非制限用法とは|イラストでわかるコンマつき関係代名詞の使い方

非制限用法

非制限用法とは、コンマつき関係代名詞のことを指す。これはwho, which, where, whenなどの関係代名詞で使え、対象となる名詞に補足説明を加える役割を持つ。

…と文章で書いたところで、英語上級者なら理解できるかもしれないが、いま文法を学習途中の方には使い方がイメージしづらいだろう。

そこでトイグルでは、イラストを使って非制限用法をわかりやすく解説していきたい。

*目次

  1. 非制限用法とは何か
  2. 非制限用法の使い方〜意味編〜
  3. 非制限用法の使い方〜文法規則編〜
  4. 非制限用法の使い方〜応用編〜
  5. まとめ

1. 非制限用法とは何か

はじめに、関係代名詞の非制限用法に関する基本事項から確認していこう。トイグルでは、非制限用法を次のように定義している。

非制限用法とは、関係代名詞にコンマをつける用法。

(トイグル)

非制限用法なる難しい用語が使われているが、その実態は関係代名詞にコンマ(,)をつけるだけのシンプルな用法だ。

例を見てみよう。

  1. My younger sister who lives in Tokyo is a singer. (東京に住んでいる私の妹は、歌手です。)
  2. My younger sister, who lives in Tokyo, is a singer. (東京に住んでいる私の妹は、歌手です。)

同じ例文に見えるが、よく見ると1つ目はコンマがない一方、2つ目の文にはwho lives in Tokyoの前後にコンマが使われている。2つ目の例文が関係代名詞の非制限用法、あるいはコンマつき関係代名詞と呼ばれる用法だ。

コンマはどのような時に使えるのか、コンマがつくと意味がどう変化するのか。これから説明していこう。

2. 非制限用法の使い方〜意味編〜

ここでは、非制限用法(コンマつき関係代名詞)を意味の面から分析していきたい。

関係代名詞はコンマの有無で、意味に次のような変化が加わる。

  1. コンマなし関係代名詞(=制限用法):
    • 名詞に追加の説明をし、対象を特定する。
    • その関係代名詞の説明がないと、文章の大意が変わってしまう。
  2. コンマつき関係代名詞(=非制限用法):
    • 念のため説明するだけで、対象を特定しない
    • その関係代名詞の説明を省略しても、文章の大意は変わらない。

(トイグル)

関係代名詞にコンマをつけることで、その名詞に対して軽い補足説明をすることになる。この違いを理解するため、先に取り上げた例文の意味を検証してみよう。

  1. My younger sister who lives in Tokyo is a singer. (東京に住んでいる私の妹は、歌手です。)
  2. My younger sister, who lives in Tokyo, is a singer. (東京に住んでいる私の妹は、歌手です。)

日本語訳をすると意味の差がどうしても出せないため、英語のニュアンスで違いを感じていきたい。

まず、1つ目の例文はコンマがない、通常の関係代名詞whoが使われている。コンマがない場合、その対象は特定モノ・ヒトとなり、この場合は特定のMy younger sisterを指すことになる。

つまり、わざわざ1人を特定するということは、そうでない人もいることを暗に意味することになる。正確に書けば「私には複数人の妹がいて、そのうちの東京に住んでいる特定の1人が歌手です。」となるのだ。

関係代名詞の制限用法

一方、2つ目の例文にはコンマが使われている。コンマつき関係代名詞では、その対象を特定せずに情報を補足説明する。

特定せずにMy younger sisterと言えるということは、妹は1人だけであることを示す。(2人以上姉妹がいるなら、先のように何らかの形で特定する必要があるだろう。)

関係代名詞の非制限用法

このように、コンマの有無の違いによって文のニュアンスが変化するのだ。

尚、非制限用法は会話ではあまり使われない。英語ネイティブであっても文章をあまり書かないような場合、コンマの有無による違いがわからない人も存在するというから、驚きである。

