イラストで解説!動名詞とTo不定詞の違いを覚える簡単なコツ

Gerunds and infinitives

動名詞は動作が行われている様子を-ing形を使って名詞化したものであり、To不定詞は動作に向かっている様子をToを使って名詞化したものである。

…と言葉で説明しても、なかなか簡単に理解できないのが英文法の難しいところだ。

そこでトイグルでは、動名詞・不定詞の使い方をイラストを用いてわかりやすく説明しよう。文法の持つニュアンスを直感的に理解いただけるよう、専門用語を使わず平易な言葉で解説していきたい。

*目次

  1. 動名詞と不定詞の違いが覚えられない2つの理由
  2. 動名詞の覚え方
  3. To不定詞の覚え方
  4. 動名詞とTo不定詞の使い分け
  5. まとめ

1. 動名詞と不定詞の違いが覚えられない2つの理由

動名詞と不定詞の説明に入る前に、日本人がこれらの文法を覚えられない2つの理由を明らかにしよう。

理由1: 日本語訳で理解しようとするから

ほとんどの日本人が、動名詞・不定詞を日本語訳で理解しようとする。しかし、動名詞・不定詞は翻訳で意味を掴みづらく、かえって混乱することが多い。

例を見てみよう。

  • 動名詞: I forgot closing the window. (私は窓を閉めたことを忘れた)
  • 不定詞: I forgot to close the window.(私は窓を閉めることを忘れた)

動名詞は「閉めたこと」、不定詞「閉めること」になっているが、日本語ではその違いが微々たるものにしか見えない。また、両方とも「〜のこと」の意味だが、どうやって使い分けるのだろうか?

このように、日本語訳では動名詞・不定詞の持つニュアンスが伝わってこない。

理由2: 分類を学ぶから

不定詞に関しては、その分類を学ぶことが多い。例を見てみよう。

  • 名詞的用法: It is good for you to go to the gym everyday. (ジムに毎日行くことは良いことだ)
  • 形容詞的用法: I want you to go to the gym. (私はあなたにジムに行って欲しい)
  • 副詞的用法: I study hard to go to the gym. (ジムに行くために私は研究を頑張る)

これら3つの分類は、言語学観点から見れば正しい。しかし、我々が英語を読んだり話したりする場面で、分類に関する知識を使うことがあるだろうか?

トイグルでは、英文法は形が同じであればそこには共通した意味があると考える。先の例なら、to go to the gym(ジムに行く)という同じフレーズが使われている以上、そこには共通したニュアンスがあるはずだ。

以上、非効率な勉強法を明確にした上で、これから動名詞と不定詞が「使える」ようになる方法を解説していこう。

2. 動名詞の覚え方

まず、動名詞の覚え方を説明しよう。

2-1. 動名詞の基本イメージ

トイグルでは、動名詞を次のように定義している。

動名詞: 動作が行われている様子を概念化し、名詞として使う用法。動詞の-ing形を用いる。

(トイグル)

定義だけでは分かりにくいので、イラストを使って解説したい。

まず、動名詞に限らず英語で-ing形が使われるときは、「動作が行われている最中」の基本イメージがある。

例えば、eating(食べている)であれば、食べ始めから食べ終わりまでの一連のプロセスが、動作の最中となる。

動名詞の基本イメージ

動名詞は「動作が行われている最中」の様子を状態として捉えたものとなる。そのため、「〜のこと」の意味で名詞として使われる。

例を見てみよう。

  • working: 働いている最中⇒働くこと
  • drinking: 飲んでいる最中⇒飲むこと
  • smoking: タバコを吸っている最中⇒タバコを吸うこと

動名詞が使われれば、そこには多かれ少なかれ、動作が行われている様子がニュアンスとして含まれるのだ。

2-2. 動名詞の用法

動名詞の実際の用法を確認していこう。

冒頭で取り上げた例をもう一度使っていきたい。

  • I forgot closing the window. (私は窓を閉めたことを忘れた)

まず、closing(閉めること)は、動詞closeに-ing形がつくことで動名詞となっている。閉める動作のはじまり、途中、完了までの一連のプロセスがニュアンスとして含まれる。

したがって、「窓を閉める一連の動作を行ったという事実」を忘れたわけなので、「私は窓を閉めたことを忘れた」の意味になる。窓は実際に閉まっているが、単に話し手の記憶にないということになる。

動名詞の例文

2-3. 動名詞の時制

動名詞にはbe動詞がついていないため、これ自体に時制の概念は含まれない。動名詞が含まれた文章の時制は、基本的にその文の動詞に一致する。

先の例をもう一度見てみよう。

  • I forgot closing the window. (私は窓を閉めたことを忘れた)

