暗記不要!イラストでわかる現在分詞・過去分詞の違いと使い方

Participles

分詞とは、文章あるいは単語に情報を付け足すパーツである。現在分詞は動詞の-ing形を用い、過去分詞は動詞の-ed形を用いて情報を追加する英文法の用法となる。

ところが、文法参考書の多くは「分詞は叙述用法では補語Cとなり、限定用法では名詞を修飾したり分詞形容詞となる」といった、意味不明な解説となっている。挫折してしまった学習者も多いだろう。

そこでトイグルでは、イラストを用いて現在分詞と過去分詞の違いと使い方を、やさしく説明していきたい。

従来のように分詞の文法規則ををただ分類するのではなく、分詞の「意味」に重点を置く。身につく英文法を習得していこう。

*目次

  1. 分詞とは何か
  2. 現在分詞の使い方
  3. 過去分詞の使い方
  4. 現在分詞と過去分詞の違い
  5. 現在分詞と過去分詞の使い方 – 上級編
  6. まとめ

1. 分詞とは何か

はじめに、分詞と呼ばれる英文法の正体を明らかにしていこう。

トイグルでは、分詞を次のように定義している。

分詞: 文章あるいは単語に対し、-ing形あるいは-ed形の動詞を使い、意味を付け加えること

(トイグル)

英語にはandなどの接続詞、whichなどの関係代名詞のように、文章に情報を追加するツールがよく使われる。分詞もその1つであり、動詞を-ing形にして情報を付け加えるのが現在分詞、-ed形を用いるのが過去分詞である。

  • 現在分詞: -ing形の動詞で情報を付け加える
  • 過去分詞: -ed形の動詞で情報を付け加える

実際の例を見ながら説明してみよう。まずはシンプルな2つの英文をご覧いただきたい。

  • I saw a woman. (私は女性を見た)
  • The idea is great. (そのアイディアは素晴らしい)

この2つの例文に、現在分詞・過去分詞を使って情報を付け加えてみよう。太字の部分が分詞によって追加された情報である。

  • I saw a woman singing a song. (現在分詞: 私は歌を歌っている女性を見た)
  • The idea suggested by Ken is great. (過去分詞: ケンによって提案されたそのアイディアは素晴らしい)

このように、分詞は単純な文章をより濃密な内容にするために役立つ。それでは、現在分詞と過去分詞の使い方を詳細に見ていこう。

現在分詞及び過去分詞と名付けられているものの、これらは現在・過去などの時間軸を表すわけではない。不適切なネーミングに惑わされないよう、文法の持つ本質的な機能に注目していこう。

2. 現在分詞の使い方

現在分詞の用法を解説していこう。

2-1. 現在分詞とは

トイグルでは、現在分詞を次のように定義している。

現在分詞: 文章あるいは語句に対し、-ing形の動詞を使い「〜している」の意味を付け加えること

(トイグル)

現在分詞を理解する簡単なコツは、動詞の-ing形の使い方を知ることにある。

まず、-ing形は様々な場面で使われるが、そこには共通して「動作の最中」という基本イメージがある。例えばeating(食べる)であれば、食べ始めから食べ終わりまでの一連のプロセスが、動作の最中となる。

-ing形の基本イメージ

これは現在分詞でも同様だ。先ほどの例をもう一度見てみよう。singing a songで「歌っている女性」を表す。

  • I saw a woman singing a song. (私は歌っている女性を見た)

分詞の位置関係を確認しよう。分詞は原則的に、意味を追加する対象語句の直前か直後に置かれる。

この例文では、singing a song(歌を歌う)が説明するのはa woman(女性)となるため、次のような関係が成り立つ。

  • a woman = singing a song

したがって、a woman singing a song(女性が歌を歌っている)をひとかたまりにし、それをI(私)がsaw(見た)と解釈すると良いだろう。

  • I saw [a woman singing a song]. (私は歌を歌っている女性を見た)

例文のイメージ

※分詞はbe動詞が使われないため、分詞そのものには時制が含まれない。時制はその文章の動詞から判断しよう。先の例ならsawなので過去の話だ。

2-2. -ing形が使われていれば共通のイメージがある

現在分詞の持つ-ing形の使い方を、もう少し深掘りしてみよう。

トイグルでは「英文法は形が同じであれば、そこには共通した意味がある」と考える。-ing形も同様で、場面が異なっても「動作の最中」の基本イメージが存在する。

これを確認するために、次の4つの例文を見てみよう。

  • 現在進行形: I am working in an IT company. (私はIT企業で働いています)
  • 現在分詞: I saw a man walking down the street. (私は道を歩いている男性を見ました)
  • 分詞構文: Watching the movie, I remembered my old friends. (映画を見ている最中、私は旧友のことを思い出しました)
  • 動名詞: I love reading science fiction novels. (SF小説を読むことが好きです。)