3. 非制限用法の使い方〜文法規則編〜

次に、非制限用法を文法規則の面から見ていこう。

まず、非制限用法が使える関係代名詞・関係副詞は次の4つに限定される。

  • who
  • which
  • where
  • when

関係代名詞thatは非制限用法で使えないため、注意が必要だ。

※英語の「th」というパーツには、物事を特定する意味がある。実際、the, this, thatはいずれも何かを特定する語である。一方、先に確認したように非制限用法は補足説明を加えるだけで。物事を特定する機能はない。そのため、thがつく関係代名詞thatとの相性が悪いのだ。

3-1. 文章の後ろにつなげる非制限用法

非制限用法が使われる場面は限られている。1つ目は、文章の後ろに連結させて補足説明を加える用法だ。

例を見てみよう。

  • Yoji went to the library with Junko, who you met yesterday. (ヨウジはジュンコと図書館に行った、それはあなたが昨日会った子です。)
  • I am working at the ABC centre, which is just over the street. (私はABCセンターで働いています、それは道の向こう側です。)
  • She traveled to Osaka, where I went last year. (彼女は大阪に旅行しました、それは私が昨年行ったところです。)
  • The event happened in 1974, when I was still a baby. (そのイベントは1974年に起こりました、その時は私がまだ赤ちゃんでした。)

日本語と英語は文章の構造が異なるため、翻訳をして考えるとどうしても意味が取りにくくなってしまう。できるだけ英語は英語のまま捉えられるようにしよう。

3-2. 文の途中に挿入する非制限用法

2つ目は、文章の途中に関係代名詞の非制限用法を挿入する用法だ。

例を見てみよう。

  • Taro, who is always late, is already there. (太郎は、常に遅刻するが、既にそこにいる。)
  • Japan, which I love, is a beautiful country. (日本、それは私が愛する、は美しい国である。)
  • Glasgow, where I lived, always rains. (グラスゴー、そこは私が住んでいたところ、は常に雨である。)

ここでも日本語訳があまりうまく機能しない。しかし、非制限用法の「念のため説明するだけで、対象を特定しない」さえ知っておけば、問題なく解釈できるだろう。

4. 非制限用法の使い方〜応用編〜

最後に、非制限用法の応用的な使い方を学んでいこう。

4-1. 文全体を先行詞とする用法

whichを使った非制限用法では、その情報を追加する対象が直前の名詞ではなく、文章全体となることがある。

次の2文を比べてみよう。

  1. I bought the iMac, which is more expensive than the MacBook. (私はiMacを買った、それはMacBookよりも高額だ。)
  2. I got a score of 80, which encouraged me a lot. (私は80点を取った、それは私をとても勇気づけてくれた。)

どちらも関係代名詞の非制限用法が使われていることに変わりないが、その対象となる範囲が異なる。

1つ目の文はwhich…以下で情報を追加する対象はiMacのみであるのに対し、2つ目の文ではI got a score of 80(私は80点を取った)という、文章全体となっている。

これの違いは文の構造というより、意味で判断するしかない。もし2つ目の文章の書き手となるなら、意味を明確に伝えるため、whichをwhich fact(その事実)に書き換えてもいいだろう。

  • I got a score of 80, which fact encouraged me a lot. (私は80点を取った、その事実は私をとても勇気づけてくれた。)

4-2. asの非制限用法

asは通常接続詞として使われることが多いが、関係代名詞のような役割を果たすことがある。そのため、asにコンマをつけることで、非制限用法として使うことができるのだ。

例を見てみよう。

  • Our product launch is late, as is often the case. (我々の商品リリースが遅れている、それはよくあることだけど。)

ここでasは関係代名詞whichと似たような用法で用いられている。as以下が意味を加える対象は、意味的に前の文Our product launch is late全体だ。

このように、asの後ろに主語がなく直接的に動詞が来ている場合、asは関係代名詞のような役割を果たしている場合が多い。

5. まとめ

当エントリーでは、関係代名詞の非制限用法について詳細を解説してきた。

非制限用法という用語は難しいが、それは関係代名詞のいち用法にすぎないことを覚えておこう。会話よりもライティングで用いることが多いため、ビジネスあるいはアカデミックで英文を書く方は、ぜひともマスターしておきたい。

*当記事を読んでもっと知りたいと思った方は、次のエントリーも参考にしていただきたい。

Good luck!

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