動詞forgotが過去形のため、これは過去について話している文章だ。したがって、closing the window(窓を閉める)という行為も、過去に行われた事実と解釈できる。

文章の主たる動詞が現在形なら動名詞の行為も現在、過去形なら動名詞の行為も過去のものとなる。

2-4. 動名詞と相性の良い単語リスト

英語の動詞は意味的に、To不定詞よりも動名詞が好んで使われることがある。以下、動名詞と相性の良い単語リストを紹介しよう。

admit(認める) imagine(想像する)
consider(考える) mention(述べる)
deny(否定する) recall(思い出す)
describe(描写する) suggest(提案する)
adore(大好きである) like(〜が好き)
enjoy(楽しむ) love(〜を愛する)
mind(気にする) resent(憤慨する)
keep(保持する) finish(終わらす)
miss(逃す) stop(止める)
postpone(延期する) practise(練習する)

いくつか例文を紹介しよう。

  • My brother denied drinking coffee. (私の兄はコーヒーを飲むことを拒んだ)
  • I enjoyed working with you. (あなたと働いたことは楽しかったです)
  • Do mind giving me advice about it? (それに関するアドバイスをいただけないでしょうか?)

3. To不定詞の覚え方

続いて、To不定詞の覚え方を説明しよう。

3-1. To不定詞の基本イメージ

トイグルでは、To不定詞を次のように定義している。

To不定詞: 動作に向かっている様子を概念化し、名詞として使う用法。動詞の前にtoをつける。

(トイグル)

こちらも定義だけでは分かりにくいので、イラストを用いて解説しよう。

まず、前置詞・不定詞に限らずtoという語句には「対象に向かう」の基本イメージがある。

例えば、to read(読むこと)であれば、「読む」という動作に対して気持ちが向かっている、つまりこれから読もうとしている様子を表している。

To不定詞のイメージ

To不定詞は「動作に向かっている様子」を状態として捉えたものとなる。そのため、「〜のこと」の意味で名詞として使われる。

例を見てみよう。

  • to work: 働く動作に向かっている⇒(これから)働くこと
  • to drink: 飲む動作に向かっている⇒(これから)飲むこと
  • to smoke: 吸う動作に向かっている⇒(これから)吸うこと

To不定詞が使われれば、そこには多かれ少なかれ、動作に向かっている様子がニュアンスとして含まれるのだ。

※toは前置詞で使われても「動作に向かっている」のイメージが使われる。I’ll go to Shinjyuku.(新宿に行きます)など、目的地を表す場面でtoが使われるのは、まさにこの基本イメージが生きているからである。

3-2. To不定詞の用法

To不定詞の実際の用法を確認していこう。

冒頭で取り上げた例をもう一度使っていきたい。

  • I forgot to close the window.(私は窓を閉めることを忘れた)

まず、to close(閉めること)は、動詞closeにtoがつくことで、to不定詞となって使われている。「閉める」という動作に向かっている状態が、to closeにニュアンスとして含まれる。

したがって、「窓を閉めるという状態に向かう事実」を忘れたわけなので、「私は窓を閉め忘れた」を意味するのだ。窓はまだ閉まっていない。

To不定詞の例文

3-3. To不定詞の時制

To不定詞そのものには時制の概念が含まれない。しかし、「対象に向かう」という基本イメージから、To不定詞にはその時点で未来に向かっている様子が伺える。

先の例をもう一度見てみよう。

  • I forgot to close the window.(私は窓を閉めることを忘れた)

forgotはforget(忘れる)の過去形のため、これは過去について話している文章だ。時間軸としては、その過去の時点から見た未来に行うはずだった「窓を閉める」という行為を忘れた、と解釈できる。

3-4. To不定詞と相性の良い単語リスト

英語の動詞は意味的に、動名詞よりもTo不定詞が好んで使われることがある。以下、To不定詞と相性の良い単語リストを紹介しよう。

agree(同意する) choose(選ぶ)
decide(決定する) expect(期待する)
hope(望む) intend(意図する)
learn(学ぶ) mean(〜するつもりである
offer(提案する) plan(計画する)
promise(約束する) refuse(断る)
fail(失敗する) manage(管理する)
pretend(よそおう) tend(〜しがちである)
want(〜が欲しい) ask(尋ねる)
encourage(勇気づける) expect(期待する)