従来の英文法によれば、どれも異なる用法として別項目で説明されてきた。しかし、意味の面から捉えれば、どれも共通して「〜している最中」と考えることができるだろう。

-ing clause examples

このように、現在分詞は決して特殊な文法ではない。我々が中学校で習う-ing形と全く同じ解釈で理解することが可能なのだ。

※動名詞は「動作の最中」の意味が抽象化し、動作を行っている状態が強調された結果、「〜すること」の意味で用いられると考えられる。

3. 過去分詞の使い方

次に、過去分詞の用法を解説していこう。

3-1. 過去分詞とは

トイグルでは、過去分詞を次のように定義している。

過去分詞: 文章あるいは語句に対し、-ed形の動詞を使い「〜された」の意味を付け加えること

(トイグル)

過去分詞では、動詞の-ed形(完了形)の使い方を知ることが重要なポイントとなる。

まず、動詞の-ed形は様々な場面で使われるが、そこには共通して「動作の最終段階」という基本イメージがある。例えばeatenであれば、食べるというプロセスの最終段階、つまり食べ終わる時を捉えるイメージとなる。

-ed形の基本イメージ

これは過去分詞でも同様だ。先ほどの例をもう一度見てみよう。suggested by Kenで「ケンによって提案された」を表す。

  • The idea suggested by Ken is great. (ケンによって提案されたそのアイディアは素晴らしい)

「提案」とは、誰かが何かのアイディア生み出し発表する行為である。つまり「アイディア」は「提案」という行為の成果物であるため、動作の最終段階と言える。

行為の最終段階

分詞の位置関係を確認しよう。分詞は原則的に、意味を追加する対象語句の直前か直後に置かれる。

この例文では、suggested by Ken(ケンによって提案された)が説明するのはThe idea(そのアイディア)となるため、次のような関係が成り立つ。

  • The idea = suggested by Ken

したがって、The idea suggested by Ken(ケンによって提案された)アイディアをひとかたまりにし、それがgreat(素晴らしい)と解釈すると良いだろう。

  • [The idea suggested by Ken] is great. (ケンによって提案されたそのアイディアは素晴らしい)

例文のイメージ

3-2.  -ed形が使われていれば共通のイメージがある

過去分詞の持つ-ed形の使い方を、もう少し深掘りしてみよう。

-ing形と同様に、-ed形に関しても、形が同じであればそこには共通した意味がある。-ed形が使われていれば「動作の最終段階」の基本イメージが存在する。

これを確認するために、次の4つの例文を見てみよう。

  • 現在完了形: I have finished my homework. (私は宿題が終わっています)
  • 過去分詞: The idea suggested by Ken is great. (ケンによって提案されたそのアイディアは素晴らしい)
  • 分詞構文: Established in 2003, our company focuses on educational activities. (2003年に設立され、我々の会社は教育活動にフォーカスしてきた)
  • 受動態: He was assigned to investigate the accident. (彼はその事故の調査に任命された)

従来の英文法によれば、どれも異なる用法として別項目で説明されてきた。しかし、意味の面から捉えれば、-ed形は共通して「最終段階」あるいは「〜された」と考えることができるだろう。

-ed clause examples

このように、過去分詞は決して特殊な文法ではない。我々が中学校で狙う-ed形と全く解釈で理解することが可能なのだ。

※-ed形は、現在完了のように行為が終了した時間的な時点と、受動態のように行為の受け手をハイライトする2種類がある。どちらにせよ「動作の最終段階」のイメージに変わりはない。
※a fallen leaf(落ち葉)のように、動詞が自動詞的に使われる場合、過去分詞も時間的な地点における「動作の最終段階」と捉えることができる。このように文脈次第で意味は動的に変わるものの、「最終段階」の基本イメージを理解すれば柔軟に解釈することができるだろう。

