現役TOEIC講師が教える成果が120%出る勉強法

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「TOEIC試験でスコアを上げたいけど、どうやって勉強すればいいのかわからない…」

このような悩みを持つ方は多いだろう。

そこでトイグルでは、TOEICスクール代表の筆者が100名を越えるお客様の声を聞いて独自開発した、最強のTOEIC勉強法を紹介しよう。

トイグル式TOEIC勉強法のポイントは、次の3点となる。

  • ポイント1: 順番通り行えば成果の出る10のステップ
  • ポイント2: 英語初心者でも継続可能な基礎力重視のTOEIC勉強法
  • ポイント3: 多忙な社会人が最短でスコアアップする効率的メソッド

トイグル式は、よくある「テクニックの寄せ集め」とは根本的に異なる、スコアを上げる具体的筋道を示した戦略的勉強法である。

今年こそ、TOEIC目標達成を通じてキャリアアップを実現していこう。

*目次

*佐々木さんの失敗勉強法

トイグル式TOEIC勉強法の実践をイメージしてもらうため、架空の学習者・佐々木さんを紹介したい。

佐々木さんは32歳の男性。会社の人事査定にTOEICが導入されたため、学生時代以来の英語学習を半年前から始めている。しかし、英語は大の苦手科目であり、既に3回も勉強を諦めてしまった。

佐々木さんのこれまでの失敗勉強法をまとめてみよう。

  • TOEIC用の学習時間を予め確保せず、たまたま暇ができた時だけ勉強する。
  • カフェに勉強しに行くが、TOEICよりもスマホを触っているほうが長い。
  • 1冊の単語帳をだらだらと行い、ほとんどの語句はすぐに忘れる。
  • 著名講師の参考書が好き。コツやテクニックでスコアを上げたい。
  • 問題集は疲れるのであまり解かない。解説は読んでも復習はしない。

佐々木さんの最終目標はTOEIC750点だが、前回試験のスコアは390点。

目標達成には程遠く、どうにかならないかとスマートフォンでTOEIC勉強法について調べていたところ、トイグルを発見。半信半疑だが、トイグル式TOEIC勉強法を試してみることにした…

佐々木さんのケースを他人事でないと感じた方は多いかもしれない。以後、各ステップにて「自分だったらどうするか」を考えながらお読みいただくと効果的だ。

それでは、トイグル式TOEIC勉強法10のステップを紹介していこう。

Step1: TOEIC試験の全体像を知る

試験対策の第一歩は、TOEIC試験の全体像を知るところから始まる。

筆者の目から見て、TOEICで成果を出せない人のほとんどが、TOEIC試験そのものをよく理解していない。試験の中身も知らずにテクニックだけ知ってスコアが上げられるほど、TOEICは易しくない。

まずはTOEIC試験の基礎知識を学んでいこう。

1-1. TOEICの問題形式

TOEICとは、リスニングとリーディングの2パートから構成される英語の試験である。それぞれ100問ずつで、計200問を解く。

TOEIC L&R試験 = リスニング100問+リーディング100問

(トイグル)

試験時間はリスニングが約45分間、リーディングが75分間の合計約120分(=2時間)。すべてマークシートで正解を選ぶ。

TOEICは、日本以外の国でも開催されている国際的な試験である。したがって、英訳や和訳を求められるような問は一切出題されない。

結果は英検のように級で表されるわけではなく、10点〜990点満点のスコアで表示される。

スコアはその受験者の正解数と、他の受験者のスコアが統計的な処理をされて算出されるため、200問の試験で最高990点という中途半端な配点となっている。大雑把ではあるが、1問正解で5点弱と捉えると良いだろう。

TOEICの問題形式は次のとおりだ。

セクション パート 問題形式 問題数
リスニング Part.1 写真描写問題 6
Part.2 応答問題 25
Part.3 会話問題 39
Part.4 説明文問題 30
リーディング Part.5 短文穴埋め問題 30
Part.6 長文穴埋め問題 16
Part.7 読解問題 54

それぞれのパートの詳細と対策は、後ほどじっくり解説しよう。

1-2. 新形式TOEIC試験に求められる力

TOEICは2016年5月に、約10年ぶりとなる問題形式の改正が行われた。

細かな変更点はいくつもあるが、最も大きな変化は試験テクニックよりも実際の英語力が求められるようになった点である。

これを確かめるため、新旧形式の出題数を見比べてみよう。

  旧形式 新形式 変化
テクニックでスコアを上げやすいパート Part.1 10問 6問 約20%減少
Part.2 30問 25問
Part.5 40問 30問
テクニックより実際の英語力が必要なパート Part.3 30問 39問 約20%増加
Part.4 30問 30問
Part.6 12問 16問
Part.7 48問 54問

テクニックでスコアを上げやすいパートの設問数が減少しているのに対し、実際の英語力が必要なパートが増えていることがわかる。

改正前の試験では、TOEICに出るところだけを暗記していればよかった。しかし、新形式TOEICは英語力を伸ばした結果、TOEICスコアも向上するという、英語の試験本来のあり方に戻ったと言える。

そこでトイグルでは、新形式TOEIC試験のスコアアップに必要な3つの力を、以下のように定義したい。

TOEICスコアアップに必要な3つの力

トイグル式TOEIC勉強法では、英語力・TOEIC力・本番力の3つをバランス良く伸ばしていくことで、TOEICスコアアップを目指していく。

1-3. TOEIC学習教材の全体像

TOEICは日本国内で年間250万人以上が受験する試験ゆえ、豊富な学習教材が販売されている。

TOEIC学習教材・サービスのポジショニングを図にすると、次のようになる。横軸は価格、縦軸は付加価値(サービスの濃密さ)を表す。

 

TOEIC学習教材の分類

特に人気なのが書籍教材(TOEIC参考書)である。これらは大きく次の7種類に分けることができる。

  1. TOEIC学習参考書: 各パートの解き方が解説されている本
  2. TOEIC文法参考書: TOEICに必要な文法が解説されている本
  3. TOEIC単語帳: レベル順・出る順などで英単語が紹介されている本
  4. TOEIC問題集: 各パートを演習できる問題集
  5. TOEIC模試: 本番試験のように全パートを通して200問解ける模試
  6. TOEICムック本: TOEICに関する総合情報誌
  7. 自己啓発系TOEIC本: TOEICを題材にした自己啓発書

トイグルおすすめ書籍教材は、後ほど紹介したい。

佐々木さんは今回、書籍教材を使って独学で学習していくことに決めた。

*参考

Step2: 現実的に達成可能な目標スコアを決める

TOEIC試験の全体像を理解したら、次は現実的に達成可能な目標スコアを考えていこう。

まず、TOEICでは勉強時間とスコアに、ある程度統計的な関係性が明らかになっている。

次の表は縦軸が現在のTOEICスコア、横軸が目標スコアを表す。2つの軸が交わる点が、そのスコアを達成するために必要な勉強時間だ。

  目標スコア

現在のスコア

450 550 650 750 850 950
350 225 450 700 950 1,225 1,550
450 225 450 700 975 1,300
550 225 450 725 1,050
650 225 500 825
750 275 600
850 325

(出典: Saegusa 1985)

佐々木さんのケースで検証してみよう。佐々木さんは現在のスコアが390点、最終目標は750点。表によれば、目標スコア達成まで約950時間かかる計算となる。

950時間は、社会保険労務士に合格するために必要な学習時間とほぼ一致する。これを一気にこなすのは不可能だ。

そこで佐々木さんは、今回は中間目標として600点を目指すことにした。390点から600点であれば、必要な学習時間は約450時間。1ヶ月50時間を9ヶ月頑張れば理論上は達成できるため、目標として現実的と言える。

トイグルではTOEICスコア管理シートを用意した。各本番試験のスコアと、目標達成への所信表明を書き記すことができる。無料ダウンロードできるため、ぜひ使ってみよう。

