英語初心者がTOEIC600点を達成する勉強法まとめ

「TOEIC®600点をどうしても取らなくてはいけない。しかし、どうすれば…」

このように考える社会人学習者の方は多いだろう。

そこでトイグルでは、英語初心者がTOEIC®600点を獲得する全手法をまとめた。

600点のレベルを確認した後、単語、リスニング、リーディング対策、おすすめ参考書を紹介していく。

長文エントリーのため、目次から知りたい項目を参照いただけると幸いだ。

*「TOEIC」は米国Educational Testing Service(ETS)の登録商標です。

*記事内のAmazonリンクはアソシエイトリンクを使用しています。

*目次

  1. TOEIC600点のレベル
  2. スコアアップ事例
  3. 単語勉強法
  4. リスニング勉強法
  5. リーディング勉強法
  6. おすすめ参考書
  7. まとめ

1. TOEIC®600点のレベル

TOEIC®600点台は中級レベルである。TOEIC®全受験者の約18%が該当する。

600点の目安は「英語の苦手意識はだいぶ薄れてきた。しかし、テクニックに依存している部分が多い。もっと余裕を持って解けるとスコアが上がるのに…」といった状態である。

TOEIC600点のレベル

一般に600点台を取得する受験者には、次のような特徴が見られる。

  • 英検2級には合格するが、準1級には届かないレベル
  • 力を入れるパート・入れないパートなど、試験を「戦略的」に解ける
  • 長文読解にストレスを感じる
  • 英語学習そのものに以前ほどの苦痛はない

