TOEIC勉強時間の目安と学習スケジュールの作り方

「TOEICで目標スコアに到達するには、あと何ヶ月くらいの勉強が必要ですか?」

TOEICスクールを主宰する筆者は、このような質問をよく受ける。仕事で多忙な社会人なら、スコアアップの時間的目安は当然気になるところだろう。

そこでトイグルでは、統計データを元に、TOEIC勉強時間とスコアの目安を紹介しよう。具体例を使いながら、学習計画の立て方も紹介していきたい。

*目次

  1. TOEIC勉強時間とスコアの目安
  2. TOEICスコア管理シート
  3. 学習スケジュールの立て方
  4. 学習スケジュールのサンプル
  5. まとめ

1. TOEIC勉強時間とスコアの目安

TOEICでは、勉強時間とスコアの間に、統計的な関係性が存在する。

次の表は縦軸が現在のTOEICスコア、横軸が目標スコアを表す。2つの軸が交わる点が、そのスコアを達成するために必要な勉強時間だ。

  目標スコア

現在のスコア

450 550 650 750 850 950
350 225 450 700 950 1,225 1,550
450 225 450 700 975 1,300
550 225 450 725 1,050
650 225 500 825
750 275 600
850 325

(出典: Saegusa 1985)

例えば、現在のスコアが450点の学習者が650点を目指すと、必要な勉強時間は450時間だ。月に50時間の学習時間を確保できたとして、それをコンスタントに続けて9ヶ月必要ということになる。

注意点として、学習時間拘束時間は厳密に区別する必要がある。

例えば、土曜日の13時から16時までTOEICの勉強をしにカフェに行ったら、それは拘束時間が3時間と考える。学習時間とは、注文してから席につく間、トイレに行く時間、スマホを触っている時間などを拘束時間から差し引いた、実質の勉強時間である。

集中力が高い人でも、学習時間は拘束時間の70%程度と考えよう。働きながらTOEICを学ぶ社会人にとって、50時間達成は決して容易でないことがわかる。

トイグルでは、学習時間管理シートを用意した。こちらを使うことで、毎日の勉強時間を集計することができる。無料でダウンロードできるので、ぜひとも活用していただきたい。

TOEIC学習時間管理シート

2. TOEICスコア管理シート

目標TOEICスコアを決める方法は、大きく分けて次の2種類がある。

  • 外的アプローチ: 勤め先や転職希望の会社などから提示されるスコアを目標にする方法
  • 内的アプローチ: 自身で目標スコアを設定する方法

例えば、今回は勤め先の会社から650点取得を命じられたと仮定しよう。取得時期の指定はないが、1年後の査定前までには達成したいと考えている。

英語初心者が一発でTOEIC650点を目指すのは無謀なため、最終的な650点達成には段階的な中間目標を設けると良い。今450点レベルだとすれば、まずは550点、次に600点、そして650点を順々に上がっていきたい。

ここで役立つのがTOEICスコア管理シートだ。目標スコア、本番スコアの推移、そして目標達成への所信表明を書き記すことができる。

TOEICスコア管理シート

3. 学習スケジュールの立て方

目標スコアを決めたら、次は学習スケジュールを立てていく。

まず、スケジュールでは大きく、学習を知識のインプットと能力向上の2つの時期に分ける。

  • 知識とは英語やTOEICに関する情報を言う。具体的には問題形式、解き方、対策、テクニック、文法知識など、スコアアップに必要な情報をインプットする時期だ。
  • 能力とはTOEICで正しい答えを選ぶ実力を指す。問題集や模試で練習を繰り返すことで、覚えた知識を習得の域に高める。

TOEICスコアアップに必要な力

スコアを最大化させる学習スケジュールの目安として、知識の習得は学習時間の30〜50%程度に留め、残りの50〜70%は能力向上に費やすと良い。

例えば、文法の勉強に3時間確保するなら、その中で文法に関する知識は1時間程度で学習し、残りの2時間は問題集を使った実践練習が望ましい。

以下、TOEICスコアアップに必要な学習科目の例を紹介する。

*リスニングセクション対策

  • Part.1 (写真描写問題)
  • Part.2 (応答問題)
  • Part.3 (会話問題)
  • Part.4 (ナレーション問題)

*リーディングセクション対策

  • Part.5 (短文穴埋め問題)
  • Part.6 (長文穴埋め問題)
  • Part.7 (長文読解問題)