TOEICスコア管理シート

さて、TOEIC600点の難易度を確認するには、スコアの分布が便利だ。

下の図は、横軸が50点刻みのTOEICスコア、縦軸がそのスコアを取得した受験者の割合を表す。TOEIC600点は最も高い分布(500点台)の1つ右に位置している。全受験者の中の上レベルと考えられる。

TOEICスコアの分布

(『スコア分布 詳細(第203回)』より筆者作成)

Step3: 目標スコア別の戦略を考える

TOEICと他の資格試験の違いに、学習プランの立て方が挙げられる。

まず、英検や簿記検定などの主要資格試験は、級ごとに問題が分かれている。初心者なら初心者レベルの級、上級者なら上級レベルの問題を解き、結果は合否で判定される。

しかし、TOEICは超初心者から超上級者まで、すべての受験者が同じ問題を解く試験である。そのため、同一の試験内で異なる戦略を採用し、異なる目標スコアを目指していくことになる。

例えば、600点目標であれば、990点満点の約6割が正解できれば目標スコア達成である。4割が不正解でも目標達成できるのだから、完璧主義に陥らず、取れる箇所で確実に正答していきたい。

トイグルでは、各スコアごとの戦略を次のように策定している。

  400点目標 500点目標 600点目標
レベル TOEIC学習のスタートライン 英語初心者の第一目標 初級者が体験する最初の壁
英検レベル 準2級 2級未満 2級
リスニング正答率 220点(31問) 270点(44問) 320点(58問)
リーディング正答率 180点(31問) 230点(43問) 280点(53問)
リスニング対策 Part1とPart2でスコアを稼ぐ Part1とPart2でスコアを稼ぐ Part3&4で1音声中1つは自信を持って答えられる
リーディング対策 Part5とPart7のSP前半で稼ぐ Part5とPart7のSP前半で稼ぐ Part5とPart7のSP前半・DPで稼ぐ
  700点目標 800点目標 900点目標
レベル 英語学習が苦痛から喜びに変わってくる 周囲から「英語が得意な人」と思われる 国内企業で英語を使って仕事ができる
英検レベル 準1級未満 準1級 1級
リスニング正答率 370点(71問) 420点(82問) 450点(87問)
リーディング正答率 330点(64問) 380点(75問) 450点(86問)
リスニング対策 Part3&4はまだ怪しいがどうにかついていける Part3&4もだいたい内容が把握できる ほとんどの問題に自信を持って答えられる
リーディング対策 Part6およびPart7のSP後半とTP以外は概ね自信を持って答えられる 時間ギリギリで全問解き終わる ほとんどの問題に自信を持って答えられる

佐々木さんはTOEIC600点を目指している。

リスニングではPart1&2でスコアを稼ぎつつ、Part3&4対策も入念に行う。リーディングは時間管理に気をつけつつ、Part5とPart7のシングルパッセージ問題前半5問を着実に正解したい。

文字数の都合上、当エントリーでTOEICスコア目標ごとの詳細をすべて説明することはできない。詳細は下記のエントリーをご覧いただきたい。

*参考

Step4: 学習スケジュールを立てる

準備の最終段階として、学習スケジュールを立てていく。

まず、スケジュールでは大きく、勉強を知識のインプット能力向上の2つの時期に分ける。

  • 知識とは英語やTOEICに関する情報を言う。具体的には問題形式、解き方、対策、テクニック、文法知識など、スコアアップに必要な情報をインプットする時期だ。
  • 能力とはTOEICで正しい答えを選ぶ実力を指す。問題集や模試で練習を繰り返すことで、覚えた知識を習得の域に高める。

TOEIC勉強法の2要素

TOEICはスポーツに似ている。野球でホームランを打つためには、バットの振り方に関する研究は重要だろう。しかし、頭でっかちな理論を知っても実際の練習を行わない限り、ホームランバッターになることはできない。

佐々木さんの失敗例も同様だ。

問題集を解くのは精神的に疲れるため、「スコアアップの秘儀」を追い求めて参考書を買い漁る。解き方はわかっても手を動かして訓練しないため、「いくら勉強してもスコアが上がらない」状態に陥っていた。

*学習スケジュールの例

スコアを最大化させる学習スケジュールの目安として、知識の習得は学習時間の30〜50%程度に留め、残りの50〜70%は能力向上に費やすと良いだろう。

例として、トイグルでは佐々木さんの学習スケジュールを用意した。9ヶ月で600点を獲得するため、はじめの4ヶ月は知識のインプット、残り5ヶ月で能力向上を狙った問題集のやり込みを計画している。

  • 1ヶ月目: 英単語・Part5対策・Part6対策
  • 2ヶ月目: Part6対策・Part7対策
  • 3ヶ月目: Part1対策・Part2対策
  • 4ヶ月目: Part3対策・Part4対策
  • 5ヶ月目: 問題集やり込み(パートごと)
  • 6ヶ月目: 問題集やり込み(パートごと)
  • 7ヶ月目: 問題集やり込み(リスニング・リーディングセクションごと)
  • 8ヶ月目: 模試演習&苦手箇所重点対策
  • 9ヶ月目: 模試演習&苦手箇所重点対策

佐々木さんの学習スケジュールの詳細は、PDFファイルでご覧いただきたい。週に5日間学習すると仮定し、それぞれの日の勉強内容の詳細を示している。

TOEIC学習スケジュールの例

トイグルでは、皆さまがお使いいただける学習スケジュールのひな形を用意した。以下、無料でダウンロードできるため、ぜひとも活用いただきたい。

TOEIC学習スケジュールTOEIC学習時間管理シート

次ステップから、実際のTOEIC勉強法について議論していこう。

Step5: はじめに英単語から取り組む

TOEICスコアは単語量に比例して上がっていくと言っても過言ではない。しかし、多くのTOEIC受験者が、英単語の勉強法に悩んでいるのが現状である。

従来の単語勉強法の欠点を指摘してから、トイグル式単語勉強法の具体例を紹介しよう。

5-1. これまで式英単語勉強法の欠点

今も昔も日本では、英単語の勉強は暗記を中心に行われている。

単語学習は我慢して取り組まなくてはならない苦行であり、単語帳がボロボロになるまで使い込むことが、正しい勉強法だと信じられてきた。

読者の皆さんも、参考書やネットで、次のような単語の覚え方を見聞きしたことがあるだろう。

  • 声に出して読みながら覚える
  • リスニング音声を聞きながら覚える
  • 映像で覚える
  • 情景を頭に思い浮かべて覚える
  • 単語カードを作る
  • 寝る前に勉強する
  • 翌日・翌々日・1週間後に復習する
  • エビングハウスの忘却曲線を活用する

しかし、これらは所詮暗記の効率的な方法を追求しているに過ぎず、単語を習得するための学習法とは程遠い。

人間の脳は新しい情報をストーリーと共に覚えるため、バラバラに単語を勉強してもすぐに忘れてしまう。暗記に頼った単語学習は、まるで穴の空いたバケツに水を入れるようなものだろう。

5-2. トイグル式英単語勉強法

トイグルでは、ヴィクトリア大学ポール・ネイション教授による、Four Strandsという単語勉強法を日本人向けにアレンジし提案している。以後はトイグル式英単語勉強法と呼んでいきたい。

まず、TOEICで問われる英単語の知識は、意味よりもむしろ使い方である。トイグル式単語勉強法では、英単語を単なる暗記から習得の域に高めることにより、使い方を着実に学べるよう設計している。

