三人称単数のsはなぜ使う?Q&A形式で答える三単現のsまとめ

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三人称単数現在のsとは、英語の文章で主語が三人称で単数、かつ時制が現在形の時、動詞の語尾に-s/-esをつける文法的変化のことを指す。略して、三単現のsと呼ばれることも多い。

三単現のsは英文法の基本項目であるものの、実はあいまいな理解のまま学習を進めていることがよくある。

そこでトイグルでは、Q&A形式で三単現のsの使い方を説明していこう。目次を参照し、知りたい情報をご覧いただけると幸いだ。

*目次

Q1. 三単現のsとは何か?

「三単現のs」は「三人称単数現在のs」とも呼ばれる、英文法の用法の1つだ。三人称単数の名詞で時制が現在の時、動詞の語尾にsをつける活用を指す…と書いてもわかりづらいだろう。

三単現のsは「三人称」、「単数」、「現在」、「s」という4つのパーツから成り立っている。1つずつ理解していこう。

1. 三人称とは主語の種類のこと

三人称とは、主語の種類のことを指す。英語で主語の種類は「人称」と呼ばれ、次の3つがある。

  • 一人称: I(私)とWe(私たち)
  • 二人称: You(あなた)とYou(あなたたち)
  • 三人称: 一人称・二人称以外のすべて

一人称は自分自身、二人称は相手のことを指す。そのため、英語のほとんどの主語は三人称ということになる。

2. 単数とは主語の数が1つだけのこと

英語は数に厳格な言語なため、主語が1つ(1人)か2つ以上(2人以上)かで、異なる文法を使わなくてはならない。

単数とは、主語の数が1つ(1人)だけのことを指す。

例を見てみよう。

  • An apple is…(リンゴは…)
  • Water is…(水は…)

apple(リンゴ)は数えられる名詞であり、「1つ」を表すanが使われているため、「1つのリンゴ」を意味する。water(水)は数えられない名詞だが、英語では数えられないモノは単数形と考える。

そのため、この2つの文章はどちらも主語が単数形であることがわかる。

3. 現在とは時間軸が今現在であること

次は動詞に関連する項目となる。

英語では、今日、昨日、来週の火曜日など、文章の表す時間軸を動詞を使って表現する。いわゆる時制を呼ばれる文法である。

英語の時制は現在と過去の2つのしか存在しない。三単現のsにおける現在とは、現在形のことを指す。

4. sとは動詞の語尾にsをつけること

英語の文章において、主語が三人称かつ単数形で、時間軸が現在の場合、その動詞の語尾にsという文字を付け足す。

これが「三人称単数現在のs」、あるいは「三単現のs」と呼ばれる文法である。

例を見てみよう。

  • John works at an IT company. (ジョンはIT企業で働いている)

この文章を分析してみよう。

  • 三人称: 主語はJohn(ジョン)であり、これは三人称
  • 単数: 主語はJohn(ジョン)1人であり、これは単数形
  • 現在: 動詞はwork(働く)であり、ここでは現在形で使われている
  • ⇒三単現が成立しているので、動詞にsをつける

Q2. 三単現のsの活用表は?

三単現の場合、基本的には動詞の語尾にsがつく。

  • John works at an IT company. (ジョンはIT企業で働いている)

しかし、動詞の形によっては、sの代わりに-esや、語尾のyをiに変えてesをつけることがある。

  • Ken teaches English. (ケンは英語を教えている)
  • Kana studies English. (カナは英語を勉強している)

活用の一覧は次のとおりだ。

動詞の語尾 三単現のs
下記以外すべて -s know→knows
-s -es miss→misses
-x -es mix→mixes
-ch -es teach→teaches
-sh -es finish→finishes
子音+o -es go→goes
子音+y yをiに変えて-es study→studies

Q3. 三単現のsで意味は変わる?

三単現のsをつけても、文章の意味は変わらない。

三単現のsは文法の形に変化を与えるだけで、意味には何の影響も及ぼさない。

Q4. 三単現のsはいつ使うの?

三単現のsは、主語が三人称かつ単数形で、時制が現在の時のみに使われる文法である。

三単現のsの使用は、次のフローチャートを確認しよう。

三単現のs使用フローチャート

Q5. 三単現のsはbe動詞に使われる?

be動詞に三単現のsの概念は適用されない。

なぜなら、be動詞は主語の人称、主語の数(単数vs複数)、及び時制によって、不規則にその形を変えるからだ。

参考までに、be動詞の変化一覧を紹介しよう。

    現在形 過去形
1人称 単数 am was
  複数 are were
2人称 単数 are were
  複数 are were
3人称 単数 is was
  複数 are were

Q6. 複数形で三単現のsはどうなるの?

主語が複数形の場合、三単現のsは使われない。三単現の「単」は「単数」を表しており、複数形は三単現に該当しない。

次の2つの文章を比べてみよう。

  • John works at an IT company. (ジョンはIT企業で働いている)
  • Ken and I work at an IT company. (ケンと私ははIT企業で働いている)

1つ目の文章は三人称単数の主語に現在形の時制なので、worksとなっている。

一方、2つ目の文章は主語が複数形のため、workのまま使われている。複数形に三単現は適用されない。

Q7. 過去形で三単現のsはどうなるの?

