関係副詞とは|図でわかる英語の関係副詞5種類の使い方

I still remember the day when we first met

上級レベルの英文法としてとして必ず登場する項目に、関係副詞がある。受験や資格試験でなぜか頻出するこの文法の理解に、苦戦を強いられている人も多いのではないだろうか。

実は、関係副詞は日本人が考えているほど難しい英文法ではない。規則性がある文法なので、関係副詞を使うための「2条件」さえ理解すれば簡単に使いこなせるようになるのだ。

それでは関係副詞の学習を進めていこう。

1. 関係副詞を使うための2条件

これから、関係副詞と呼ばれる英文法の基本原理を解明していこう。

結論から言うと、関係副詞は次の2つの条件の両方が揃った時にのみ使うことができる。

  1. 前置詞+関係代名詞を言い換える時
  2. 意味が付け足される名詞が、場所・時・理由・方法・期間のいずれかに該当する時

もし関係代名詞に基礎知識に不安がある方がいれば、次のエントリーを先に参考にするとよいだろう。

感覚でわかる!関係代名詞の使い方すべてを図表で説明してみた|英語

関係副詞

1-1. 関係副詞 = 前置詞+関係代名詞

関係副詞という物々しい用語が使われているものの、その実態は関係代名詞のいち用法にすぎない。

端的に言ってしまえば、関係副詞は前置詞つき関係代名詞を一語に省略して表すことを言う。

関係副詞 = 前置詞 + 関係代名詞

(トイグル)

関係代名詞は”that”, “which”, “who/whom”など、名詞に意味を追加しながら文を結合する語句のことを指す。

その際、結合する方の文章の動詞に前置詞が使われている場合、その前置詞を関係代名詞の前に移動すること可能である。

例を見てみよう。ここでは”specialize in (〜を専門とする)”の”in”を”which”の前に移動させている。

  • This is the research area in which the author is specialized. (これが、その著者が専門としている研究分野です。)

inの位置は交換可能

さて、関係副詞を使えば「前置詞+関係代名詞」を一語で言い換えることができる。先の例では、”in which”は関係副詞”where”で置き換え可能なのだ。

  • This is the research area where the author specialized. (これが、その著者が専門としている研究分野です。)

関係副詞使用の例

今回は”in which”を”where”で言い換えたが、このパターンには規則性がある。次の欄で説明しよう。

1-2. 関係副詞の使い分け

関係副詞には5つの種類があり、それは意味を付け加える先の名詞のタイプによって変化する。

名詞のタイプには場所・時・理由・方法・期間があり、それぞれ該当する関係副詞は次の通りである。

*名詞の種類と関係副詞

  • 場所: house(家), place(場所)など ⇒ 関係副詞whereを使う
  • 時: time(時), those days(あの頃)など ⇒ 関係副詞whenを使う
  • 理由: reason(理由)など ⇒ 関係副詞whyを使う
  • 方法: way(方法)など ⇒ 関係副詞howを使う
  • 期間: years(年)など ⇒ 関係副詞whileを使う

先の例では”the research area(研究対象)”は場所を表す名詞なので、関係副詞”where”を使ったのだ。これら1つ1つの用法は、『2. 関係副詞の使い方』で説明しよう。

尚、一部の参考書やブログでは、これら5タイプの名詞が来るときには必ず関係副詞を使うと解説しているものがある。しかし先に確認したように、関係副詞はあくまで「前置詞+関係代名詞」の省略にすぎない。

従って、たとえ名詞が場所・時間・理由・方法・期間であっても、接続される文の動詞が前置詞とセットでなかったら、関係副詞を使うことはできないのだ。

  • 正しい例: This is the place where you want to go. (= This is the place to which you want to go. ここはあなたが行きたい場所です。)
  • 誤った例: *This is the place where you want to visit. (“visit”は前置詞を伴わないため、whereではなくwhichを使うべし。)