トイグル式では、英単語を次の4つのプロセスを同時並行して学習していく。

  1. 単語のインプット
  2. 英語のインプット
  3. 英語のアウトプット
  4. 既存単語力の強化

TOEIC単語勉強法

1つずつ説明しよう。

1. 単語のインプット

トイグル式1つ目のプロセスは単語のインプットだ。市販のTOEIC単語帳を使い「英単語⇔日本語の意味」を1単語につき3〜5回ほど紙に書く。

インプットのねらいは単語を覚えることよりも、むしろ1つでも多くの新しい単語に出会うことにある。単語の習得は他のプロセスで行うため、ここでは大量の英単語に触れることで、語句を学んでいく土台を作る。

2. 英語のインプット

次に、TOEIC問題集を解くことで英語のインプットを増やしていく。

単語帳と異なり、TOEICの文章には文脈が存在する。単語は文脈の中で使われることで意味が際立つため、設問を解く過程で英単語の使われ方を自然に覚えることができる。

そのため、設問を解いたら必ず見直しを行おう。問題集付属の解説編と辞書を使いながら、使われた英文の意味を丁寧に把握していくと良い。

また、この過程で、単語帳でインプットした語句に再会することがあるだろう。再会は語句を覚える最大のチャンスだ。英単語は再会の頻度に比例して、脳への定着率が高まっていく。

したがって、単語のインプット→英語のインプットを高速回転させることで、飛躍的な学習効果の向上が期待される。

3. 英語のアウトプット

これまで式英単語勉強法の欠点で指摘したように、英単語はストーリーを伴わないと効率的に習得することができない。英語のインプットにも文脈というストーリーがあるが、実体験を伴わないと経験として十分とは言えない。

そこで、英語は会話やライティング(英作文)などのアウトプットを通じ、英単語を実際に使用することが望ましい。

しかし、日本に住んでいる我々にとって、英会話やライティングを行う機会はほとんど存在しない。格安オンライン英会話も存在するが、TOEICのためだけに英会話スクールに通うのも気が引けるだろう。

そこで、トイグルでは英語のアウトプットをライティングを通じて行う方法を提案している。具体的には、単語帳や問題集の例文を紙に書き写す写経が効果的だ。これにより、独学で英語をアウトプットする機会を設けると良い。

写経は必ず集中して行い、単なる作業にならないように注意しよう。アウトプットは本来、主体的な発信を伴う学習法である。3〜5回といった少ない回数で十分なので、その例文の意味をはっきりと思い描きながら行おう。

4. 既存単語力の強化

最後のプロセスが既存単語力の強化である。ここでは、これまで学習した語句に再度触れることで、単語の定着率を上げることを目的とする。

具体的には、単語学習で使用した単語帳および問題集を再度やり直す。おそらくこの時点で半分ほどの単語は忘れているので、もう一度勉強しよう。

このプロセスを通じ「知っている単語」が「習得済みの単語」へと変化する。習得済みの単語は意味がわかるだけでなく、細かなニュアンスや語感を理解することができるため、英語力が飛躍的に伸びる実感ができるだろう。

5-3. おすすめTOEIC単語帳

「1. 単語のインプット」で使用できるおすすめTOEIC単語帳を2冊ほど紹介しよう。

1冊目: 世界一わかりやすいTOEICテストの英単語

カリスマ予備校講師、関正生氏による単語帳が『世界一わかりやすい TOEICテストの英単語』だ。この本は驚くべきことに、収録単語1つ1つに対し、語源やTOEICでの出題傾向などが解説されてる。

初級~中級レベルの語彙が多いが、上級レベルの高難易度語彙も収録されている。TOEIC350点レベルから800点まで、この1冊で学習可能だろう。

2冊目: 新TOEIC TEST 出る単特急 金のフレーズ

AmazonのTOEICカテゴリーで怒涛の人気No.1が『新TOEIC TEST 出る単特急 金のフレーズ』、通称「金フレ」だ。

金フレでは、例えばanyway(とにかく)という英単語をそれ単体で学ぶのではなく、Let’s try anyway. (とにかくやってみよう)のように、すべてフレーズで学習する。

TOEICでよく出る文脈に沿ったフレーズばかりなので、試験中に「これは勉強したやつだ!」と、思い出すこともできるだろう。ぜひとも使ってほしいオススメの1冊だ。

*参考

Step6: 勉強はリーディングセクションを優先して行う

英単語の学習をはじめたら、次に同時並行して取り組むべきがリーディングである。

リスニングよりもリーディングを優先する理由は、以下の3つである。

  1. 多くの受験者がリーディングのほうがスコアが低い
  2. 同じ正答数でもリーディングのほうがスコアが出にくい
  3. リーディング学習によって養われた英語力はリスニング力の向上をもたらす

尚、稀なケースとして、現リスニングスコアが大幅にリーディングに劣る場合のみ、リスニングを優先したほうがいい。

具体的なTOEICリーディングの勉強法を見ていこう。

6-1. 時間配分を正しく行うだけで30点スコアが上がる

リーディングセクションは100問の問題を75分間で解く。

しかし、TOEICリーディングは長文読解が過半数を占めているため、75分以内に全問を解き終わるのは至難の技だ。目安としてTOEIC800点未満の受験者であれば、時間内にすべての設問が終わらないだろう。

リーディングセクションはTOEIC内で最も戦略的解答が必要とされる箇所である。トイグルでは、次のような時間配分を提案している。

*目標スコア800点未満の方の時間配分

パート 設問数 時間配分
Part5 30 20分
Part6 16 15分
Part7 SP前半(5文章) 11 15分
SP後半(5文章) 18 5分
DP(2文章) 10 15分
TP(3文章) 15 5分
合計 100 75分
  • SP(シングルパッセージ): 1つの文章からそれぞれ2〜5問を解く問題
  • DP(ダブルパッセージ): 2つの文章からそれぞれ5問を解く問題
  • TP(トリプルパッセージ): 3つの文章からそれぞれ5問を解く問題

目標スコアが800点未満の場合、すべての問題を解くことは不可能である。したがって、スコアの取りやすいPart5(短文穴埋め)、Part6(長文穴埋め)を35分使って確実に解こう。

ただし、35分経ったらそれ以上解くのはやめ、残ったマークシートを適当に塗りつぶし、part7に進む。

Part7は比較的難易度の低いSP前半の5文章を15分かけて丁寧に解く。シングルパッセージは後半になるにつれて難易度が上がっていく。そのため、SP後半は最初の1文章だけ5分で解き、あとは思い切って捨ててしまうと良い。

DPは出題パターンが決まっているため、事前に対策すればスコアを上げやすい。ここでは20分間かけて確実に解こう。TPはすぐに解けそうなものだけ解答し、残りは捨てる。

TOEIC初級者の方は時間配分に気をつけるだけで、スコアを大きく伸ばすことができるだろう。

尚、捨てると言ってもマークシートを空白のままにしてはいけない。好きなアルファベットを適当に塗りつぶしておこう。

*目標スコア800点以上の方の時間配分

パート 設問数 時間配分
Part5 30 20分
Part6 16
Part7 54 55分
合計 100 75分

800点以上を目指す方は、すべての問題を解き終える必要がある。上記の時間配分で解けるよう、繰り返し練習しておこう。

6-2. TOEIC Part5勉強法

TOEIC Part5は短文穴埋め問題である。

各設問には1つの短文が用意されており、文章内には1つの空白がある。与えられた4つの選択肢の中から、最も適したものを選ぶ。

Part5に効果的な3つの勉強法を紹介しよう。

1. 出題パターンごとに勉強する

Part5は英文法に関するほぼすべての知識が問われるため、範囲は膨大だ。

しかし、出題パターンは決まっている上、すべてが均等に問われるわけではない。ハイスコアを狙う人以外、出題頻度の高い問題のみを狙って重点対策したほうが、結果的に目標スコアへの到達が近づくだろう。

目標スコアと対策すべき問題形式は、次の表でまとめている。

問題形式 出題頻度 難易度 対策の必要性
目標400点 目標600点 目標800点以上
語彙 33.3% 低〜高
品詞 25.0%
前置詞 15.0%
動詞の形 10.0% 中〜高
接続詞 8.3%
代名詞 6.7% 低〜高
比較級 1.7% × ×

