あなたは得点は何番目? TOEIC得点分布を学習に活かす方法

TOEIC スコア 分布_151104

TOEICスコアを分析する際は、平均点だけでなく分布に注目する必要がある。

TOEICでは、単なる正解数の積み重ねで点数が決まるわけではない。全受験者の正答率を統計的に分析して配点されるため、TOEICスコアの分布は毎回似たような形になっている。

そこで、トイグルではTOEICスコアの分布を様々な角度から解説していこう。最後に、学習への生かし方を提案していきたい。

*目次

  1. TOEIC合計スコアの分布
  2. TOEICスキル別スコアの分布
  3. 分布の学習への生かし方
  4. まとめ

1. TOEIC合計スコアの分布

はじめに、TOEIC合計スコアの分布を確認していこう。

1-1. 直近の公開テストの分布

当エントリーを書いている時点で、直近のTOEIC公開テスト(第203回)の分布は、次のようになる。横軸がスコアのレンジ(幅)、縦軸がそのスコアを取った受験者の割合となる。

TOEIC分布

(TOEIC公式協会より、筆者作成)

第203回は、545点から595点のレンジが最も高く、全受験者の10.08%(10,482人)がこのスコアを取得した結果となった。この回の平均スコア582.6点も、このレンジ内に収まっている模様だ。

全体を見ると、先のレンジを中心としたベル・カーブの形を描き、正規分布になっている。

1-2. 最新3回分の公開テストの分布

次に、最新3回分(第201〜203回)の公開テストの分布を比較してみよう。ここでは視覚的に見やすいよう、折れ線グラフを使用している。

TOEIC分布

(TOEIC公式協会より、筆者作成)

驚くべきことに、過去3回の公開テストのスコア分布はほぼ一致している。

毎回の試験の度に難易度や傾向が語られるものの、毎テストで約10万人が受験するTOEICでは、統計的に見ると結局この分布に収斂することになるようだ。

2. TOEICスキル別スコアの分布

次に、TOEICのスコア分布をスキル別に見ていこう。ここでは、最新回である第203回のデータを利用する。

2-1. リスニング&リーディングスコアの分布

TOEICリスニング及びリーディングスコアの分布を図にすると、次のようになる。

これまでと同様に、横軸がスコアのレンジ、縦軸がそのスコアを取った受験者の割合だ。また、緑色の折れ線はリスニング、黄色はリーディングを表す。

TOEIC分布

(TOEIC公式協会より、筆者作成)

全体的に、リスニング(緑色)の分布のほうが、リーディング(黄色)よりも右に寄っていることが見て取れる。これは、リスニングのほうが高いレンジを取っている人が多いことを示している。

実際、この回(第203回)の平均点を見ても、リスニングのほうがリーディングより高い平均点となっている。

  • リスニング平均点: 319.8
  • リーディング平均点: 262.8
※ リスニングの分布がリーディングよりも右に寄っていることは、「リスニングのほうが簡単」であることを意味しない。リスニングとリーディングでは配点が異なると言われているため、分布から直ちに結論を出すことはできない。

2-2. 全スキルの分布

先のリスニング&リーディングスコアの分布に、合計スコアの分布も重ねてみよう。

次の図では、先と同様に緑色の折れ線はリスニング、黄色はリーディング、そして赤色は合計スコアを表す。

TOEIC分布

(TOEIC公式協会より、筆者作成)

合計スコア(赤線)は概ね、リーディング(黄色)よりも高く、リスニング(緑色)よりも低い場所に位置している。

3. 分布の学習への生かし方

次に、これら分布をTOEIC学習に生かす方法を解説しよう。

筆者の経験的に多くの日本人は、TOEICのようなスコア型の試験では、自分のスコアを平均点と比較する。例えば、当エントリーでたびたび扱ってきた第203回であれば、平均は582.6点だ。

しかし、平均点と比較するだけでは、自分がいま全体の中でどのくらいの位置にいるのかがわからない。平均より高いか低いかの二元論よりも、全体の受験者の中での自分の位置を見たほうが、より正確なレベルを確認することができる。

そこで、スコアの分布を用いよう。ここでは、第203回試験を受験したと仮定する。

TOEIC分布

(TOEIC公式協会より、筆者作成)

例えば、この回のあなたのスコアが400点だったとしよう。その場合は「395〜445点」のレンジにいるため、全体の中では比較的低い位置にいることがわかる。

より正確に数値を知りたい場合は、TOEIC公式協会が発表している得点分布の詳細を見てみよう。(スペースの関係上、245点未満は省略している。)

得点区分 人数 割合
895〜 3,583 96.6
845~ 4,334 92.4
795~ 6,091 86.5
745~ 7,221 79.6
695~ 8,243 71.6
645~ 9,193 62.8
595~ 9,917 53.3
545~ 10,482 43.2
495~ 10,330 33.2
445~ 9,779 23.8
395~ 8,964 15.2
345~ 7,262 8.2
295~ 4,932 3.5
245~ 2,551 1.0

400点であれば、あなたは全受験者の下位15.2%〜23.8%の位置にいることがわかる。逆に言えば、おおよそ8割の受験者が、あなたより高いスコアを取ったことになるのだ。

TOEICは自分の目標スコアのために受験している人がほとんどのため、本来はこのように他者と比較する必要はない。しかし、分布を知ることで自分の英語力の客観的評価を行うことができるのだ。

4. まとめ

当エントリーでは、TOEICスコアの分布を様々な角度から分析してきた。マニアックな話題ではあるものの、ハイスコアを狙うためには必ず知っておきたい知識の1つと言えよう。

これまで見てみたように、TOEICでは毎試験の分布の形が経験的に一定だ。時間をかけて努力し続ければ、安定して上位の分布に収まることができる。これを1つの学習目標にしてもいいのではないだろうか。

*当記事を読んでもっと知りたいと思った方は、次のエントリーも参考にしていただきたい。

Good luck!

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