1-3. わざわざ関係副詞を使う理由

前置詞+関係代名詞の場合と関係副詞を使った場合で、意味には大きな違いはない。どちらにしても同じ内容を表すがゆえに、交換可能だ。

最大の違いは「ニュアンス」に表れる。一般的に前置詞+関係代名詞の文章はかなりフォーマルで、固い印象を与える。論文やビジネスのレポート等で使われると思っていただければいいだろう。日常会話で使われることは稀だ。

対して関係副詞を使った文章は、いささかフォーマルさが薄れた表現である。それでも論文やレポート等で使うことは十分可能だが、日常会話でもやや複雑なことを話す際にも関係副詞を使うことができるのだ。

こういった背景を知っておくことで、関係副詞の理解をより促進することができる。

関係副詞は「前置詞+関係代名詞」の代わりに使うことができる語句だ。関係副詞は、それが説明をする名詞の種類によって”which”, “when”, “why”, “how”, “while”の5種類に分かれる。

2. 関係副詞の使い方

これまで説明してきたように、関係副詞は次の2条件が成り立つ時のみ使うことができる。

  1. 前置詞+関係代名詞を言い換える時
  2. 意味が付け足される名詞が場所・時・理由・方法・期間のいずれかに該当する時

これから解説する5つの関係副詞は使い方が似ているため、読んでいる最中に混乱が生じることがあるかもしれない。その際は次の表を参照すると良いだろう。

名詞 関係副詞 前置詞+関係代名詞 省略 コンマつき
場所 where in which 不可 可能
at which
to which
on which
時間 when in which 可能 可能
on which
理由 why for which 可能 不可
方法 how in which 必ず省略 不可
for which
期間 while in which 不可 可能
during which

2-1. 前置詞+関係代名詞

関係副詞を説明する前に、その基礎となる前置詞+関係代名詞の使い方をおさらいしよう。既に知っている方は読み飛ばしてしまっても構わない。

関係代名詞を使用する際には、連結をする方の文章の動詞が意味的に前置詞を伴う必要がある際、前置詞の位置を2通り選ぶことができる。1つはそのまま動詞のうしろ、もう1つは関係代名詞の前に配置する方法だ。

  • This is the place which you want to go to. :前置詞を動詞の後ろに設置した例
  • This is the place to which you want to go. :前置詞を”which”の前に設置した例

前置詞の位置は移動可能

前置詞をどちらのポジションに置くかは関係代名詞の選び方の問題なので、関係副詞を使う際は気にしなくて良い。動詞に前置詞がセットで使われる際に関係代名詞が使われていたら、それは関係副詞で置き換えることが可能なのだ。

2-2. 関係副詞where

“where”は、おそらく関係副詞の中で最も使用頻度が高いものと思われる。これは場所を表す名詞に意味を付け足す際に使われ、”in which”, “at which”, “to which”などの省略形となっている場合が多い。

前置詞+関係代名詞の例を、関係副詞を使った文に書き換えてみよう。

  • The house in which Taro was born is now a museum. (太郎が生まれた家は、現在美術館である。)

主語”The house(家)”に意味を付け加えているのは、”Taro was born(太郎が生まれた)”の1文だ。動詞”born”は通常”born in”の形で前置詞”in”を伴って使われる。この場合”in”は”which”の前に配置されている。

“The house(家)”は場所を表す名詞であり、関係代名詞は前置詞”in”と共に使われている。2つの条件が揃ったため、関係副詞を使って書き換えることが可能だ。場所を表す名詞に使う関係副詞は”where”なので、先の文は次のようになる。

  • The house where Taro was born is now a museum. (太郎が生まれた家は、現在美術館である。)

関係副詞whereの例

“where”は”in which”と同義なので、この書き換え後の文の”born”の後に”in”を入れる必要はない。

尚、名詞が”the place”の時に限って省略形で書くことができる。日常会話で関係副詞を使うときは、この用法が多い。

  • This is where you want to go. (これはあなたが行きたいところです。)

