開テストはどちらも正規のTOEIC試験であるため、どちらも堂々と履歴書に記入することができる。わざわざ履歴書に「IPテストのスコア」と書く必要もない。

3-3. IPテストのスコアは公開テストよりも低い位置づけになる?

IP及び公開テストはどちらも正規のTOEIC試験であるため、スコアの重みは全く同じだ。IPだからと言って、公開テストよりも価値が劣るわけではない。

3-4. IPテストのほうが簡単?

公開テストは毎回新しい問題が作成されるが、IPテストは過去の公開テストで使われた問題がそのまま再利用される。よって、難易度そのものは全く変わらない。

また、過去に何度も公開テストを受けたとしても、それにIPで偶然出会う可能性は極めて低い。TOEICは問題用紙を持ち帰れない試験であるため、過去問を暗記することも不可能だ。この意味でも、2つの試験の難易度は実質的に一緒だと言える。

尚、IPテストは韓国で実施された公開テストが使われているという噂もあるが、その真相は定かではない。

3-5. IPテストではカンニングできてしまう?

公開テストはTOEIC協会のスタッフが試験監督を行うが、IPテストは申し込んだ団体の人が試験監督を行うことになる。そこで不正行為が行われる可能性は、ゼロではない。

例えば、その団体の担当者が事前に試験を開封して設問を確認したり、試験時間を延長したり、試験中に席を外すことで受験生が隣の人の解答を見ることなども、決してゼロではないだろう。

ただし、筆者はIPテストで不正行為があったケースを聞いたことはない。きちんと運用されていることがほとんどのため、安心して欲しい。

3-6. IPテストはどんな団体が行っている?

IPテストは10名以上の参加者が集まれば、基本的にはどんな団体でも開催することができる。実際は、次のような団体が行っていることが多い。

  • 企業
  • 大学
  • 民間の英会話スクール

3-7. 自分が所属していない団体のIPテストに参加できる?

自分が所属していない団体のIPテストには、参加することはできない。

そのため、あなたの会社・大学・英会話スクール等がIPテストを実施していなければ、選択肢は公開テストのみとなる。

4. (おまけ) IPテスト以外で団体受験する方法

おまけとして、企業・学校の担当者のために、IPテスト以外の団体受験方法を紹介しよう。

本稿では、TOEIC IPテストを企業・学校等の団体向けの試験として紹介してきた。しかし、団体内で会場を設けられないあるいは、試験の段取りがわからない場合など、様々な事情でその団体にIPテストが合わない場合もあるだろう。

その際は、通常のTOEIC公開テストを団体受験することもできる。受験料は割引にならないが、公式認定書が発行されるメリットもあるのだ。

以下、公開テストの団体受験と、IPテストの違いを紹介していこう。

  公開テストの団体一括受験 IPテスト
問題形式
  • リスニング・リーディングの200問
  • 毎回新しい試験が作られる
  • リスニング・リーディングの200問
  • 過去の公開テストが再利用される
申込み
  • 団体単位で行う
  • その団体で受験者が10名以上いなくてはならない
開催場所
  • TOEIC協会が指定する会場
  • IPテストを申し込んだ団体が自由な場所を会場にできる
開催回数
  • 年間10回
  • 団体がIPテストを実施したい時にいつでも開催できる
受験料
  • 5,725円(1人あたり)
  • 4,155円(1人あたり)
試験監督
  • TOEIC協会のスタッフが行う
  • 申し込みをした団体が行う
結果確認
  • 公式認定証
  • スコアロースター (成績一覧表)
  • テスト結果データファイル
  • 試験日から30日以内
  • スコアレポート (個人成績表)
  • スコアロースター (成績一覧表)
  • 5営業日後にオンライン発表 (協会が試験資材を受領してから)
支払い
  • 申込み受領後に請求書を発送
  • 請求書発行月の翌月末までに支払い
  • テスト資材受領日から5営業日後に請求書を発送
  • 請求日付の翌月末日までに支払い

(TOEICテスト 実施要領から筆者作成)

団体でTOEICを受験する場合は、双方のメリット・デメリットを考え、最適な選択肢を選ぼう。

5. まとめ

当エントリーでは、TOEIC公開及びIPテストの違いを、様々な角度から紹介してきた。IPのほうが受験日や会場のメリットがある一方、誰しもが受験できるわけではない。

どちらの試験を受けることになっても、それは正規のTOEIC試験であることに変わりない。入念に準備をし、最高のスコアを取れるようがんばろう。

*当記事を読んでもっと知りたいと思った方は、次のエントリーも参考にしていただきたい。

Good luck!

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