TOEICリーディングセクションの解き方

TOEIC®リーディングセクションでスコアが上がらず、悩んでいる方は多いだろう。

そこでトイグルではリーディング各パートの対策を徹底研究し、そのエッセンスをまとめた。

解き方の手順を詳しく解説しているため、試験前の参考にしてほしい。

※「TOEIC」は米国Educational Testing Service(ETS)の登録商標です。

*目次

  1. リーディングセクションの基礎知識
  2. TOEIC Part5の解き方
  3. TOEIC Part6の解き方
  4. TOEIC Part7の解き方
  5. まとめ

1. リーディングセクションの基礎知識

TOEICリーディングセクションは、Part5, Part6, Part7の3パートから構成されている。

  • Part5: 短文穴埋め問題
  • Part6: 長文穴埋め問題
  • Part7: 長文読解問題

3パートの合計は100問で、与えられる解答時間は75分間(=1時間15分)。受験者はこの時間を自由に配分し、解くことができる。

理想の時間配分をパートごとに見てみよう。

  問題数 時間配分
Part5 30 10分
Part6 16 10分
Part7 54 55分
合計 100 75分

Part5とPart6はそれぞれ10分ずつ、合計20分で終了させる。設問数の最も多いPart7に55分間をかけ、全体を75分間で着地させる。

各パートの対策を見ていこう。

2. TOEIC Part5の解き方

TOEIC Part5は短文穴埋め問題である。

各設問には1つの短文が用意されており、その中に1つの空白がある。与えられた4つの選択肢の中から、文法・意味的に最も適したものを選ぶ。

問題数は30問。リーディングセクションが100問なので、その3割を占める。

例題を見てみよう。

The class _____ is available on the website from tonight.

  • (A) connection
  • (B) supplier
  • (C) income
  • (D) schedule

(トイグルオリジナル問題)

正解は(D)schedule. 「時間割は今夜からウェブサイトで利用可能になる」の意味。

Part5の出題パターンは語彙品詞前置詞動詞接続詞代名詞比較級問題の7つに分かれる。

Part5の出題パターン

各出題パターンの要点を述べていこう。

2-1. 品詞問題対策

品詞問題は、名詞・形容詞・副詞・動詞など、異なる品詞から最も適切な語句を選ぶ。

正答率を上げるには、選択肢の品詞を見抜く力が必要だ。

品詞は語句の形から見抜けるため、以下のパターンを覚えておくと良い(+マークをタップ/クリックで開く)。

名詞によくある語尾
形容詞によくある語尾
副詞によくある語尾

品詞問題でもう一つ必要なのが、空白に入れる品詞を判断する能力である。

以下、代表的なパターンを覚えておこう(+マークをタップ/クリックで開く)。

名詞の位置
形容詞の位置
副詞の位置

2-2. 前置詞問題対策

前置詞問題はin, for, throughなど、異なる前置詞から最も適した語句を選ぶ。

前置詞は1つの語句に複数の意味がある多義的な語彙のため、核となるイメージを知ることが重要だ。

代表的な前置詞のイメージを紹介しよう。

*前置詞in

前置詞inは、その対象物が「空間の中にいる」イメージを持っている。それが拡張的に、「期間という空間の中にいる」の感覚で使われることもある。

前置詞inのイメージ

*前置詞on

前置詞onの基本イメージは、「何かの面に接している状態」だ。前置詞onはinに比べ、やや短めの時間を表す際にも使われる。

前置詞onのイメージ

*前置詞at

前置詞atのイメージは「点」である。前置詞inは空間、前置詞onは面を表しているのに対し、前置詞atはそれよりさらに小さい点という感覚を持っている。

前置詞atのイメージ

*前置詞to

前置詞toは「動作がある方向に向かい、そこに到達する状態」のイメージを持つ。

前置詞toのイメージ

*前置詞for

前置詞forの基本イメージは「目的に向かっているが、まだ到達していない」だ。前置詞toではその目標に到達している感覚があるのに対し、前置詞forではまだ到着していない。