4. 現在分詞と過去分詞の違い

ここから、現在分詞と過去分詞をより深く理解するため、これら分詞の違いについて解説していこう。

まず、どちらの分詞も、対象語句の前に置かれて使われる場合(前置修飾)と、これまで見てきたように対象語句の後ろに置かれて使われる場合(後置修飾)の2つがある。

2つの分詞に2つの用法があるため、合計で4パターンの使い分けができることになる。これらを明確に区別した上で、丁寧に比較検討していこう。

4-1. 語句の前に使う現在分詞/過去分詞

現在分詞・過去分詞ともに、対象となる語句の前に置くことで、情報を追加することができる。

例を見ながら解説しよう。

  • 現在分詞: A falling leaf (宙に舞う葉っぱ)
  • 過去分詞: A fallen leaf (落ち葉)

fallは「落ちる」を意味する動詞である。-ing形は動作の最中を表すため、fallingは「落ちている」を意味する。したがって、A falling leafは「落ちている最中の葉っぱ」、もっとうまく訳せば「宙に舞う葉っぱ」となる。

例文のイメージ

一方、-ed形は動作の最終段階を表すため、fallenは「(既に地面に)落ちた」を意味する。したがって、A fallen leafは「落ち葉」となる。

例文のイメージ

さて、ここではleaf(葉っぱ)という対象語句の前に使われることで、情報を追加した。

「宙に舞う葉っぱ」や「落ち葉」は、世の中には存在する多数の葉を、その特徴によって分類したと言える。よって、他にも緑の葉、枯れた葉、京都の葉のように、異なる尺度を使った分類も可能である。

このように、語句の前に分詞を使う場合、その分詞はとりわけ語句の「分類」の役割を果たすのだ。

分詞を語句の前に使われることで、その語句を分類する

(トイグル)

例をいくつか見てみよう。どれも、その物事を他の同じ物と分類していることがわかる。

*現在分詞(-ing形)

  • working capital(運転資金)
  • an exciting game (ワクワクする試合)
  • an English-speaking country (英語を話す国)

*過去分詞(-ed形)

  • an escaped prisoner (脱獄した受刑者)
  • a stolen wallet (盗まれた財布)
  • a well-known professor (有名な教授)
※名詞の前に置かれる分詞は、形容詞(あるいは分詞形容詞)と説明されることがある。しかし、それを何の文法用語で呼ぼうと、-ing形あるいは-ed形の持つ機能に変わりはない。用語の解釈に惑わされないようにしよう。

4-2. 語句の後ろに使う現在分詞/過去分詞

現在分詞・過去分詞ともに、対象となる語句の後ろに置くことで、情報を追加することができる。これは『2. 現在分詞の使い方』及び『3. 過去分詞の使い方』で説明した用法のことを指す。

例を見ながら解説しよう。

  • 現在分詞: A woman parking a car is… (車を駐車している女性は…)
  • 過去分詞: A car parked by a woman is… (女性によって駐車された車は…)

parkは「駐車する」を意味する動詞である。-ing形は動作の最中を表すため、parkingは「駐車している」を意味する。したがって、A woman parking a carは「車を駐車している女性」と解釈できる。

例文のイメージ

一方、-ed形は動作の最終段階を表すため、parkedは「駐車の完了」を意味する。したがって、A car parked by a womanは「女性によって駐車された車」と解釈できる。

例文のイメージ

さて、ここでは対象となる語句の後ろに分詞が使われることで、情報を追加した。

ある女性にフォーカスを当てた時、車を停車する動作はその人の一時的な状態である。同様に、ある車は常に走ったり止まったりと何かしらの動作をしているわけだから、駐車される瞬間は一時的な状態であると言える。

このように、語句の後ろに分詞を使う場合、その分詞はとりわけ語句の「一時的な状態」を示すことになる。

分詞を語句の後ろに使うことで、その語句の一時的な状態を表す

(トイグル)

例をいくつか見てみよう。どれも、その物事の一時的な状態を表していることがわかる。

*現在分詞(-ing形)

  • The people playing the baseball are students. (野球をしている人々は学生です)
  • Two men entering the entrance are our employees. (入り口を入場している二人は我々の社員です)

*過去分詞(-ed形)

  • The paper mentioned is to be considered. (前述の論文はこれから検討されます)
  • The picture pained by Picasso has been sold. (ピカソによって書かれたその絵は既に売れた)