いくつか例文を紹介しよう。

  • We agreed to work together. (私たちは一緒に働くことで同意した)
  • They decided not to go out tonight. (彼らは今夜外出しないことに決めた)
  • She asked me to explain. (彼女は私に説明するよう求めた)

To不定詞の例文

agree, decide, askなど、どの動詞も未来への行いに対する何かを示す。そのため、「行為に向かっている」を意味するTo不定詞と相性が良いのだ。

※イラストのように、動詞が目的語を必要としないケースもある。その場合でも、to不定詞の「行為に向かっている」の基本イメージに変わりはない。

4. 動名詞とTo不定詞の使い分け

ここまで、動名詞とTo不定詞の基本イメージを確認してきた。

しかし、理論を覚えても、実際に英語を使う場面で動名詞とto不定詞の違いに困ることは多い。そこで、日本人が間違えやすい例を基本イメージに当てはめながら、その使い分け方を検証していこう。

4-1. stop doingとstop to do

stopは「止める・止まる」を意味する動詞だ。stopはstop doingのように動名詞を使う場合と、stop to doのように不定詞を取る場合の2通りが可能だが、それぞれ解釈が異なる。

  • I stopped drinking water. (私は水を飲むのをやめた)
  • I stopped to drink water. (私は水を飲むために立ち止まった)

これらは学校英語で必ず習うため、覚えている人も多いだろう。しかし、意味の違いの理由は明らかでなかったため、腑に落ちない思いをした方もいるだろう。

まず、動名詞には「〜している最中」の基本イメージがある。

drinking(飲むこと)は飲む動作の始まり、途中、完了までの一連のプロセスがニュアンスとして含まれる。

したがって、stop(やめる)の対象は「水を飲むという一連の動作」になるため、「私は水を飲むのをやめた」を意味する。

動名詞の例文

一方、To不定詞には「対象に向かう」の基本イメージがある。

to drink(飲むこと)は、「飲む」という動作に向かっている状態がニュアンスとして含まれる。

動作に向かっている以上、水はまだ飲んでいない。stopの対象となる行為は存在せず、stopの意味は「やめる」ではなく「止まる」になる。

したがって、「私は水を飲むために立ち止まった」の意味となるのだ。

To不定詞の例文

4-2. skiingとto ski

skiは動詞で使うと「スキーをする」を意味する。

次の2文のうち、「私はスキーをしに山にいったが、風が強すぎてできなかった」を正しく書いているのはどちらだろうか?

  1. I went skiing in the mountain, but I couldn’t because it was too windy. 
  2. I went to the mountain to ski, but I couldn’t because it was too windy. 

正解はTo不定詞を使った2つ目の文章となる。これも動名詞とTo不定詞のイメージを使うことで説明できる。

*1つ目の文章は前半と後半で論理矛盾が起こる

1つ目の文章は、前半部分でI went skiing in the mountain(私は山にスキーに行った)と述べている。

skiingはスキーをする動作の始まり、途中、完了までの一連のプロセスを表すため、I went skiingは実際にスキーを行ったニュアンスを含む。

動名詞の例文

しかし、後半部分でbut I couldn’t because it was too windy. (しかし、風が強すぎてスキーができなかった)と述べており、これは前半の意味と矛盾してしまう。

したがって、この文章を聞いた相手は「実際にスキーはしたの? しなかったの?」と困惑してしまう。適切な文章とは言えないだろう。

*2つ目の文章は正しく状況を伝えている

2つ目の文章は、前半部分でI went to the mountain to ski(私は山にスキーに行った)と述べている。

to skiはスキーという動作に向かっている様子を表す。行為に向かっているだけでは、まだスキーは行われていない。

To不定詞の例文

そして、後半部分でbut I couldn’t because it was too windy. (しかし、風が強すぎてスキーができなかった)と述べており、これは前半の意味と矛盾が生じない。

つまり、「私は山に行き、気持ちはスキーという行為に向かい合っていた。しかし、風が強すぎてスキーができなかった」と解釈できる。

聞き手も「スキーをしに行ったものの、できなかったんだな」とスムーズに理解できるだろう。

5. まとめ

当エントリーでは、動名詞と不定詞の違いを、例を挙げながら検証してきた。

多くの例で見られたように、英語は翻訳をすることで意味がわからなくなってしまう。そのため、基本イメージを使って英文法の本質的な機能を理解できるよう、説明してきた。

動名詞と不定詞は会話・文章問わず、英語で頻繁に使われる。その違いを正しく認識し、使える文法習得を目指していこう。

*当記事を読んでもっと知りたいと思った方は、次のエントリーも参考にしていただきたい。

Good luck!

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