前置詞forのイメージ

*前置詞from

前置詞fromはtoやforの逆で、「目的地から離れていく」イメージがある。

前置詞fromのイメージ

2-3. 接続詞問題対策

接続詞問題は、because, since, andなどの接続詞から、最も適した語句を選ぶ。

英語には50を超える接続詞があるが、大きく次の3種類に分けられる。

  1. 小さな接続詞: andなど同品詞の語彙・文をつなげる等位接続詞
  2. 大きな接続詞: althoughなど文と文をつなげる従位接続詞
  3. 複合接続詞: as far asなど複数語句から成る従位接続詞

以下、それぞれの頻出頻出語句一覧を覚えておこう(+マークをタップ/クリックで開く)。

小さな接続詞
大きな接続詞
複合接続詞

2-4. 動詞問題対策

動詞問題時制活用の3要素を総合的に判断して解答する。簡単に解説していこう。

*態

とは、主語と動詞の意味的な関係性を指す。

通常の文章では「(主語が)〜する」のように、主語が動詞の動作主となる。主語が能動的に動作を行うから、これを能動態と呼ぶ。

対して「(主語が)〜される」のように、主語は動作の受け手になれる。主語が受動的に動作を受けるから、これを受動態(=受身形)と呼ぶ。

能動態は「主語+動詞」、受動態は「主語+be動詞+動詞の過去分詞形」を使って表す。

  • 能動態: 主語+動詞で「(主語が)〜する」
  • 受動態: 主語+be動詞+動詞の過去分詞形で「(主語が)〜される」

例を見てみよう。

  • 能動態: I locked the gate. (私が門を施錠した)
  • 受動態: The gate was locked. (門は施錠された)

動詞問題の7割近くが、能動態・受動態の区別を正しく行えるだけで正解を絞り込める。瞬間的に判断できるよう練習しておこう。

*時制

時制とは、文章の時間関係を表す概念である。英語には現在と過去の2つの時制しか存在しない。

  • 現在時制
  • 過去時制

また、同じ現在・過去であっても、それを捉える視点によって見え方が変わってくる。例えば、同じ現在でも「普遍的な現在の事実」と「現在一時的に行われていること」なら、異なるニュアンスを持つことが想像できるだろう。

そこで英語では、一般・完了・進行・完了進行の4つの視点が使われる。

  • 一般
  • 完了
  • 進行
  • 完了進行

このように、2つの時制に4つの視点があるため、英語の時制は8つのパターンに分けられる。

英語の時制

尚、英語で未来を表す際は、助動詞を使用する。助動詞はwillやcanなどに代表される語句で、その出来事が未来に起こる可能性を表す。

*活用

活用とは、動詞の形を主語に合わせて変化させることを指す。

Part5で頻出な4つのルールを覚えておこう。

  • 主語が3人称単数の現在形の場合、動詞の語尾に-sをつける (例: He works…)
  • 助動詞の直後の動詞は原形 (例: You might find…)
  • require, insist, suggest等の動詞の後のthat節内は動詞の原形 (例: He suggested that Mary go to the library. )
  • 命令形は動詞の原形 (例: Work hard!)

2-5. 代名詞問題対策

代名詞問題はthey, their, themなどの代名詞から、最も適した語句を入れる。

人称代名詞一覧

一覧表から明らかなように、人称代名詞は以下の4要素の組み合わせから決定する。

  • 人称: 一人称(わたし)・二人称(あなた)・三人称(それ以外)
  • 数: 単数・複数
  • 性: 男性・女性・モノ
  • 格: 主格・目的格・所有格

一見複雑に見えるが、一度慣れたら以後は直感的に選べるようになるだろう。

2-6. 比較級問題対策

比較級問題はmoreやmostなど、比較を表す語句を選ぶ。

比較級とは「AはBよりおいしい」、「Cはより楽しかった」など、何らかの基準で物事を比較する際に使う英文法である。

  • 比較級では、形容詞・副詞の語尾に-erがつく(例: young→younger)
  • 形容詞・副詞の文字数が長めの場合、-erの代わりにmoreがつく(例: beautiful→more beautiful)
  • than(〜より)は比較級が使われる目印

