イラストでわかる目的語の使い方と補語と見分ける簡単なコツ

objects

目的語とは英語の文章の中で、動作の対象となったり、主語の状態を表す語句である。動詞の意味と文脈によって、目的語が文中で使われないことがあれば、1つあるいは2つ用いられることがある。

…と言葉で説明しても、なかなか簡単に理解できないのが英文法の難しいところだ。

そこでトイグルでは、目的語の使い方をイラストを用いてわかりやすく説明しよう。目的語の用法を感覚でお分かりいただけるよう、専門用語を極力除いて平易な言葉で解説していきたい。

*目次

  1. 目的語とは何か
  2. 目的語を使わない文章
  3. 目的語を1つ使う文章
  4. 目的語を2つ使う文章
  5. 目的語の見分け方
  6. 目的語として使われる品詞一覧
  7. 目的語の省略
  8. 目的語と補語の違い
  9. まとめ

1. 目的語とは何か

はじめに、基本事項から確認していこう。

トイグルでは、目的語を次のように定義している。

目的語: 英語の文章の中で、動作の対象となったり、主語の状態を表す語句

(トイグル)

英語の文章には必ず、主語(文の主人公)と動詞(動作を表す語句)が存在する。目的語とは、主語の動作の対象物や、状態を表す語句となる。

例文を見てみよう。

  • I enjoyed the movie. (私はその映画を楽しみました)

ここでは、主語がI(私)、動詞がenjoyed(楽しんだ)、そして目的語がthe movie(その映画)となる。「楽しむ」ためにはその対象が必要であり、この文章ではthe movie(その映画)となる。

I enjoyed the movie.

当然ながら、楽しむ対象は本でもサッカーでも何でも構わない。また、楽しむ主体はI(私)ではなく、Ken(ケン)やThey(彼ら)であるかもしれない。

このように、英語とは主語・動詞・目的語の位置に語句を当てはめ、意味の通った文を作るイメージを持つといいだろう。

英会話のイメージ

2. 目的語を使わない文章

それでは、目的語の使い方をもう少し深く見ていこう。

目的語は、場面によって使われないこともあれば、文中に2つ用いられることもある。それらは文法ルールによってあらかじめ決められているわけではなく、動詞の意味と文脈によって多様に変化する。

目的語は動詞の意味と文脈によって使われ方が変化する

(トイグル)

まずは、目的語を使わない例文を見てみよう。

  • The door opened. (ドアが開いた)

この文章では、ドアが何かを開けたのではなく、ドアそのものが開いたという動作を表している。したがって、The door opened.のみで文章は完結するので、目的語を使う必要はない。

The door opened

3. 目的語を1つ使う文章

次に、目的語を1つだけ使う例文を見てみよう。

  • I opened the door. (私はドアを開けた)

先の例文と同じopenが動詞になっているが、その意味合いが異なる。

主語のI(私)がopen(開いた)ということは、開いた「何か」が必要だ。その何かに当たるのが目的語であり、ここではthe door(ドア)が該当する。

I opened the door

別の例を見てみよう。

  • He is tall. (彼は背が高い)

ここではtall(背が高い)が文章の目的語となる。*He isだけでは「彼は?です」となってしまい文が成立しない。そこで、彼の状態を表す語句を目的語として使用している。

He is tall.

※トイグルでは従来の英文法で言う補語も、目的語として扱っている。詳細は『8. 目的語と補語の違い』で説明しよう。

4. 目的語を2つ使う文章

動詞の意味によっては、目的語を2つ使う場合がある。

例文を見てみよう。

  • I sent you a letter. (私はあなたに手紙を送りました)

sentは「送る」を意味する動詞だ。「送る」という動作は常識的に考えると、送る相手と、送る物の2つが明示されないと意味が通らない。そのため、ここではyou(あなた)とa letter(手紙)の2つが目的語となって使われている。

I sent you a letter.