4-3. 分詞の使い分けまとめ

これまで説明した現在分詞と過去分詞の違いを、表を見ながらまとめていこう。

  現在分詞 過去分詞
前置修飾 A barking dog(よく吠える犬) A frozen lake(凍った湖)
後置修飾 The dog barking(今吠えている犬)  The book selected(選ばれた本)
  • 現在分詞のbarking(吠える)は、前置修飾で使われる場合、世の中のたくさんの犬の中から、とりわけ吠える犬を指す。そのためA barking dogは「よく吠える犬」となる。一方、後置修飾ではある犬を指し、それが今その瞬間に吠えている状態を示すため、The dog barkingは「今吠えている犬」と解釈できる。
  • 過去分詞でも同様だ。前置修飾のA frozen lake(凍った湖)は、世の中にある様々な湖でもとりわけ凍った湖を指す。一方、後置修飾のThe book selected(選ばれた本)は、ある本が今選ばれた状態であることを示す。

同じ-ing形/-ed形でも、それが使われる位置によって、ニュアンスが大きく変化することがお分かりいただけただろう。

5. 現在分詞と過去分詞の使い方 – 上級編

次に、現在分詞と過去分詞に関する応用的な使い方を説明したい。TOEIC900点以上あるいは海外留学を目指すような、英語上級者の方々にとって役に立つ知識となるはずだ。

5-1. have+現在分詞/過去分詞

分詞を動詞have/hasと共に用いることがある。例を見てみよう。

  • I had the audience laughing. (私は聴衆を笑わせた)
  • I will have my hair cut in the afternoon. (私は午後に髪を切るつもりです)

1つ目の例を分解してみよう。

まず、分詞の部分は「笑っている聴衆」と解釈できる。

  • the audience = laughing

この状態をI(私)がhadしたと考えよう。

  • I had [the audience laughing].

「笑っている聴衆を持っていた」ということは、私は何らかの行動によって、聴衆を笑わしたと解釈できる。そのため、意味が「私は聴衆を笑わせた」となる。

例文のイメージ

分詞はhave/hasと共に使っても、その基本イメージが失われるわけではない。

5-2. 他の分詞の使い方

分詞の細かな用法を紹介しよう。

*使役動詞+現在分詞/過去分詞

分詞は、get, makeなどの使役動詞と共に使うことがきる。

  • She can get the motorcycle going again. (彼女はそのオードバイを再び動くようにできる)
  • I’ll make myself understood in English. (私は英語で用が足せる用になります)

*知覚動詞+現在分詞/過去分詞

分詞は、seeやhearのような知覚動詞と使うことができる。

  • I saw a man drinking water. (私は水を飲んている男性を見た)
  • He heard his name called. (彼は名前が呼ばれるのを聞いた)

*目的語として用いる分詞

動詞の-ing形や-ed形を目的語として使うことができる。

  • The movie is interesting. (その映画は面白い)
  • I am tired. (私は疲れた)

文法的分類が分詞であろうと形容詞であろうと、形が同じであればそこには共通した意味がある。-ing形と-ed形の基本イメージを忘れないようにしよう。

※トイグルでは補語(C)のことも目的語(O)と呼んでいる。

5-3. ライティング時の分詞使用の注意点

分詞は使い方によって、読み手に混乱を与えることがあるので注意が必要だ。次の例文を見てみよう。

  • The professor teaches the students having a good level of English. (???)

having a good level of English(良い英語力を持って)が分詞の部分だ。しかし、この情報がThe professor(教授)とthe students(学生)のどちらに対して使われているのか文章から判断できない。そのため、次の2通りの解釈ができてしまう。

  • 教授は良い英語力の学生に、指導する。(分詞がthe studentsにかかる)
  • 教授は良い英語力なので、学生に指導する。(The professorを主語とした分詞構文)

曖昧さをなくすためには、表現したい意味によって次のように書き換えるといいだろう。

  • The professor teaches the students that have a good level of English. (教授は良い英語力の学生に指導する)
  • The professor teaches the students because he has a good level of English. (教授は学生に指導する、なぜなら彼は良い英語力だから)

日本の文法書を見ると、このようなあいまいな意味を持つ例文が掲載れていることが少なくない。

特に、ライティング時は意味の明確さがもっとも重要となる。分詞を使用する際は注意しよう。

6. まとめ

これまで、様々な角度から分詞の使い方をまとめてきた。当エントリーは難解な専門用語を一切使わず、分詞の使い方を説明することができた。

英文法とは「文法について」学ぶことではない。使える英文法とは文法そのものを習得することであり、過剰な専門用語は百害あって一利なしである。

当エントリーが皆様の英語学習のお役に立てると光栄だ。

*当記事を読んでもっと知りたいと思った方は、次のエントリーも参考にしていただきたい。

Good luck!

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