最上級とは「Aは最も〜である」のように、ある物事の中で最高の位を表す際に使う英文法である。

  • 最上級では、形容詞・副詞の語尾に-estがつく (例: young→youngest)
  • 形容詞・副詞の文字数が長めの場合、-estの代わりにmostがつく(例: beautiful→most beautiful)
  • 後ろに名詞がある場合、形容詞・副詞の前にはtheが使われることが多い

2-7. おすすめ教材・アプリ

Part5対策のおすすめ教材・アプリを紹介しよう。

*新TOEIC®テスト 文法問題 でる1000問

『新TOEIC®テスト 文法問題 でる1000問』は、Part5を出題パターンごとに学べる問題集である。それぞれの設問に丁寧な解説がついているため、英語初心者の方でも学習しやすい。

TOEIC®受験者なら絶対に持っておきたい1冊である。

*TOEIC®テスト文法640問1 (360円)

TOEICテスト文法640問1

Appストアの教育部門(有料)で、かつてダウンロード数第1位を獲得したアプリが『TOEIC®テスト文法640問1』だ。

問題は470点、600点、730点、860点の4段階に分かれているため、今の自分のレベルに合わせた学習ができる。すべてのTOEIC学習者が持っておくべき、必須アプリである。

3. TOEIC Part6の解き方

TOEIC Part6は長文穴埋め問題である。

英語の長文が4つ用意されており、各文章には4つの空白がある。意味的に最も適した語句、あるいはセンテンスを選ぶ。

問題数は16問。リーディングセクションが全100問なので、その2割弱を占める。

Part6の例題から、解き方の手順を見ていこう。

TOEIC Part6の例題

手順1: 文章のジャンルを把握

Part6では各設問の頭に、その文章のジャンルが書かれている。

Eメール、手紙、広告などがその代表で、ジャンルを知ると英文の理解度が向上する。

以下、Part6の頻出ジャンルを覚えておこう。

  • e-mail: Eメール
  • letter: 手紙
  • advertisement: 広告
  • notice: 掲示
  • information: 情報
  • instructions: 説明書
  • article: 記事

手順2: 先頭から読み進める

Part6はPart5(短文穴埋め問題)の延長と思われがちだが、これは正しくない。Part6はPart7(長文読解)に近く、正答率向上には英文を読んで全体の意味を捉える必要がある

英文を迅速かつ正確に読解するには、文中の語句を意味のまとまりで分け、それを英語の語順のまま頭から理解する。

例えば、先の例題の冒頭の文は、次のように解釈しよう。

  • We / would like to know / your views / and satisfaction / of your _____. 
  • 「私たちは、知りたい、あなたの見方と、あなたの満足度を、◯◯の」

手順3: 空白の順に答える

文章を頭から読みつつ、出てきた空白の順に解答する。

尚、リーディングセクションではPart5とPart6を20〜25分以内に解きたい。

目標スコアが700点未満の方の場合、時間短縮のため文章挿入型は捨ててもいいだろう。

  • 注: TOEICはマークシート方式である。捨て問題も空白で残すのではなく、適当な選択肢にマークすることを忘れずに。

4. TOEIC Part7の解き方

TOEIC Part7は長文読解問題である。

15の長文が用意され、各文章では2〜5問の設問を解く。問題数は合計54問。リーディングセクションの過半数を占める、TOEIC最大のパートだ。

Part7の文章はシングルパッセージダブルパッセージトリプルパッセージの3種類に分けられる。

  1. シングルパッセージ: 1つの文章を読んで2〜5問に答える
  2. ダブルパッセージ: 2つの文章を同時に読んで5問に答える
  3. トリプルパッセージ: 3つの文章を同時に読んで5問に答える

当エントリーでは、全パターンに共通のトップダウン・アプローチと呼ばれる解き方を紹介したい。

例題はこちら。

TOEIC Part7 シングルパッセージ 例題

TOEIC Part7 シングルパッセージ 例題TOEIC Part7 シングルパッセージ 例題

手順1: 文章のジャンルを把握

Part7は各設問の頭に、その文章のジャンルが記載されている。

例: Questions 147-148 refer to the following advertisement. (設問147-148は次の広告に関するものです)