◯は必須学習項目、×はその目標スコアでは対策しなくてよい項目だ。

△に関しては、その問題形式の中でも難易度が低めの項目を対策すると良い。例えば代名詞であれば、they, theirなどの人称代名詞は対策すべきだが、関係代名詞は800点以上を目指す人だけでいいだろう。

2. Part5は意味の切れ目に分けて解く

出題パターンごとの対策箇所を決めたら、実際に問題を解きながら学んでいく。しかし、TOEIC初心者の方は英語に慣れていないため、スムーズに文章を読めずストレスを感じるだろう。

そこで、英語の文章はチャンクに分けて読むと効果的だ。

チャンクとは、複数の語句から成る意味のカタマリを指す。英語では必須要素である主語と動詞、場面によって使われる目的語と追加情報だけで、すべての文章をチャンクに分けることができる。

  • 主語: 文の主人公 (必須要素)
  • 動詞: 動作や状態を示す語句 (必須要素)
  • 目的語: 動詞の必要情報
  • 追加情報: 文章のおまけ情報

例として、The _____ business person always wakes up early. という文章をチャンクで分けてみよう。

主語 動詞 目的語 追加情報
The _____ businessperson always wakes up early
◯◯なビジネスパーソンは いつも起きる 早い時間に

選択肢は割愛するが、空白は主語の位置にあることがわかる。

はじめは解いた英文をチャンクに分ける練習を行う。これを何度か行えば、初見の英文でも自然と意味の切れ目がわかるようになるだろう。

尚、トイグルでは補語も目的語として扱っている。

3. 間違いは見直した上で音読をする

設問を解いたら、解きっぱなしにしてはいけない。間違えこそスコアアップのチャンスであり、TOEIC成功者は例外なく地道な見直しを行っている。

Part5における見直しの手順を説明しよう。

  1. 問題を解く
  2. 間違えた問題の解説から、どのような文法知識(例: 現在完了形)が必要だったか知る
  3. 文法書を使ってその文法を学習する
  4. 設問の文章を音読する
  5. (余力があれば)正解した問題でも同様のプロセスで見直す

後ほど『ステップ7: TOEICに必要な英文法は形と意味』で詳細を説明するが、TOEIC問題集の解説は往々にしてわかりづらい。問題集の解説編は使われていた文法項目を知るだけに留め、文法学習は文法書を使って行おう。

また、音読も大きな効果を発揮する。音読によって目と耳の両方で英語をインプットするだけでなく、脳を活性化させ、英語の情報を深いレベルで解釈することができる。

結果、Part5の学習によって文法知識が増すだけでなく、長文読解の基礎力も養えるだろう。

6-3. TOEIC Part6勉強法

Part6は長文穴埋め問題である。

長文が4つ用意され、各文章には空白が4つある。それぞれの空白に最も適した語句あるいは文章を、選択肢から選び解答する。問題数は16問。

Part6のほとんどの問題は、Part5と同様の文法・単語問題である。そのため、Part5対策を入念に行うことで、Part6のスコアアップにもつながる。

ここでは、注意すべきPart6特有の問題を2つほど取り上げよう。

*直前の文章との関係性が問われる接続詞問題

Part6に登場する接続詞問題の約半分が、直前の文章を把握しないと解くことができない。空白の文章とその前の文章の関係性について問われる問題だ。

例を見てみよう。

We will discuss the results with every department to put appropriate changes in place. Therefore, your participation is very important. (私たちは適切な変化をもたらすため、それぞれの部署とその結果を議論する。したがって、あなたの参加は大変重要なのです。)

(トイグルオリジナル問題)

Therefore(したがって)によって、前後の文章に因果関係が成り立っていることがわかる。

  • それぞれの部署と議論する→したがって→あなたの参加が重要

Part6では、他にも例や逆説を表す語句が正解になることがある。頻出の接続詞をまとめてみよう。

因果関係 So, Therefore, As a result, As a consequence, Consequently, Then
For example, For instance, In fact
逆説 However, Nevertheless, Nonetheless
情報の追加 Also, In addition, Additionally, Besides, Namely, In particular, Particularly

これらを事前に知っておけば、効率的に解答することができるだろう。

*文章挿入型の解き方

新形式TOEIC試験より、Part6に文章挿入問題が加わった。空白の位置に適切な文章を選んで入れる問題である。

文章挿入型では、長文内のどの位置に空白があるか判断することが重要だ。

英語の文章は「導入→本文→結論」の3部構成を取ることが多い。そのため、選択肢の文章を挿入する箇所によって、次のように内容の予想をつけることができる。

  • 文頭: 文章全体の導入
  • 本文: 本文の説明、内容の追加
  • 文末: 締めの挨拶、文章の結論、「質問はいつでもどうぞ」

例を見てみよう。

TOEIC Part6 文章挿入問題勉強法

134問目が文章挿入問題だ。文末に位置しているため、締めの挨拶、文章全体の結論、あるいは「質問はいつでもどうぞ」のような定型文が解答になると、目星をつけることができる。

文章挿入型では、選択肢の文章を1つずつ入れて読み、意味が合うかどうか確認する。

ここでは(D) For full details see the introduction to the survey.(詳細に関しては、調査書の導入部分をご覧ください)を入れると意味があうため、(D)が正解だ。

6-4. TOEIC Part7勉強法

TOEIC Part7は長文読解問題である。

約15の長文が用意され、各文章では2つから5つの設問を解く。問題数は合計54問。リーディングセクションの過半数を占める、TOEIC最大のパートだ。

実は、Part7は各文章のタイプによってまったく異なる対策が必要となる。まずは文章タイプと設問数を確認しよう。

文章タイプ 大問数 設問数 難易度
シングルパッセージ(前半) 5問 11問
シングルパッセージ(後半) 5問 18問
ダブルパッセージ 2問 10問
トリプルパッセージ 3問 15問
Part7合計 15問 54問

1つの文章から設問を解くシングルパッセージ問題は、10文章用意されている。そのうち前半5つは比較的難易度が低いため、TOEIC初級・中級者の方は確実に正解したい。

シングルパッセージ後半は語句・文法共に難易度が非常に高い。TOEIC初級者は捨てパートとして認識し、すぐ解けるものだけ取り組んで、次に進もう。

ダブルパッセージ問題、2つの文章から設問を解くためハードルが高そうに見えるが、実は出題パターンは一定だ。語句のレベルそのものはさほど高くない。TOEIC初級・中級者はここでもスコアを稼ぎたい。

トリプルパッセージ問題は3つの文章から答えのヒントを探すため、難易度が高い。こちらも対策は中・上級者に限られるだろう。

*初心者は音読で英語に慣れる

TOEIC初心者の方が、いきなり問題集でPart7を勉強し始めるのは危険だ。本番レベルは初心者にとって難しすぎるため、問題を解くどころか文章の意味すらほとんど理解できないだろう。

そこで初心者の方におすすめの勉強法が音読である。音読とは、英語の文章を声に出しながら読む練習法だ。

音読には次の3点のねらいがある。

  1. アルファベットや英単語など、日本語と異なる文字体系をスムーズに認識できるようにする。
  2. 文字と音の組合せを認識する。
  3. 単語や文法を効率的に理解する。

おすすめ教材は、言語学者・玉井健氏の『英語シャドーイング超入門』。こちらはもともとシャドーイングという別のトレーニング用に作られた教材だが、音声CDとスクリプトを使って音読の練習をすることもできる(音読はシャドーイングのいち要素でもある)。

本書は、後に紹介するTOEICリスニング勉強法でも使用する。1冊で音読とシャドーイングの両方を学習できる一石二鳥の教材だ。

*中級者は精読で意味を正確に把握する

現在のTOEICスコアが500〜700点の中級者の方は、精読を通じてリーディング力を鍛えていくと良い。精読とは、単語の意味を1つずつ確認しながら、英語の長文を正しく理解する読み方を指す。