まずはスコアアップの事例を見てみよう。

2. スコアアップ事例

600点スコアアップ事例

KS様は自動車メーカーにお務めの40代男性。TOEIC®はキャリアアップの目的で、スコア600点を目指し学習を開始した。

独学で2年ほど勉強したものの、限界を感じトイグルTOEIC®スクールに入会。4ヶ月半でスコアを200点改善し、目標を上回る660点達成を成し遂げた。

TOEICスコアの推移

4ヶ月半という短期で600点を超えるため、レッスンは問題集のやり込みを中心に編成。

短いコースながら、400ページ以上ある文法問題集、300ページ近い長文問題集、そして600問分収録されている模試を3冊すべて完結させた。

また、パート別テクニックの練習も強化。600点対策に必要な項目のみに絞り、スコアが取れる解き方を徹底練習した。

その結果、期間中に200時間近い学習時間を確保し、目標を大幅に上回る660点を達成することができた。大幅なスコアアップは、努力が実った成果と言える。

KS様の例を一般化しながら、600点対策のコツを解説していこう。

公式認定証

3. 単語勉強法

英単語はインプットリーディングアウトプット復習の「組み合わせ」で覚えるのが効率的である。

まず、単語帳を使ってインプットを行う。紙と鉛筆を用意し「happy→幸せな」のように、英単語と日本語訳をそれぞれ10回を目安に書き写す。

しかし、現段階で学んだ英単語はすぐに忘れる。我々の脳は、無意味なアルファベットの塊を不要な情報として捨ててしまうからだ。

そこで、インプットと同時に行いたいのがリーディング(読解)である。

ここでは、初心者向けリーディング問題集を解くことにより、単語が文脈の中で意味のある文字列として認識される

問題を解いたら、辞書を引きながら丁寧に英文を読もう。文章内でインプットした単語に3〜4回再開すれば、記憶への高い定着が期待できる。

アウトプットとは、会話やライティングなどで英語を実際に使う作業を指す。実は、単語学習においてもっとも重要な要素の1つである。

ただ、日本で暮らす我々が英語をアウトプットできる機会は限られている。TOEIC®のために英会話を学ぶのも億劫だ。

そこで、単語学習のためには英作文を試してみよう。単語帳から好きな語句をいくつか抜き出し、ワンセンテンスの短文を作る。

最後に、定期的に単語の復習も行う。単語帳で過去に学んだ範囲をもう一度インプットすることで、忘れかけていた語句を思い出す。

単語勉強法

これら「インプット→リーディング→アウトプット→復習」のサイクルは、同時並行で行うのが望ましい。

インプットは毎日、リーディングとアウトプットは週末などに集中、そして語句の復習は月に1度程度行う。

当メソッドを用いることにより、トイグルスクールでは多くの方が単語力を爆発的に向上させている。

おすすめ単語帳は、他の教材と共に『6. おすすめ参考書』にて紹介したい。

4. リスニング勉強法

リスニング各パートの対策を説明していこう。

4-1. Part1対策

Part1は写真描写問題である。問題用紙に印字された写真をもっとも適切に表している選択肢を選ぶ。

600点を目指す段階では、難解と言われる風景写真問題を対策したい。

風景問題のポイントは主語を聴き取ることにある。

例を見てみよう。

TOEIC Part1 住宅街 ポイント

例文はこちら。

Part1の例題

  • (A)は「街灯は撤去されているところだ」の意味。街灯は見当たるが、撤去等の作業は行われていない。よって不正解。
  • (B)は「車両は一列に並んでいる」の意味。写真左手の車が列になって停車されているため、これが正解。
  • (C)は「何人かの労働者が壁に色を塗っている」の意味。建物の壁はかろうじて確認できるが、労働者や色塗りの作業は見当たらない。よって不正解。
  • (D)は「建物は影を落としている」の意味。建物は存在するが、影を落としているか判断できない。よって不正解。

風景問題は写真内のモノがバラバラに問われるため、主語から瞬時に対象物を見極める。主語の状態を音声ごとに確認し、正誤を判断する。

難易度は高いため、事前に繰り返し練習しておきたい。

4-2. Part2対策

Part2は応答問題である。はじめに放送される一言に対し、最も自然な返答を選ぶ。

Part2は最初の一語の聴き取りキーワードを避けるワザで正答率向上を狙う。

*最初の一語の聴き取り

Part2では、最初の一語は絶対に聴き取れるようにしたい。

Whyは理由、Whereなら場所のように、英語は最初の一語が疑問の内容を表す。どんなに集中力が切れていても、最初の一語さえわかれば、ある程度選択肢を絞り込むことができる。

  • why: 理由
  • where: 場所
  • when: 時
  • what time: 時間
  • who: 人
  • how: 方法

問題集では最初の一語の聴き取りを繰り返し練習する。Part2は半分近くの問題が、これだけで正答率の向上が見込まれる。

*キーワードを避けるワザ

Part2は文章が短いため、設問文に出てきた語句と同じ単語が入った選択肢を、ついつい選びがちである。

TOEIC®製作者はそれをわかっており、受験者を引っ掛けるため、重複キーワードは原則として間違いの選択肢にしている。

そのため、設問文と同じ語句の選択肢は選ばないようにしよう。これが重複キーワードを避けるワザと呼ばれる経験則である。

例えば、Where is the post office? (郵便局はどこにありますか?)に対し、同じofficeが入った(A) I went to my office.(私は自分のオフィスに行きました)はひっかけの可能性が高い。