別の例も見てみよう。

  • I found the task difficult. (私はその仕事が難しいと思った)

I foundは「私は思った」の意味だが、これも「何を」「どう思ったか」の2つの情報が必要だ。そこで、the task(その仕事)とdifficult(難しい)の2つの語句が、目的語として使われている。

I found the task difficult

さて、英語では文中で語句を配置する順番が重要だ。目的語を2つ使う場合、1つ目の目的語と2つ目の目的語の間に、必ずis(〜である)かhave(持っている)の関係が成り立つことを確認しよう。

2つの目的語の関係

先の例なら、次のように解釈できるだろう。

  • I sent you a letter. ⇒ I sent [you have a letter]
  • I found the task difficult. ⇒ I found [the task is difficult]

5. 目的語の見分け方

これまで説明したように、英語の文章には次の3パターンが存在することがわかった。

  • 目的語を使わない文章
  • 目的語を1つ使う文章
  • 目的語を2つ使う文章

これを図にすると次のようになる。

目的語の見分け方

目的語を見分ける「法則」のようなものは存在しない。しかし、目的語が使われるある程度の規則性はあるため、これを覚えておくといいだろう。

  • 目的語は動詞の直後に置かれることが多い
  • 副詞・接続詞・前置詞・関係代名詞・関係副詞は目的語にならない

6. 目的語として使われる品詞一覧

それでは、文中のどのような語句が目的語になることができるのだろうか? 目的語によくある品詞一覧を覚えておこう。

6-1. 名詞

名詞は人・物・コトの名称を表す語句である。名詞は目的語になることができる。

  • I bought a new coat. (私は新しいコートを買いました)

I bought a new coat

6-2. 代名詞

代名詞は、名詞の代わりに人・物・コトの名称を表す語句である。代名詞は目的語になることができる。

  • I met him. (私は彼に会った)

I met him.

6-3. 形容詞

形容詞は状態を表す語句である。形容詞は目的語になることができる。

  • Joe felt happy. (ジョーは幸せに感じた)

Joe felt happy

6-4. To不定詞

To不定詞は、未来に向かって行う動作を表す語句である。To不定詞は目的語になることができる。

  • We need to work. (私たちは働く必要がある)

We need to work

6-5. 動名詞

動名詞は「〜すること」の意味で、動作の状態を表す語句である。動名詞は目的語になることができる。

  • I like playing soccer. (私はサッカーをすることが好きです)

I like playing soccer

これらの語句が動詞の直後に使われ、かつ意味的に動詞の動作を表していれば、目的語と判断することができる。

7. 目的語の省略

英語において、基本的に主語・動詞・目的語は省略されずに使われる。

しかし、文脈から明らかだったり、2度目の登場で聞き手が判断できる場合は、目的語の使用を省略することができる。

例文を見てみみよう。

  • I don’t have my car. I can’t drive. (私は車を持っていない。私は運転できない)

drive(運転する)には車やバイクなど運転の対象が必要なため、本来であれば目的語を入れなくてはならない。しかし、直前の文章でI don’t have my car(私は車を持っていない)と言っていることから、「運転する」の対象が「車」であることは明白だ。

そこで、driveの後のa carは省略されていることがわかる。

I can't drive

8. 目的語と補語の違い

市販の参考書で英文法を学んでいる際、目的語と対比されるのが補語(C)である。

補語とは、be動詞やfeelなどの連結動詞を使用する際、主語の状態を説明する語句となる。

例を見てみよう。

  • I am happy. (私は幸せです)

一般の文法書では、この文章はbe動詞が使われていること、またhappy(幸せ)は主語I(私)の状態を指すため、happy(幸せ)は補語(C)であると解説する。とりわけ、この例では主格補語と名付けられる。

確かに、文章の構造に注目すれば、目的語と補語は異なる役割を果たす。しかし、文の意味に注目したらどうだろうか。次の2つの例文を比べてみよう。

  1. He became a doctor. (彼は医者になった)
  2. He bought a car. (彼は車を買った)

太字の部分について、1つ目の例文は従来の英文法では補語、2つ目の例文では目的語と解釈される。だが、我々はこの2つの文章を、補語・目的語と区別することなく意味を理解することができる。

これは語句の役割を考えれば明らかだ。どちらの語句も「動詞を説明するもの」で共通の役割を担っている。

補語と目的語の違い

したがって、トイグルの結論は次のようになる。

目的語と補語を見分ける必要はない。どちらも広い意味での目的語と解釈しよう。

(トイグル)

※ある語句が補語か目的語かと「区別」できることは、実際に英語を使う場面で重要な力ではない。「正確な文法」にこだわることで必要以上に細かな分類を教え、学習者の意識が用法の区別に向いているのが、今の英文法学習の現状だ。そのため、トイグルでは正確性に欠けることを自覚した上で、目的語と補語を区別せず取り扱っている。

9. まとめ

当エントリーでは、英語の目的語の使い方を解説してきた。

英語は語順が大切な言語のため、主語・動詞・目的語の3つは確実に把握できるようにしておこう。

*当記事を読んでもっと知りたいと思った方は、次のエントリーも参考にしていただきたい。

Good luck!

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