Part7は限られた時間内に答えのヒントを探し出す、英語情報処理能力が問われる試験である。本番では速読が求められるが、速読のベースとなるのが高い読解力である。

多くの英文を精読することで語彙力・文法力・読解力を養い、徐々にスピードアップを目指していこう。

しかし、ここでも本番レベルの教材を使うとリーディングに時間がかかりすぎてしまい、学習効果は上がらない。そこでおすすめなのが『新TOEIC TEST 初心者特急 読解編』だ。

こちらは実際のPart7よりも短く簡単な文章で、長文問題を解くことができる。問題を解いたら辞書で語句の意味を確認し、着実に読解力を高めていこう。

*上級者は多読で英語のシャワーを浴びる

TOEICでハイスコアを狙う上級者は多読によって大量の英語に触れ、一段階高いレベルの英語力を目指していく。

多読とは文字通り、たくさんの英文を読むトレーニングを指す。精読で培ったリーディング力をベースに、短時間で大量の情報を処理する訓練を目的とする。

多読のポイントは、今の自分のレベルよりもはるかにやさしい教材を選ぶことにある。目安として、文章の95%の単語を辞書なしで理解できるものを選ぼう。

先ほど紹介した『新TOEIC TEST 初心者特急 読解編』のほか、多読教材としてオススメなのが『Japan FAQ』だ。日本の社会について英語で書かれた学習用洋書のため、日本人がとっつきやすい内容となっている。

これらの教材を集中して2〜3回ほど読めば、驚くほどリーディング力が伸びることが実感いただけるだろう。

*参考

Step7: TOEICに必要な英文法は形と意味

TOEICで英文法能力を使う場面は、何もPart5(短文穴埋め)だけではない。

リスニングで音声を聴くときも、リーディングで長文を読むときも、英文法の理解度は意味の把握に多大な影響を及ぼす。

さて、英文法そのものについては様々な分析がなされているが、文法の学び方について解説しているものは少ない。

間違った文法学習の例を検証した後、TOEICスコアを上げる文法勉強法を紹介していこう。

7-1. これまで式英文法勉強法の欠点

文法学習が好きなTOEIC学習者は多い。長文読解よりも手軽に解けるだけでなく、理屈で学べるため、いかにも英語を勉強している気になれる。

しかし、努力の割にPart5(短文穴埋め)の正答率が上がらないばかりか、文法知識を長文読解に生かせていない受験者をよく見かける。

その理由は、多くの受験者が文法そのものを学んでいるのではなく、文法について勉強しているだけだからだ。

例えば、TOEIC参考書における典型的な文法解説の例を見てみよう。

  • 動詞◯◯は他動詞のため、直後には目的語が使用されます。
  • to不定詞には名詞的用法・形容詞的用法・副詞的用法があります。
  • 補語として使われる主格の関係代名詞は、省略されることがあります。

確かに、これらは文法に関する情報としては正しい。

しかし、TOEICでは「このto不定詞は形容詞的用法ですか? それとも副詞的用法ですか?」のような、文法に関する知識量を問う設問は一切存在しない。

結果、真面目に文法を勉強している人ほど、TOEICスコアが上がらないジレンマを抱えるのだ。

7-2. TOEICスコアアップに必要な文法知識

TOEICスコアアップに必要な文法力とは、英文法の習得度合いを指す。単語と同様に、文法も知識の暗記ではなく能力を高めなくてはならない。

まず、あらゆる英文法は、意味使い方の3点に区別して考えることができる。

TOEICに必要な文法力

例を使って説明しよう。現在完了形を形・意味・使い方に分けると、次のようになる。

現在完了形の三要素

文法の形について問われるのはPart5(短文穴埋め)およびPart6(長文穴埋め)、文法の意味はすべてのパートで必要となる。TOEICでは文法の使い方について直接的に問われる問題はない。

つまり、TOEICスコアアップのためには、文法の形と意味の両方を重点的に学べばいいのだ。

先に紹介した「to不定詞の形容詞的用法」などの文法豆知識は、文法の形を回りくどく説明しているにすぎないことが、おわかりいただけるだろう。

7-3. TOEICのための文法学習法

文法の形と意味の両方を学習することで、TOEICに必要な文法能力を高めることができる。それぞれを習得の域に高めるための、具体的な勉強方法を紹介しよう。

*文法の形は文法書と問題集の二段構えで学ぶ

文法の形とは、現在完了形であればhave(has)+動詞の過去完了形、関係代名詞であれば人を先行詞とする場合のwhichなど、語句の変化や選び方を指す。

文法の形を学ぶには、文法書と問題集の両方を同時並行で行うと良い。

まず、TOEIC問題集を使ってPart5(短文穴埋め)を実際に解いてみよう。そこでわからなかった問題があれば、解答・解説編を読む。

しかし、多くのTOEIC問題集の解説は、上述したような文法の豆知識を列挙しているものばかりだ。そこで、知りたい文法項目(例: 現在完了形)を解説編から確認したら、その文法を文法書を使って学んでいこう。

おすすめは大西泰斗氏による『一億人の英文法』。小難しい解説がなく、感覚で文法知識が理解できるよう編集されている。

問題集と文法書の両立は手間ではあるものの、着実に文法の形を学ぶことができる。結果的に時間を無駄にせず、効率的なスコアアップにつながるだろう。急がば回れである。

*文法の意味は文脈から学ぶ

文法の意味とは、文法の持つメッセージ性のことを指す。現在進行系であれば「動作が行われている最中」のニュアンスがあり、主語がその動作をイキイキと行っている様子が伝わってくる。

文法の意味を学ぶには、長文リーディングで辞書を使いながら意味を丁寧に把握し、文脈から理解する方法が良いだろう。単語と同じく、文法も文脈の中でこそ意味が際立つ。

勉強の際は、意味を知りたい英文法を予め1つか2つ選んでおく。その文法が長文内に出てきたら、先に紹介した『一億人の英文法』を読むと良い。この本では文法の意味が中心に説明されているため、納得の行く学習が進むはずだ。

代表的な動詞の文法に関し、その意味を簡単にまとめてみよう。

be動詞 (何かがどこかに)ある
進行形 動作が行われている最中
完了形 動作の最終段階
受身形 動作の及ぶ対象の最終段階
仮定法 事実と異なる仮定の状況
自動詞 動作が自己完結する
他動詞 対象に何らかの影響を及ぼす
動名詞 動作が行われている様子を概念化
to不定詞 動作に向かっている様子
命令形 まだ行われていない