2-3. 関係副詞when

関係副詞”when”は、時を表す名詞と共に使うことができる。再び書き換えを使って説明しよう。

  • I still remember the day on which we first met. (私たちが初めて会った日を、まだ覚えています。)

“the day(その日)”は時を表す単語で、関係代名詞whichと前置詞onが使われている。2つの条件が揃ったため、関係副詞を使う準備は整った。

  • I still remember the day when we first met. (私たちが初めて会った日を、まだ覚えています。)

“which”が”when”に変わっただけで、関係副詞の用法そのものに違いはない。一度使い方を理解できれば、応用は簡単だ。

関係副詞whenの例

尚、関係副詞”when”に関しては、”when”そのものを省略してしまうことも可能である。

  • I still remember the day we first met. (私たちが初めて会った日を、まだ覚えています。)

意味は変わらないが、カジュアルさはさらに増す感覚となる。文章よりも日常会話で使われる用法と言えよう。

2-4. 関係副詞why

関係副詞”why”は、理由を表す語と共に使うことができる。これまでの2つでは前置詞+関係代名詞の文を元に使い方を説明したので、今回は逆に関係副詞の文を前置詞+関係代名詞に変えてみよう。

  • Tell me the reason why you woke up late. (寝坊した理由を教えなさい。)

関係副詞whyの例

“the reason(理由)”はまさしく理由を表す単語のため、関係副詞”why”と併用することができる。これを前置詞+関係代名詞に戻すためには、適切な前置詞を探さなくてはならない。

一見すると”woke(起きる)”と共に使われている”up”が該当するように見えるが、今は関係副詞を使った文にもかかわらず、”woke”とセットになったままだ。すなわち”why”の使用によって、隠れたもう一つの前置詞があることになる。

ヒントは”the reason(理由)”にある。英語で何か理由を述べる際に使う前置詞は”for”であるため、”for the reason”の形で使うと相性がいいのだ。従って、この文は次のように書き換えることができる。

  • Tell me the reason for which you woke up late. (寝坊した理由を教えなさい。)

ちなみに裏技を教えてしまうと、関係副詞”why”はほとんどすべての場合、”the reason for which”で書き換え可能である。

尚、実際のところ”the reason”と”why”のどちらかは省略可能となっている。どちらも「〜の理由」の意味のため、併用するとくどい印象を与えるからだ。従ってはじめの文章は、次のように表すことができる。意味はすべて変わらない。

  • Tell me the reason you woke up late. (寝坊した理由を教えなさい。)
  • Tell me why you woke up late. (寝坊した理由を教えなさい。)

2-5. 関係副詞how

関係副詞”how”は、方法を表す語と共に使うことができる。方法を表す語のほとんどは”the way(〜の方法)”であり、その際は”the way”か”how”のどちらかを省略することが一般的だ。

  • This is the way you use this machine. (これがこの機械を使う方法です。)
  • This is how you use this machine. (これがこの機械を使う方法です。)

“how”を前置詞+関係代名詞に戻す際は、”the way for which”が決まり文句である。

  • This is the way for which you use this machine. (これがこの機械を使う方法です。)

2-6. 関係副詞while

超上級者向けに、関係副詞whileの使い方を説明しよう。これは滅多に使用されることのない激レア用法だ。

“while”は期間を表す語に使うことができる。またほとんどの場合、コンマ(“,”のこと)を使って文末につなげる用法で用いられる。例を見てみよう。

  • I wrote most of my blog articles during the years, while I was in the UK. (私は、イギリスにいた間の年にほとんどのブログ記事を書きました。)

“while”を前置詞+関係代名詞に戻す際は、”in which”や”during which”が使える。

  • I wrote most of my blog articles during the years, in which I was in the UK. (私は、イギリスにいた間の年にほとんどのブログ記事を書きました。)

関係副詞whileはほとんど使われないので、よほどの文法好き以外の方は覚える必要はない。

関係副詞には5つの種類があるが、その用法はすべて同じで「関係副詞 = 前置詞+関係代名詞」の法則を覚えておけば理解可能だ。使われる名詞の種類によって選ぶ関係副詞が変わる点だけ、注意しよう。