*単語対策

  • 単語帳の暗記
  • 英文ライティング(上級者のみ)

*本番対策

  • 試験テクニックの練習
  • 問題集のやり込み(リスニング)
  • 問題集のやり込み(リーディング)
  • リーディング時間管理対策
  • 模試演習
  • 苦手箇所重点対策

学習計画はTOEIC学習スケジュールシートを活用しよう。週間の勉強内容を予め決めておけば、三日坊主で飽きるリクスを減らすことができる。

TOEIC学習スケジュール

4. 学習スケジュールのサンプル

ここまで、TOEIC学習計画の立て方を紹介してきた。

しかし、TOEIC受験歴が浅い方は、最初から良い学習プランを作るのは難しいだろう。

そこで、学習スケジュールの例を紹介しよう。架空の学習者・佐々木さんに登場してもらい、実際の計画の作り方を実演していきたい。

*佐々木さんのプロフィール

佐々木さんは32歳の男性。会社の人事査定にTOEICが導入されたため、学生時代以来の英語学習を半年前から始めている。しかし、英語は大の苦手科目であり、既に3回も勉強を諦めてしまった。

佐々木さんのこれまでの失敗勉強法をまとめてみよう。

  • TOEIC用の学習時間を予め確保せず、たまたま暇ができた時だけ勉強する。
  • カフェに勉強しに行くが、TOEICよりもスマホを触っているほうが長い。
  • 1冊の単語帳をだらだらと行い、ほとんどの語句はすぐに忘れる。
  • 著名講師の参考書が好き。コツやテクニックでスコアを上げたい。
  • 問題集は疲れるのであまり解かない。解説は読んでも復習はしない。

佐々木さんの最終目標はTOEIC750点だが、前回試験のスコアは390点。

目標達成には程遠く、どうにかならないかとスマートフォンでTOEIC勉強法について調べていたところ、トイグルを発見。半信半疑だが、トイグル式TOEIC勉強法を試してみることにした…

*佐々木さんの学習戦略

佐々木さんは現在のスコアが390点、最終目標は750点。冒頭の表によれば、目標スコア達成まで約950時間かかる計算となる。

950時間は、社会保険労務士に合格するために必要な学習時間とほぼ一致する。これを一気にこなすのは不可能だ。

そこで佐々木さんは、今回は中間目標として600点を目指すことにした。390点から600点であれば、必要な学習時間は約450時間。1ヶ月50時間を9ヶ月頑張れば理論上は達成できるため、目標として現実的と言える。

*佐々木さんの学習スケジュール

9ヶ月で600点を獲得するため、はじめの4ヶ月は知識のインプット、残り5ヶ月で能力向上を狙った問題集のやり込みを計画している。

佐々木さんはトイグルに相談しながら、次のような学習スケジュールを組み立てた。

  • 1ヶ月目: 英単語・Part5対策・Part6対策
  • 2ヶ月目: Part6対策・Part7対策
  • 3ヶ月目: Part1対策・Part2対策
  • 4ヶ月目: Part3対策・Part4対策
  • 5ヶ月目: 問題集やり込み(パートごと)
  • 6ヶ月目: 問題集やり込み(パートごと)
  • 7ヶ月目: 問題集やり込み(リスニング・リーディングセクションごと)
  • 8ヶ月目: 模試演習&苦手箇所重点対策
  • 9ヶ月目: 模試演習&苦手箇所重点対策

月ごとの学習スケジュールの詳細は、PDFファイルでまとめた。週に5日間学習すると仮定し、それぞれの日の勉強内容の詳細を示している。

TOEIC学習スケジュールの例

*佐々木さんの学習結果

佐々木さんはスコアアップの全体像が見えたおかげで、TOEICに対するモチベーションは一気に増加。

順調に学習を重ね、中間目標の600点をクリア。ある程度の英語力がつくと勉強のコツが身につくので、ますます自信とやる気がみなぎってくる。

すべてのスケジュールが終わった時点で、最終目標750点を超えた790点を取得。査定でも大変評価され、キャリアアップを実現した。

*まとめ

当エントリーでは、TOEICスコアと勉強時間の目安について議論してきた。学習スケジュールの立て方も、サンプルを交えて紹介した。

TOEICの解き方は多くの方法が提唱されているが、肝心の学習プランを述べている参考書は皆無だ。当エントリーがTOEICスコアアップの参考になれば幸いである。

Good luck!

 

*参考

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