トイグルでも、意味にフォーカスを当てた英文法を説明している。興味がある方は、下記のエントリーからご覧いただきたい。

*参考

Step8: リスニング力は多彩な方法で強化する

続いて、リスニングセクションの勉強法を学んでいこう。

8-1. TOEIC Part1勉強法

Part1は写真描写問題である。

1つの設問に対して1枚の写真が掲載されている。英語の音声が4つほど流れるので、その中で最も適切に写真を表している選択肢を選ぶ。

音声は1度だけ流れ、解答時間は5秒与えられる。設問数は6つで、Part1全体で約3分強の時間がかかる。

*問われるポイントごとに写真を分類する

多くのTOEIC参考書では、Part1頻出の写真をその内容で分類している。「1人の人物が写っている写真」や「風景写真」などの分類を見たことがある方も多いだろう。

しかし、トイグルでは写真の内容よりも、設問で問われるポイントごとに写真を分類した。その結果、Part1では以下の4パターンの設問に区別することができる。

パターン1: 目立つモノ・ヒトについて問われる

TOEIC Part1 勉強法 - 写真1

パターン2: 目立つモノ・ヒトがあるが、それ以外について問われる

TOEIC Part1 勉強法 - 写真2

パターン3: 目立つものが写っていない

TOEIC Part1 勉強法 - 写真3

パターン4: 物が並んでいる

TOEIC Part1 勉強法 - 写真4

例えば「パターン1: 目立つモノ・ヒトについて問われる」であれば、目立つ対象は人や物だけでなく、飛行機や車など乗り物の可能性もあり得る。

このように問われるポイントで写真を把握することにより、本番でもフレキシブルな対応が可能となるだろう。Part1学習の前提知識として知っておきたい。

*意味の区切れを意識すれば聴き取れる

Part1はリスニング問題ゆえ、写真よりも英語音声の把握能力が正答の鍵となる。

実は、Part1で使われる英文は、ほぼ常に「主語+動詞+目的語+その他」のワンパターンな構成になっていることを知っておこう。

  • 主語: 文章の主人公(必須要素)
  • 動詞: 動作や状態を示す語句(必須要素)
  • 目的語: 動詞の必要情報
  • その他: 文章のおまけ情報

例題を使って説明しよう。次の写真に関し、AからDの4つの選択肢が放送されたとする。

TOEICサンプル

  • (A) They are using a photocopier. (彼らはコピー機を使っている)
  • (B) The man is reading a magazine. (男性は雑誌を読んでいる)
  • (C) They are facing each other. (彼らは向かい合っている)
  • (D) The woman is lying on the sofa. (女性はソファーに横たわっている)

この4つの文章を「主語+動詞+目的語+その他」に分類してみよう。

  主語 動詞 目的語 その他
A They are using a photocopier
B The man is reading a magazine
C They are facing each other
D The woman is lying on the sofa

Part1を勉強する時は、はじめに問題集で設問を解く。その上で、解答・解説編に掲載されている音声スクリプトを見て、各文章を「主語+動詞+目的語+その他」に分けてみよう。

この訓練を何度も行えば、自然とPart1の文章構造が把握できるようになる。あとは単語さえ知っていれば、難なく答えが選べるようになるだろう。

尚、実際に問題を解いている最中は、意識的に「主語+動詞+目的語+その他」への分類を行う必要はない。練習を積めば自然とできるようになるはずだ。

*Part1特有の単語を勉強する

Part1は他のパートと異なり、ここでしか出題されない固有の英単語が存在する。現在の英語レベルを問わずこれらを勉強しておけば、正答率は大きく向上するはずだ。

automobile(自動車)  lighthouse(灯台)
booth(ブース、小部屋) merchandise(商品)
cabinet(戸棚) mow(刈る)
cardboard box(ダンボール) pedestrian(歩行者)
cargo ship(貨物船) photocopier(コピー機)
cast a shadow(影を落とす) place(置く)
curb(縁石) pot(鍋、壺)
diner(食事する人) pottery(陶器)
discard(捨てる) shelter(シェルター)
equipment(設備) spectator(観客)
fountain(噴水) staircase(階段)
gaze(じっと見つめる) stroll(ぶらつく)
greet(挨拶をする) supply(在庫)
hang on(つかまる) sweep(掃く)
laboratory(実験室) taxi((飛行機が)移動する)
ladder(はしご) unfold(開く)
lamppost(街灯) unlock(開ける)
lawn mower(芝刈り機 ) wheelbarrow(手押し車)

8-2. TOEIC Part2勉強法

Part2は応答問題である。

受験者ははじめに、ワンセンテンスだけの短い英文を聞く。そして、それに対する返答を3つ音声で聞き、意味的に最も自然な選択肢を選ぶ。

TOEICはどのセクションも4択の試験だが、Part2だけは3つの選択肢から答えを選ぶ。当てずっぽうでも33%の確率で正解できるおいしい得点配分だ。

*はじめの一語を聴き取る練習

Part2の勉強でもっとも効果を発揮するのが、はじめの一語の聴き取り練習だ。

まず、Part2の多くのセンテンスは疑問文の形を取っている。英語の疑問文では、はじめの一語がその質問内容全体を表す。

例を見てみよう。

Where did you leave your car?

  • (A) Let’s begin again.
  • (B) In front of the restaurant.
  • (C) No, he did not show up.

(トイグルオリジナル問題)

センテンスはWhere(どこ)から始まっている。たとえWhere以下を聴き取れなくても、Whereさえ把握できれば、場所に関する選択肢を選べばいい。この問題は(B)の「レストランの前」が正解だ。

はじめの一語は次の表を参照しよう。

Why 理由
Who
Where 場所
When
How 方法
How many
How much
What time 時間

TOEIC初心者の方は、Part2のセンテンスの全文を聴き取れない場合がほとんどだ。そこで、最初ははじめの一語の聴き取り練習だけを行おう。

本番試験においても、はじめの一語の聴き取りは重要だ。たとえ集中力が切れてもはじめの一語だけ聴き取るようにすれば、正解にどうにかたどり着くことも可能だ。

*シャドーイングで聴き取り能力を向上させる

英語の音が少しずつ聴き取れるようになっても、意味が頭に入らず、音声が脳を抜けていってしまう感覚に陥る学習者は多いはずだ。

そこで、積極的に英語の意味を理解するため、シャドーイングと呼ばれる練習方法を紹介したい。

シャドーイングとは、英語の音声を聴いた後、少し感覚を空けてからそれを暗唱するトレーニング法を指す。『6-4. TOEIC Part7勉強法』で紹介した音読と相性が良い。

言語学者・門田修平氏は、シャドーイングと音読の効果を次のようにまとめている。

シャドーイングと音読のねらい

(『シャドーイング・音読と英語コミュニケーションの科学』 P64 より筆者作成)

シャドーイングを繰り返すことで、英語音声の情報処理能力が高まるほか、単語・文法力が向上する。結果、リスニングスキルが改善されるのだ。

シャドーイングの具体的な手順を紹介しよう。音声を用意したら、次の6ステップで練習を行う。

  • 手順1: リスニング(CDで音声を聴く)
  • 手順2: マンブリング(テキストを見ずに音声をブツブツ真似てウォーミングアップ)
  • 手順3: 意味の確認(辞書を使って英文の意味を理解)
  • 手順4: シンクロ・リーディング(テキストを見ながら音声を音読)
  • 手順5: プロソディ・シャドーイング(音の再現を目的にシャドーイング)
  • 手順6: コンテンツ・シャドーイング(意味を意識しながらシャドーイング)

初心者の方は「手順5: プロソディ・シャドーイング」までを中心に、中・上級者の方はすべての手順を丁寧に練習しよう。この6つの手順を1ターンとし、1音声につき4〜5ターン行うと効果が現れる。

Part2はシャドーイングの練習にちょうどよいパートでもある。Part2で練習を行えばリスニングスキルそのものが高まるだけでなく、出題傾向も自然と理解できるだろう。

TOEICとはいったん切り離し、シャドーイングのみを練習したいのであれば、『英語シャドーイング超入門』がオススメだ。今回紹介した6つの手順の詳細も説明されており、様々な例文でシャドーイングを練習することができる。

8-3. TOEIC Part3勉強法

Part3は会話問題である。

受験者は2人あるいは3人による英語の会話を聞き、それに関する3つの設問に連続して答える。各設問の音声も英語で読み上げられ、解答時間はそれぞれ8秒間が与えられる。

*会話のストーリー展開を意識しながら復習する

Part3は男性と女性が平均2ターンずつの会話を行う。約30秒ほどの音声はリスニング問題としては長いと感じるが、現実の会話と考えれば一瞬だ。

TOEIC作成者はそんな30秒の中から、3つの設問を用意しなくてはいけない。よって、登場する男女はただ漠然と世間話をしているのではなく、何かしらのオチがあるストーリーに沿って会話をしている。