重複キーワードを避けるワザを活用すれば、半分近い問題の選択肢を絞ることができる。このテクニックを活用すれば、効果的に正答率を上げれるだろう。

尚、選択疑問文等一部の設問では、重複キーワードの選択肢が正解になることがある。

4-3. Part3&Part4対策

Part3は会話問題、Part4はナレーション問題である。英語の長文を聴き、内容に関する3つの設問に答える。

Part3&Part4では、設問文と3つの選択肢がすべて問題用紙に印字されている。音声を聴く前に、それらを先読みするのが望ましい。

ただし、600点を目指す段階では、短い時間にそれらすべてを読んで意味を理解するのは不可能だ。そこで、今は各設問の4つの選択肢のみを先読みする

先読みのコツ

Part3&Part4では音声と設問の順番が概ね一致する。よって、内容がわからなくても音声についていけさえすれば、選択肢のキーワードを拾い聴きすることができる。

結果、各音声にて1〜2問は自信を持って正解し、残りが時折正解できれば、総合的に600点レベルのリスニングスコアが取れる。これが「目標に着地する」の感覚である。

5. リーディング勉強法

リーディング各パートの対策を説明していこう。

5-1. Part5対策

Part5は短文穴埋め問題である。空白を含む短い英文が用意されている。文法・意味的にもっとも自然な選択肢を選ぶ。

600点を目指す段階では、出題頻度の多い品詞問題を重点対策する。

Part5出題形式

品詞問題は、名詞・形容詞・副詞・動詞など、異なる品詞から最も適切な語句を選ぶ設問である。

正答率を上げるには、選択肢の品詞を見抜く力が必要だ。

品詞は語句の形から見抜けるため、以下のパターンを覚えておくと良い(+マークをタップ/クリックで開く)。

名詞によくある語尾
形容詞によくある語尾
副詞によくある語尾

品詞問題でもう一つ必要なのが、空白に入れる品詞を判断する能力である。

以下、代表的なパターンを覚えておこう(+マークをタップ/クリックで開く)。

名詞の位置
形容詞の位置
副詞の位置

品詞問題の全出題パターンは品詞問題マンダラにまとめた。問題集を解く際の参考にしていただきたい。

品詞問題マンダラ

  • 注1: 品詞問題マンダラは、Part5品詞問題で出題される、あるいは解答に必要と思われる知識に限定している。英文法の全用法を網羅しているわけではない。 
  • 注2: 動詞の用法は「動詞問題」の範疇と考え、割愛した。

5-2. Part6&Part7対策

Part6は長文穴埋め問題、Part7は長文読解問題である。

Part6は、長文内の空白に語句あるいはセンテンスを選ぶ。Part7は内容に関する質問に答える。

出題形式は異なるが、どちらも長文を読む点で一致している。Part7の例題を使い、共通の解き方を紹介しよう。

TOEIC Part7 シングルパッセージ 例題

TOEIC Part7 シングルパッセージ 例題TOEIC Part7 シングルパッセージ 例題

手順1: 文章のジャンルを把握

Part7は各設問の頭に、その文章のジャンルが記載されている。

例: Questions 147-148 refer to the following advertisement. (設問147-148は次の広告に関するものです)

人は文章を読む際、無意識にジャンルから背景知識を呼び起こし、内容を推測をしながら読解することが、言語学の研究で明らかになっている。

そのため、Part7ははじめに文章ジャンルを把握しよう。なんとなく「Eメールならこんなやり取りが行われるかな」と推測する程度でOKだ。

*Part7の頻出ジャンル
  • e-mail (Eメール)
  • letter (手紙)
  • text message chain (チャット)
  • notice (告知)
  • advertisement (広告)
  • article (記事)
  • report (レポート)
  • information (情報)
  • coupon (クーポン)
  • form (フォーム)
  • web page (webページ)
  • review (レビュー)

手順2: 文章の全体像を把握

Part7では、本文と設問の順番は概ね一致する。設問が2つある文章なら、設問1は文の上部、設問2は文の下部に、答えのヒントが見つかる傾向にある。

文章の長さ設問数から、ヒントの目星をつけておこう。

TOEIC Part7 シングルパッセージ 例題

手順3: 1つ目の設問を読む

大量の長文を扱うPart7では、国語のように文章をじっくり読んで設問を解くと、たちまち時間切れになってしまう。

Part7は順番を逆にし、設問を先に読んでから答えを探すように長文を読解する

よって、この時点で文章はまだ読まない。まずは1つ目の設問文に目を通し、問われる内容・キーワードを把握する。(A)〜(D)の選択肢はチラッと目を通す程度でOKだ。

TOEIC Part7 シングルパッセージ 例題

手順4: 本文を上から1〜3行読む

ここまで準備ができたら、ようやく本文に入っていく。

Part7では、一度に進むのは最大でも3行程度に留める。これ以上一気に読むと文脈理解が追いつかず、文章を「二度見」して時間を浪費する。

ここで、Part7解答には直接ヒント文脈の両方が必要なのを覚えておこう。

直接ヒントとは、設問解答の直接的な根拠となる箇所を指す。それに対し文脈とは、直接ヒントの前後にある文章の流れである。

問題集ではよく「◯◯と書いてあるので、この設問は(A)が正解」と解説されるが、文章の一箇所のみから正解を選ぶのは不可能だ文脈を理解することではじめて、目星をつけた箇所が直接ヒントになるか判断できる