人は文章を読む際、無意識にジャンルから背景知識を呼び起こし、内容を推測をしながら読解することが、言語学の研究で明らかになっている。

そのため、Part7ははじめに文章ジャンルを把握しよう。なんとなく「Eメールならこんなやり取りが行われるかな」と推測する程度でOKだ。

*Part7の頻出ジャンル

  • e-mail (Eメール)
  • letter (手紙)
  • text message chain (チャット)
  • notice (告知)
  • advertisement (広告)
  • article (記事)
  • report (レポート)
  • information (情報)
  • coupon (クーポン)
  • form (フォーム)
  • web page (webページ)
  • review (レビュー)

手順2: 文章の全体像を把握

Part7では、本文と設問の順番は概ね一致する。設問が2つある文章なら、設問1は文の上部、設問2は文の下部に、答えのヒントが見つかる傾向にある。

文章の長さ設問数から、ヒントの目星をつけておこう。

TOEIC Part7 シングルパッセージ 例題

手順3: 1つ目の設問を読む

大量の長文を扱うPart7では、国語のように文章をじっくり読んで設問を解くと、たちまち時間切れになってしまう。

トップダウン・アプローチでは順番を逆にし、設問を先に読んでから答えを探すように長文を読解する

よって、この時点で文章はまだ読まない。まずは1つ目の設問文に目を通し、問われる内容・キーワードを把握する。(A)〜(D)の選択肢はチラッと目を通す程度でOKだ。

TOEIC Part7 シングルパッセージ 例題

手順4: 本文を上から1〜3行読む

ここまで準備ができたら、ようやく本文に入っていく。

Part7では、一度に進むのは最大でも3行程度に留める。これ以上一気に読むと文脈理解が追いつかず、文章を「二度見」して時間を浪費する。

ここで、Part7解答には直接ヒント文脈の両方が必要なのを覚えておこう。

直接ヒントとは、設問解答の直接的な根拠となる箇所を指す。それに対し文脈とは、直接ヒントの前後にある文章の流れである。

問題集ではよく「◯◯と書いてあるので、この設問は(A)が正解」と解説されるが、文章の一箇所のみから正解を選ぶのは不可能だ文脈を理解することではじめて、目星をつけた箇所が直接ヒントになるか判断できる

先の設問147なら、上部全体の文脈を把握しつつ、直接ヒントを探す。設問148も同様だ。

この意味で、Part7は本文のほぼすべてを参照して解くことになる。

TOEIC Part7 シングルパッセージ 例題

手順5: 選択肢をマークする

直接ヒントを発見できたら、その場で止まって選択肢を検証する。

本文と選択肢は言い換えになっていることが多い。同じ内容を別の語彙で表現しているため、単純にキーワードを追うのではなく、文脈の理解が必要だ。

設問147では、1行目のyour home insurance(あなたの住宅保険)が直接ヒントとなる。また、その後の数行を読むことで、この文章が既存顧客に契約の更新を促していることがわかる。

よって、正解は(C)An existing customer(既存顧客)。残りの設問も同じ手順で解答する。

TOEIC Part7 シングルパッセージ 例題

*おすすめ教材・アプリ

対策を理解したら、次は問題集を使って実践練習を積んでいこう。トイグルのオススメ教材・アプリを紹介したい。

*公式TOEIC Listening & Reading 問題集2

『公式TOEIC Listening & Reading 問題集2』は、TOEIC公式問題集の最新版。本番同様の難易度で練習を積むことができる。

Part7は2回分が収録されている。本番前の時間管理対策にも有効だ。

*英語リーディングアプリPOLYGLOTS (無料)

英語リーディングアプリPOLYGLOTS

『POLYGLOTS』は、英語の記事を読んでリーディング力を鍛える学習アプリである。

一見海外のアプリに見えるが、日本人向けに作られているため、日本語での解説も含まれている。多読で読解力を鍛えよう。

5. まとめ

当エントリーでは、TOEICリーディングセクションの解き方を紹介してきた。

TOEICの出題傾向は一定なため、事前の対策で正答率を伸ばすことができる。問題集を使って繰り返し練習し、目標スコア達成を狙っていこう。

当記事を読んでもっと知りたい!と思った方は、こちらの記事も参照いただきたい。

Good luck!

 

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