トイグルではPart3のストーリーを徹底研究した結果、その内容に一定の法則性を見出すことができた。下記の表はPart3のストーリーとその目印を説明している。

展開 内容 目印
導入 会話の導入 出だしの一言
問題・要求 問題の発生や要求 but, unfortunately, I need to, 疑問形, how, I’d like
提案 解決策、指示、次回ア
クション
命令形, if you…,
please, could you…?, you can…
意思決定 提案に対する意思決定 I’d like, We’ll

公式問題集 新形式対応編で実際に使用されている文章を、各展開に当てはめてみよう。

M: Hi, I’m calling to book a train ticket from London to Edinburgh, please. I’d like to leave around ten o’clock on Tuesday morning. (導入)

W: Certainly, sir. I can reserve a seat for you on the train departing for Edinburgh at ten-thirty. The cheapest fare is eighty-five pounds.(提案)

M: OK, I’d like to buy that ticket please.(意思決定) I’d also like to find out whether there’s room on the train for passengers to take bicycles.(要求)

W: Yes, there is, but it’ll cost three pounds more to reserve a space for your bike.(提案)

(出典: 『TOEICテスト公式問題集 新形式問題対応編 別冊 解答・解説』P13)

  • ほぼすべての会話は導入から始まる。この例題では、男性が「電車のチケットを買いたい、火曜日の朝10時に出発する」と、会話のきっかけを作っている。
  • それに対し、女性が「チケットを取っておきましょう。最安値は85ポンドです」と言っているのが提案だ。
  • 続いて男性が「そのチケットを買います」と意思決定をしている。さらに「自転車を載せる場所があるか知りたいんですが」と要求を行っている。
  • 最後に女性が「それには追加で3ポンド必要ですが、どうですか」と提案をして、会話が終了している。

このように、Part3は短い会話の中で目まぐるしくストーリーが展開される。復習の際は漠然と音声を聴くのではなく、その発言がどのストーリーに当てはまるか考えてみよう。

Part3では、設問の順番とストーリー展開の順番は概ね一致する。そして、各設問はそれぞれのストーリーから順々に出題される傾向にある。3つの設問がすべて導入から出るといった事態はありえない。

尚、先に紹介した4つの展開は必ずすべてが使われるわけでもない。問題・要求よりも提案が先に来る場合、意思決定が存在しない場合など、設問によって様々なパターンがあることを覚えておこう。

*音声速度を0.8倍速にして練習する

受験者にとってPart3は音声が長く、会話のスピードが早い。目安としてTOEIC800点を超えるレベルでないと、内容を把握しながら設問を同時に解くことは難しい。

そこで、TOEIC初級者・中級者の方は、練習時には音声速度を落とすのも1つの手だ。TOEIC問題集付属のCDはMP3形式のファイルになっていることが多いため、パソコンで再生することができる。

VLCメディアプレーヤーというソフトを使えば音声速度を自由に変えられるため、0.8倍速くらいでリスニングの練習をすると良いだろう。

もちろん、本番前には等倍の速度に戻して訓練することも忘れずに。

8-4. TOEIC Part4勉強法

Part4はナレーション問題である。

受験者はひとりの人物の説明文を聴き、それに関する3つの問に連続して答える。Part4全体では10の音声が放送され、合計30問を解く。音声は短くて30秒弱、長いものは40秒を超える。

*音声のストーリー展開を知る

Part4においても、Part3と同様に音声にはストーリー展開が存在する。

展開 内容 目印
導入 名前や肩書きを述べ
る、話の主題を述べ
出だしの一言
本題 説明、問題提起

and, also, first, second, in fact, but

提案 提案、指示、次回ア
クション
命令形, so, please, make sure

例を見てみよう。既に3つの展開に区切った形でストーリーをお見せしたい。

導入: Hello, Mr. Mohan, this is Suzanna Gracia calling from Gracia Catering. (Mohanさんこんにちわ、Gracia Cateringから電話しているSuzanna Graciaです)

本題: I have a question about the food that we’re preparing for your son’s graduation party next week. Your order form indicates that you’d like fifty-five appetiser trays – all cheese, vegetables, and fruit combos. I’m thinking that this might be a mistake, and that you’d meant to order only five trays. (来週のあなたの息子の卒業パーティーのため準備している食事について質問があります。あなたのオーダーはチーズ、野菜、フルーツの組合せの55の料理のトレーを示しています。これは間違いではないで、あなたは5のトレーを注文したのではないかと思うのですが)

提案: We open at nine tomorrow morning, so why don’t you give me a call then. We want to make sure we have your order right. (私たちは明日9時に開店します。なので、お電話いただいてもよろしいでしょうか。あなたの正しいオーダーを確認したいのです。)

(出典: 『TOEICテスト公式問題集 新形式問題対応編 別冊 解答・解説』P25)

このように、Part4では3つの展開でストーリーが進んでいく。

最も長いのが導入であり、2〜3センテンスほどが含まれる場合がある。ここから2問程度出題されることもあるので、要注意だ。

Part3と同様に、Part4でも問題集では必ず解説編を見ながらストーリー展開を把握し、内容を正確に理解するようにしよう。

*発音のメカニズムを知って聴き取り力を強化

リスニングで問題となるのが、「解き方はわかるが英語の音声が聴き取れない」状態である。

We’dを「ウィード」のように、英語の音を日本語で表現する工夫も見られるが、抜本的な聴き取り能力を改善しないと解けるようにはならない。

もともと日本語と英語は、音の仕組みやリズムがまったく異なる言語である。

英語の発音の仕組みを知らずにいくらリスニングの練習を行っても、脳は英語の音を雑音と捉えてしまう。結果、英語の音が「入ってこない」のだ。

この仕組みを詳しく理解するため、英語リスニングのプロセスを見てみよう。

英語リスニングのプロセス

英語の音声が耳に入ると、はじめに脳はそれを英語の音として識別する。「この音はRかな? Lかな?」と脳が音の識別に多くのエネルギーを使ってしまうと、文章の解釈が著しく遅くなる。

Part3やPart4で、最初は聴き取れても途中からついていけなくなる原因の1つは、音の識別にリーソスを奪われているからだ。

この問題は、英語の発音を練習し音のメカニズムを知ることで解決できる。発音そのものが上達しなくても、音の仕組みがわかればリスニング力の飛躍的な向上を実感するだろう。

おすすめの参考書として『機関銃英語が聴き取れる』を紹介しよう。これはリスニング力向上に特化した発音の参考書である。筆者がアメリカ在住時にリスニングで困った際に見つけ、爆発的に聴き取り能力を改善させた。

*参照

Step9: 問題集はスコアが伸びる順にやり込む

TOEIC各パートの勉強がある程度進んだら、問題集のやり込みを開始しよう。

ここで、丁寧にPart1から順番に問題集を行う必要はない。TOEICにはスコアを伸ばしやすいパートと伸ばしにくいパートがあるため、スコアを伸ばしやすいパートから順に学習していくと効果的だ。

パートごとのスコアの伸ばしやすさを順位付けすると、次のようになる。

1位 Part2(応答問題) 25問
2位 Part5(短文穴埋め) 30問
3位 Part7(長文読解) 54問
4位 Part6(長文穴埋め) 16問
5位 Part1(写真問題) 6問
6位 Part4(ナレーション) 30問
7位 Part3(会話問題) 39問

トイグルではスコアの伸ばしやすさを「難易度×対策のしやすさ×設問数」のバランスで評価した。

例えば、Part7は難易度が高いが、時間管理などによって効率的に解ける余地がある。設問数も多いため、結果としてスコアを伸ばしやすい。一方、Part1のように難易度が低くても設問数が少なければ、TOEICスコア全体の底上げにはつながらないだろう。

もちろん、TOEIC学習者によって得意・不得意な分野は異なる。このランキングはあくまで参考に留め、実際はご自身にとってスコアが上げやすいと感じる箇所から対策すると良いだろう。

