TOEICスコアが150点上がる『一億人の英文法』の活用方法

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『一億人の英文法』は、異例の大ベストセラーとなった英文法の参考書だ。

「話すための英文法」がテーマであるが、実は英会話だけでなく、TOEIC対策にも効果的な文法書である。

そこでトイグルでは、TOEICスコアを上げるための『一億人の英文法』の活用方法を、徹底解説しよう。

TOEIC初級者はもちろん、スコアアップに伸び悩んでいる上級者にも役立つ内容になるはずだ。

1.『一億人の英文法』とは?

『一億人の英文法』は、東洋学園大学教授の大西泰斗氏と、麗澤大学教授のポール・マクベイ氏によって書かれた文法書だ。

テーマは「話すための英文法」。主な特徴は次の5つとなる。

  1. 英会話に必要な文法知識に要点を絞っている
  2. 専門用語が少く、図表が多い
  3. 文法ルールの暗記よりも、感覚による理解にフォーカス
  4. 英文法のほぼ全項目が網羅されている
  5. 認知言語学がベース

例えば、これまで暗記に頼って意味を覚えてきた前置詞は、『一億人の英文法』では次のような図を使って、ネイティブスピーカーの持つ感覚を説明している。

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「わかりやすさ」は他の文法書を圧倒しているものの、700ページ近い分厚さになってしまっている。すべてを読んでいては内容が頭に残らないため、上手な活用方法をこれから検証していこう。

2. TOEICで必要とされる「文法力」とは?

『一億人の英文法』の詳しい解説に移る前に、TOEICで必要とされる文法力を簡単に説明していこう。

TOEICでスコアを上げるために必要な文法力は、次の2種類に分類することができる。用語は少々難しいため、かいつまんで説明したい。

  • 明示的文法力
  • 暗示的文法力

2-1. 明示的文法力

明示的文法力とは、英語の文法規則に関する知識量のことを指す。

例を見てみよう。

  • 現在完了形では、”yesterday”などの過去を表す単語を一緒に使うことはできない。
  • 時や条件を表す副詞節では、未来のことも現在形で表す。
  • 仮定法未来は、現在・未来において容易に起こりそうにない事象を表す。

いわゆる、学校英語や受験英語で習う文法がこれに該当する。日本人が「英文法」と言って思い浮かぶのが、この明示的な文法知識であろう。

2-2. 暗示的文法力

暗示的文法力とは、英語の文法の習得度合いのことを指す。脳がその文法規則を「理解」しているため、感覚的に文章の意味を解釈することができる。

例を見てみよう。

  • This is a pen. (これはペンです)

おそらく、ほとんどの日本人が”This is a pen”を、何の苦労もなく理解することができるだろう。

この文章の意味を解釈するにあたって、「Thisは”これ”を意味する指示代名詞で、これは三人称単数の主語だからbe動詞がisに活用し・・・」などと明示的に説明できる必要は、全く無い。

2-3. TOEICに必要な文法知識

明示的文法力(文法についての知識量)及び、暗示的文法力(文法の習得度合い)それぞれは、どちらに良し悪しや優劣があるわけではない。

実際のところ、TOEICではこれら両方の文法力が必要となるのだ。

TOEICのパートごとに必要な文法力を分けると、次のようになるだろう。

Part1(写真描写) 暗示的
Part2(応答問題) 暗示的
Part3(2人の会話) 暗示的
Part4(ナレーション) 暗示的
Part5(短文穴埋め) 明示的
Part6(長文穴埋め) 明示的&暗示的
Part7(長文読解) 暗示的

いわゆる文法問題が出題されるPart5とPart6を除けば、他のパートでは暗示的な文法知識が必要とされるのだ。

しかしながら、未だに多くのTOEIC参考書やスクールでは、明示的文法規則のみにフォーカスした指導が行われている。

その結果、いくらリスニング音声を聞いても、あるいはいくら長文を読んでも、内容が頭に残らず設問に答えることができない。

※ 例えば、リスニング音声を聞いた時、明示的に「今の接続詞は相関接続詞だから・・・」などと考えている時間も必要もないことは、直感的にお分かりいただけるだろう。

3.『一億人の英文法』の活用方法

暗示的文法力の習得には諸説あるものの、基本的には会話や英作文を通じ、英語のアウトプットをしていくことが一番の近道だと言われている。

しかし、日本人にとって、これら英語のアウトプットを日常的に行う機会は限られている。

そこで『一億人の英文法』を活用しよう。

『一億人の英文法』は、英文法のルールの羅列を避け、ネイティブスピーカーがその文法に対して抱く「感覚」を上手に説明している。そのため、暗示的な英語力の土台を学ぶことができるのだ。

それでは、TOEIC学習者のための『一億人の英文法』の活用方法を、紹介していこう。

3-1. 間違えた文法問題を勉強する

TOEIC問題集の丸付けを終えた後、間違えた文法問題をどうやって復習しているだろうか? 多くの人は、付録の解説をちらっと見て、すぐに次の問題に進んでしまうのではないだろうか。

ここで、『一億人の英文法』を活用しよう。例えば「前置詞」の問題で間違えてしまったら、付録の解説はそこそこにし、『一億人の英文法』の該当ページを読むようにする。

そこには、前置詞の持つ根源的なイメージがわかりやすく説明されているため、「腑に落ちる」感覚がつかめるはずだ。

暗示的文法力とは、こうやって地道に理解を深めていく連続なのである。

3-2. 聞き取れなかった箇所の文法項目を勉強する

リスニングセクションで聴き取りができなかった箇所があったら、そこで使われていた文法項目を、『一億人の英文法』を使って学ぼう。

もちろん、1つの文章には何十もの文法で構成されているため、すべての文法をチェックすることは時間的に難しい。

従って、最も難しいと感じた文法項目、あるいは逆に最も簡単だと感じた文法項目をもう一度学ぼう。

暗示的文法力が高まると、リスニング力が飛躍的に上がる感覚を、実感できるはずだ。

3-3. 読破する

時間と気合いがある方は、『一億人の英文法』を頭から最後まですべて読んでみよう。

筆者の経験上、文法書ほど退屈な本はない。しかし、時間を使ってすべてを読みきれば、英文法の全体像をイメージできるようになる。

全体像がわかれば、自分の得意・不得意の分野をよりはっきり特定することができるため、結果的に文法学習の効率を上げることができるのだ。

4. まとめ

「話すための英文法」である『一億人の英文法』は、TOEIC対策にも非常に役立つ本であることが、おわかりいただけたと思う。

これまで日本人が触れてこなかった暗示的文法力を高めることができるため、リスニング・リーディング両セクションのスコアを飛躍的に上げることができる。

スコアに伸び悩んでいる人はもちろん、初級者なら一気に150点ほどスコアアップさせることも、夢ではないはずだ。

Good luck!

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