先の設問147なら、上部全体の文脈を把握しつつ、直接ヒントを探す。設問148も同様だ。

この意味で、Part7は本文のほぼすべてを参照して解くことになる。

TOEIC Part7 シングルパッセージ 例題

手順5: 選択肢をマークする

直接ヒントを発見できたら、その場で止まって選択肢を検証する。

本文と選択肢は言い換えになっていることが多い。同じ内容を別の語彙で表現しているため、単純にキーワードを追うのではなく、文脈の理解が必要だ。

設問147では、1行目のyour home insurance(あなたの住宅保険)が直接ヒントとなる。また、その後の数行を読むことで、この文章が既存顧客に契約の更新を促していることがわかる。

よって、正解は(C)An existing customer(既存顧客)。残りの設問も同じ手順で解答する。

TOEIC Part7 シングルパッセージ 例題

6. おすすめ参考書

600点達成に必要なおすすめ教材を6冊紹介しよう。

それぞれ異なる用途があり、別の場面で使用する。目標達成を目指すなら、できればすべて買い揃えたい。

1冊目: 新装版 TOEIC(R)テスト スーパー英単語

『TOEICテスト スーパー英単語』はレベル別でも出る順でもなく、重要度順に3,000の英単語を紹介している。

TOEIC®500点から800点に上がるまでの長い間、この単語帳1つで対応することができる、コストパフォーマンスに優れた1冊だ。

文字通りボロボロになるまで使い込んでほしい。

2冊目: TOEICテスト公式プラクティス リスニング編

『TOEICテスト公式プラクティス リスニング編』は、公式協会が出版する初心者向けリスニング問題集である。

内容は旧形式試験のものだが、新形式の今も使える基礎的な知識が中心だ。まずはこれ1冊をやり込み、英語に慣れるところからはじめよう。

3冊目: TOEICテスト公式プラクティス リーディング編

『TOEICテスト公式プラクティス リーディング編』は、2冊目に紹介した問題集のリーディング編。

こちらも同じく、英語の基礎が学習の中心となっている。先のリスニング編と合わせて使いたい。

4冊目: 新TOEICテスト 文法問題 でる1000問

『新TOEICテスト 文法問題 でる1000問』はPart5(短文穴埋め)に出題される文法を次の7項目に分け、それぞれに特化した問を集めた問題集である。

  • 品詞: 334問
  • 動詞: 102問
  • 前置詞 or 接続詞: 67問
  • 代名詞: 37問
  • 前置詞: 56問
  • 関係詞: 16問
  • ペア表現・語法・数・比較: 47問

「でる1000問」最大の特徴は、設問の「質」である。筆者はこれまで数多くのPart5問題集を見てきたが、完成度の点で「でる1000問」を超えるものはまだない。

文法対策はこの1冊をやり込もう。

5冊目: 新TOEIC TEST 初心者特急 読解編

『新TOEIC TEST 初心者特急 読解編』は、初心者向けの長文読解問題集。本番より短い英文でPart7の練習ができる。

長文読解は語彙力増強にも直結する。本書をやり込み英語の基礎力をつけていこう。

6冊目: 公式TOEIC Listening & Reading 問題集2

『公式 TOEIC Listening & Reading 問題集 2』は、TOEIC®公式問題集の最新版。「灰色表紙」とも呼ばれる。

リスニング・リーディング全パート200問が2回分収録されている。本番レベルなので難易度は高い。

受験まで1ヶ月を切ったら、リスニング・リーディングをそれぞれ100問通しで解き、実践感覚を養おう。

7. まとめ

当エントリーでは、TOEIC®600点を目指す勉強法を解説してきた。

英語に10年以上のブランクがある社会人でも、本メソッドを用いて学習を行えば、その効果が実感できるはずだ。

さて、トイグルでは月に1〜2回程度、英語初心者向けTOEIC®対策セミナーを開催している。気軽に参加できる単発型講座で、全パートの解き方を1日で学習する。

詳細は下記のリンクより紹介しているため、1つの選択肢として検討いただけると幸いだ。

Good luck!

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