9-1. おすすめTOEIC文法問題集

全レベル向け: 新TOEICテスト 文法問題 でる1000問

「新TOEICテスト 文法問題 でる1000問」はPart5(短文穴埋め)に出題される文法を次の7項目に分け、それぞれに特化した問を集めた問題集である。

  • 品詞: 334問
  • 動詞: 102問
  • 前置詞 or 接続詞: 67問
  • 代名詞: 37問
  • 前置詞: 56問
  • 関係詞: 16問
  • ペア表現・語法・数・比較: 47問

『6-2. TOEIC Part5勉強法』で紹介した出題パターンごとの学習に便利な1冊だ。

中・上級者向け: メガドリル TOEIC® TEST リーディング Part 5&6

『メガドリル TOEIC® TEST リーディング Part 5&6』はPart5は582問、Part6は174問と、他を圧倒する量の問題が収録されている。旧形式の時代に発売されたものだが、現在の試験でも十分活用できるだろう。

解説が少ないため中・上級者向けの1冊と言える。

9-2. おすすめTOEICリスニング問題集

初心者向け: TOEICテスト 公式プラクティス リスニング編

『TOEICテスト 公式プラクティス リスニング編』は、TOEIC公式協会が出版しているリスニングの問題集である。

こちらは設問だけでなく、各パートの勉強法もセットになった総合参考書となっている。英語は大学受験以来10年ぶりというような初級者の方に最適な入門編だろう。

中・上級者向け: メガドリル TOEIC® TEST リスニング

『メガドリル TOEIC® TEST リスニング』は先に紹介した同シリーズのリスニング編である。728ページと分厚い本の中に大量の問題が収録されているため、スコアが上がる過程で中・長期的に使用できる。

9-3. おすすめTOEICリーディング問題集

初心者向け: TOEICテスト 公式プラクティス リーディング編

『TOEICテスト 公式プラクティス リーディング編』は、TOEIC公式協会が出版しているリーディングの問題集である。

先に紹介したリスニング編と同様に、設問と対策の両方が学べる。初心者向けの1冊だ。

初心者・中級者向け: 新TOEIC TEST 初心者特急 読解編

長文リーディングの勉強をしたいが、本番レベルは難しすぎるとお悩みの方も多いだろう。

『新TOEIC TEST 初心者特急 読解編』はPart7の問題が、難易度が低めの語彙と短めの文章で構成されている、初心者向けの長文問題集である。

多読用教材としても優れているため、ぜひとも持っておきたい。

中・上級者向け: メガドリル TOEIC® TEST リーディング Part 7

Part7の問題をガンガン解きたいアグレッシブな学習者におすすめなのが、『メガドリル TOEIC® TEST リーディング Part 7』だ。

Part7だけで548問も収録されている。解説は最低限のため、中・上級者向けの1冊である。

*参考

Step10: 模試で本番力を養う

ここまで学習を進めたら、試験で成果を上げるまであと一歩だ。最後に模試を使って練習を行うことで、本番力を高めていく。

本番力とは、TOEIC本番試験で120%の実力を発揮する力を指す。

TOEICは2時間連続で200問を解く試験ゆえ、高い集中力が求められる。リーディングセクションの時間管理も、訓練を重ねないとうまくできるようにならない。これらの力は各パートごとの勉強だけでは対策できないため、模試で200問を実際に通しで解くことで養っていく。

模試演習の具体的な手順を説明しよう。

  1. リスニングセクションだけを単体で解く→ 復習
  2. リーディングセクションだけを単体で解く→ 復習
  3. TOEIC全体を通しで解く →  復習

はじめはリスニングセクションあるいはリーディングセクションを単体で解き、採点してから入念に復習する。復習の方法は各パート勉強法で述べた通りなので、ここでは割愛する。

目安として、1週間の中で最低でもリスニング・リーディングのどちらかを解き、復習まで終わらせるようにしよう。各セクションごとの演習を1ヶ月の中で2〜4回転できると良い。

次に、TOEIC全体を2時間かけて通しで解く。同じように復習まできっちり行うと良い。ここまで来ると、自分が改善すべき弱点が見えてくるはずだ。

例えば、いつもPart3とPart4で正答率を下げてしまうなら、今一度ストーリー展開の把握、発音の練習、シャドーイング、単語力の強化など、苦手箇所の重点対策を行おう。

また、リーディングセクションの時間管理に問題があると思えば、またリーディングだけを解き直しても良い。

模試の演習は非常にストレスが溜まるが、だからこそスコアを上げるチャンスだ。試験前に模試演習を3〜4回転ほど行い、TOEICに必要な能力を着実に高めていこう。

尚、模試は毎回新しい回を解く必要はない。1つの模試を繰り返し解くことで、頻出する単語や表現を覚えることができる。目安として、1つの回は2〜3回ほど繰り返すと良い。

だたし、それ以上同じ問題を解くと、知らない出題パターンへの学びがなくなってしまう。新しい問題に挑戦する精神的負荷も、TOEICスコアアップへの道の1つだと覚えておこう。

*おすすめTOEIC模試

1冊目: TOEICテスト公式問題集 新形式問題対応編

様々なTOEIC模試が発売されている中で、TOEIC試験を主催する米国ETSが作成する唯一の公式模試が、こちらの「TOEICテスト公式問題集 新形式問題対応編」だ。

公式ゆえ、試験の傾向と対策をつかむには最も適しているだろう。全受験者必須の1冊である。

2冊目: TOEICテスト新形式完全攻略模試

TOEIC模試は基本的に中上級者を想定して作られているため、解説が必要最低限しかついていない場合が多い。

そこで、初心者にもやさしい1冊が「TOEICテスト新形式完全攻略模試」だ。

こちらは一問ずつ丁寧に、設問内容を解説している。解説ページがカラーのため視覚的にも見やすい。読者のことを考えて作られている印象を受ける。

3冊目: TOEIC(R) TEST スコア激伸び模試3回分 新形式問題対応編

TOEIC模試は一般的に価格が高く、1回分あたり1,000円を越すものも少なくない。

そのような状況の中、TACが発売する「TOEIC(R) TEST スコア激伸び模試3回分 新形式問題対応編」は1模試あたりの価格が792円。現在発売されている新形式対応模試の中で、最も安い部類に入るだろう。

*参考

*まとめ

当エントリーでは、10のステップでTOEICスコアを上げる具体的な勉強法を解説してきた。

今一度、10のプロセスをまとめてみよう。

  • ステップ1: TOEIC試験の全体像を知る
  • ステップ2: 現実的に達成可能な目標スコアを決める
  • ステップ3: 目標スコア別の戦略を考える
  • ステップ4: 学習スケジュールを立てる
  • ステップ5: はじめに英単語から取り組む
  • ステップ6: リーディングセクションを優先して勉強する
  • ステップ7: TOEICに必要な英文法は形と意味
  • ステップ8: リスニングセクションを勉強する
  • ステップ9: スコアが伸びるパート順に問題集をやり込む
  • ステップ10: 模試で本番力を養う

巷では「1ヶ月でTOEICスコア◯◯点上げた衝撃の勉強法」といった、信憑性の乏しい商材が溢れている。そんな中、30,000字を超える当記事を最後までお読みいただいたあなたは、きっと真実の勉強法を探していたのではないだろうか?

正直に申し上げて、当エントリーの勉強法は、どれも実践するのにある程度の手間と労力がかかる。だからこそ、TOEICスクールの現場で採用されている本物であり、スコアを上げるポテンシャルを秘めていると信じている。

TOEICスコアアップに魔法の杖はない。しかし、正しい方法で圧倒的な努力をすれば、間違いなくTOEICスコアは向上する。

トイグルでは、皆さまがTOEIC目標達成を通じてキャリアアップを実現し、ひいては人生の満足度に貢献できることを願ってやまない。

Good luck!

 

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