時制が過去の場合、三単現のsは使われない。三単現の「現」は「現在」を表しており、過去の場合は三単現に該当しない。

次の2つの文章を比べてみよう。

  • John works at an IT company. (ジョンはIT企業で働いている)
  • John worked at an IT company. (ジョンはIT企業で働くだろう)

1つ目の文章は三人称単数の主語に現在形の時制なので、worksとなっている。

一方、2つ目の文章は時制が過去のため、workに-edがついてworkedとなっている。過去時制に三単現は適用されない。

Q8. 助動詞で三単現のsはどうなるの?

動詞の前にwillやcanなどの助動詞が使われる場合、三人称単数現在であっても、sをつける必要はない。これは、助動詞の後ろに置かれる動詞は原形になるからである。

次の2つの文章を比べてみよう。

  1. John works at an IT company. (ジョンはIT企業で働いている)
  2. John will work at an IT company. (ジョンはIT企業で働くだろう)

1つ目の文章は三人称単数の主語に現在形の時制なので、worksとなっている。一方、2つ目の文章は助動詞willが使われているため、動詞にsがつかずworkのままである。

Q9. 疑問文で三単現のsはどうなるの?

疑問文では、三単現のsは使われない。

なぜなら、疑問文はdo/does/didあるいはwillやcanなどの助動詞を使用するからだ。助動詞の直後の動詞は原形になるため、三単現のsをつける必要はない。

次の2つの文章を比べてみよう。

  1. John works at an IT company. (ジョンはIT企業で働いている)
  2. Does John work at an IT company? (ジョンはIT企業で働いているんですか?)

1つ目の文章は三人称単数の主語に現在形の時制なので、worksとなっている。一方、2つ目の疑問文は助動詞doesが使われているため、動詞にsがつかずworkのままである。

Q10. 否定文で三単現のsはどうなるの?

否定文では、三単現のsは使われない。

なぜなら、否定文はdo/does/didあるいはwillやcanなどの助動詞を使用するからだ。助動詞の直後の動詞は原形になるため、三単現のsをつける必要がない。

次の2つの文章を比べてみよう。

  • John works at an IT company. (ジョンはIT企業で働いている)
  • John does not work at an IT company? (ジョンはIT企業で働いているんですか?)

1つ目の文章は三人称単数の主語に現在形の時制なので、worksとなっている。一方、2つ目の否定文は助動詞doesが使われているため、動詞にsがつかずworkのままである。

Q11. 現在完了形haveで三単現のsはどうなるの?

現在完了形では、三単現のsは使用される。

現在完了形の時制は「現在」のため、主語が三人称・単数であれば動詞にsがつくことになる。

次の2つの文章を比べてみよう。

  1. I have worked at an IT company. (私はIT企業で働いていた)
  2. John has worked at an IT company. (ジョンはIT企業で働いていた)

1つ目の文章は主語がI(私)であり、これは三人称ではない。したがって、動詞haveがそのままの形で使われている。

一方、2つ目の文章は主語がJohn(ジョン)であり、これは三人称の単数形だ。したがって、動詞haveがhasに変化して使われている。

尚、haveにsがつくときは*havesとはならず、hasという形になる。

※過去完了形に三単現のsはつかない。なぜなら過去時制だからである。

Q12. 三単現のsの発音は?

三単現のsは、その動詞によって[s]、[z]、[iz]の三パターンの読み方がある。

それぞれ、例を使いながら音を確認しよう。

  • [s]: talks, jumps, laughs
  • [z]: runs, gives, knows
  • [iz]: studies, finishes, rises

Q13. 三単現のsはなぜ使うの?

三単現のsに特定の意味がないにもかかわらず、これを使うのを不思議に思う方も多いだろう。端的に言えば、三単現のsは古い英語の特徴が現代まで残っているため、習慣的に使われていると考えられる。

まず、数百年前の英語では、三単現以外の場合でも、動詞の語尾に-sのような文字をつけることが普通だった。英語と似た言語であるスペイン語は、今でも主語の人称・性別・時制などによって、動詞を様々な形に活用させて使っている。

言葉は時代と共に変化していくものである。平安時代の日本語と今の日本語が異なるように、英語も時を経ながら徐々に文法・単語の使い方を変えていった。その中で、英文法はシンプルになっていったものの、なぜか三単現のsだけが現代に残ったのである。

2016年現在、アメリカやイギリスなどの英語を母国語とする国では、三単現のsは厳格に使われる。しかし、マレーシアやシンガポールなど、大部分の人が英語を第二言語として使う国では、日常会話において三単現のsが省略されることもある。

英語が世界語となっている今、たとえ教科書的には間違っていたとしても、三単現のsを使わないこともあり得るのだ。これから数百年語、ひょっとしたら三単現のsが消滅する可能性も、ゼロではないだろう。

*まとめ

当エントリーでは、英語の三人称単数のsの使い方を、様々な角度から分析してきた。

動詞の語尾にsをつけないことで話が通じなくなる恐れはないものの、大人で知的な英語を使うには、必ずマスターしておきたい文法項目だ。

*当記事を読んでもっと知りたいと思った方は、次のエントリーも参考にしていただきたい。

Good luck!

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