3. 関係副詞の非制限用法

関係代名詞では、コンマ(“,”のこと)を一緒に使うことで、その名詞を「念のため説明した」程度のニュアンスで、補足説明することができる。これが俗に言う非制限用法であり、コンマは関係副詞”where”と”when”の場合にのみ使用可能だ。

the-missed-call

3-1. コンマ+where = and there

関係副詞”where”をコンマと共に使うと、”and there”の意味になる。例を見てみよう。

  • I flew to Tokyo, where I had to catch another plane to Osaka. (私は東京に飛行機で行きました、そこは大阪行きの別の飛行機に乗らなければならなかった場所です。)

コンマつきの”where”は名詞(ここでは”Tokyo”)に補足説明をするにすぎない。この文では”where I had to catch another plane to Osaka (そこは大阪行きの別の飛行機に乗らなければならなかった場所です。)”はさほど重要な情報でないと話し手は判断しているため、コンマを使って「念のため説明した」のだ。

従って先の文は次のように書き換えられる。

  • I flew to Tokyo, and there I had to catch another plane to Osaka. (私は東京に飛行機で行きました、そこは大阪行きの別の飛行機に乗らなければならなかった場所です。)

3-2. コンマ+when = and then

関係副詞whenをコンマと共に使うと、”and then”の意味になる。従って次の例文は、ほぼ同じニュアンスを持った2文と言うことができるだろう。

  • The worst day of the week is Monday, when people go back to work. (一週間で最悪の日は月曜だ、それは人々が仕事に戻らなくてはならない時である。)
  • The worst day of the week is Monday, and then people go back to work. (一週間で最悪の日は月曜だ、それは人々が仕事に戻らなくてはならない時である。)

実際のところ、コンマ+関係副詞が使われることは、そう多くない。万が一リーディング等で見かけた時も慌てず、「コンマ+where = and there、コンマ+when = and then」の法則を覚えよう。

4. TOEIC頻出の関係副詞問題

最後に、TOEICで頻出の関係副詞問題を一問紹介しよう。本稿の説明を理解していれば難なく解けるはずだ。

The guest speaker works as a community organizer in San Francisco _____ she has launched her business.

(A) which
(B) it
(C) where
(D) when

主語は”The guest speaker”、動詞は”works”であるため、”The guest speaker works as a community organizer in San Francisco “で完全な文は成立している。従って、”she has launched her business”は”San Francisco”を説明するために追加された文だ。空白には関係代名詞あるいは関係副詞が入ると推測できる。

  • (A)の”which”を使うためには、”San Francisco”を”she has…”以下に設置しても文が成立する必要がある。しかし”she has…”以下には前置詞がないため、”San Francisco”をそのまま置くことは不可能だ。従って不正解。
  • (B)は「それ」を表す代名詞。”it”には2文をつなぐ役割はないため、不正解。
  • (C)は関係副詞where。選択肢(A)を検討する際にも述べたように、”she has…”以下には前置詞がない。そこで”where”は”in which”と同義なので、この文脈で使用可能。従って(C)が正解だ。
  • (D)は関係副詞であるものの、時を表す語でしか使うことができない。従って不正解。

関係副詞の3パターン

関係代名詞と関係副詞で迷ったら、その後に続く文に前置詞が必要がどうかを見極めよう。言い換えれば、関係副詞の理解のためには、高いレベルの前置詞の理解が必要となる。

5. 関係副詞まとめ

難解と思われている関係副詞であるが、その実態は「前置詞+関係代名詞」を一語で言い表したにすぎない。意味を加える対象となる名詞のタイプによって使い方がわかれる点は、ぜひともおさえておこう。

資格試験では、関係副詞と関係代名詞の使い分けがよく問われる。前置詞の必要性の有無が判断に目安なので、繰り返し練習してパターンをつかもう。

*当記事を読んでもっと知りたいと思った方は、次のエントリーも参考にしていただきたい。

Good luck!

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