英語中級者がTOEIC800点を達成する勉強法まとめ

「英語はがんばって勉強してきた。しかし、TOEIC®800点がどうしても超えられない…」

このように考える社会人学習者の方は多いだろう。

そこでトイグルでは、英語中級者がTOEIC®800点を獲得する全手法をまとめた。

800点のレベルを確認した後、単語、リスニング、リーディング対策、おすすめ参考書を紹介していく。

長文エントリーのため、目次から知りたい項目を参照いただけると幸いだ。

*「TOEIC」は米国Educational Testing Service(ETS)の登録商標です。

*記事内のAmazonリンクはアソシエイトリンクを使用しています。

*目次

  1. TOEIC®800点のレベル
  2. スコアアップ事例
  3. 単語勉強法
  4. リスニング勉強法
  5. リーディング勉強法
  6. おすすめ参考書
  7. まとめ

1. TOEIC®800点のレベル

TOEIC®800点台は上級レベルである。TOEIC®全受験者の約10%が該当する。

800点の目安は「多くの問題に自信を持って解ける。しかし、合ってるつもりで間違っている設問がある。リーディングは時間内に一応解き終えられる」といった状態である。

TOEIC800点のレベル

一般に800点台を取得する受験者には、次のような特徴が見られる。

  • 英検準1級には合格するが、1級には届かないレベル
  • 正解の根拠と共に、ある程度自信を持って試験を解ける
  • 長文リスニング・長文読解の苦手意識もない
  • 時折出てくる高難易度の単語が気になる

TOEIC®には「800点の壁」が存在する。990点満点の試験で約8割に正解するためには、迅速かつ正確に読解できる英語力が必要だ。

学習のイメージを持ってもらうため、わずか1ヶ月半でスコアを100点以上伸ばし、800点を突破した社会人学習者の例を見てみよう。

2. スコアアップ事例

SS様スコアアップ事例

SS様は金融機関にお勤めの20代男性。英会話をはじめる基礎力作りとして、TOEIC®学習を開始した。

独学で695点までスコアを上げたものの、伸び悩みを感じトイグルTOEIC®スクールに入会。わずか1ヶ月半後の公開テストで805点を取得し、2017年1月には自己最高となる830点を記録した。

TOEICスコアの推移

SS様は入会時点で高い英語力を持っていたものの、リスニングは「なんとなく」で解く部分が多く、リーディングは時間内に解き終えられない課題を抱えていた。

そこでトイグルでは、SS様の英語力を抜本改善するプログラムを提案。

リスニングはシャドーイング、ディクテーション、暗唱といったトレーニングを行いながら、YouTube動画を使って生の英語に触れる機会を設けた。

リーディングは語彙力改善のため、上級レベルの単語帳を使用。同時に、日本人向けの洋書のサマリー(要約)や、文法問題集のやり込みなど、量と質の両方を増やす学習を行った。

最終的には、全パートへの苦手意識が薄れ、正解のイメージを持ちながら設問を解ける状態に改善された。830点はまぐれではなく、SS様本人の実力が反映された結果と言える。

SS様の例を一般化しながら、800点対策のコツを解説していこう。

SS様公式認定証

3. 単語勉強法

英単語はインプットリーディングアウトプット復習の「組み合わせ」で覚えるのが効率的である。

まず、単語帳を使ってインプットを行う。紙と鉛筆を用意し「happy→幸せな」のように、英単語と日本語訳をそれぞれ10回を目安に書き写す。

しかし、現段階で学んだ英単語はすぐに忘れる。我々の脳は、無意味なアルファベットの塊を不要な情報として捨ててしまうからだ。

そこで、インプットと同時に行いたいのがリーディング(読解)である。

ここでは、リーディング問題集を解くことにより、単語が文脈の中で意味のある文字列として認識される

問題を解いたら、辞書を引きながら丁寧に英文を読もう。文章内でインプットした単語に3〜4回再開すれば、記憶への高い定着が期待できる。

アウトプットとは、会話やライティングなどで英語を実際に使う作業を指す。実は、単語学習においてもっとも重要な要素の1つである。

ただ、日本で暮らす我々が英語をアウトプットできる機会は限られている。TOEIC®のために英会話を学ぶのも億劫だ。

そこで、単語学習のためには英作文を試してみよう。単語帳から好きな語句をいくつか抜き出し、ワンセンテンスの短文を作る。トイグルTOEIC®スクールでも実際に行い、成果を出している勉強法だ。

最後に、定期的に単語の復習も行う。単語帳で過去に学んだ範囲をもう一度インプットすることで、忘れかけていた語句を思い出す。

単語勉強法

これら「インプット→リーディング→アウトプット→復習」のサイクルは、同時並行で行うのが望ましい。

インプットは毎日、リーディングとアウトプットは週末などに集中、そして単語の復習は月に1度程度行おう。

当メソッドを用いることにより、トイグルスクールでは多くの方が単語力を爆発的に向上させている。

おすすめ単語帳は、他の教材と共に『6. おすすめ参考書』にて紹介したい。

4. リスニング勉強法

リスニング各パートの対策を説明していこう。

4-1. Part1対策

Part1は写真描写問題である。問題用紙に印字された写真をもっとも適切に表している選択肢を選ぶ。

Part1は語順がシンプルなゆえ、動詞の形にひねりを加える難問が出題される。

動詞は複雑な時制が使われるため、800点以上を目指す中・上級者は注意が必要だ。

以下、Part1によく出る動詞の形を覚えておこう。

TOEIC Part1 文法

4-2. Part2対策

Part2は応答問題である。はじめに放送される一言に対し、最も自然な返答を選ぶ。

800点以上を目指す場合、これまでのような拾い聴きから脱却できるようにしたい。文末まで音を聞き取り、文章全体の意味を捉えられると理想だ。

文全体から意味を捉えられれば平叙文問題が解ける。これは、疑問文ではないワンセンテンスの発言を指す。

平叙文で最も多いのが、一言だけ何かを発する陳述である。

  • I went to the exhibition last night. (私は昨晩、その展示会に行ってきました)

選択肢は多くの場合、その発言への反応を述べる。

  • That sounds nice. (それはいいですね)
  • So, you can finish your report soon. (そしたら、そのレポートをすぐに終えられますね)

一部の難問では、質問返しも起こる。

  • How many customers were there? (何人のお客さんがいましたか?)

平叙文では稀に、語尾を上げる発音で質問も行われる。

  • You haven’t done the assignment? (あなたはまだその課題をやってないの?)

Part2は文脈がないため、平叙文はシンプルだが難易度が高い。問題集をやり込み英語力を高めておこう。

4-3. Part3&Part4対策

Part3は会話問題、Part4はナレーション問題である。英語の長文を聴き、内容に関する3つの設問に答える。

Paert3&Part4を解く時、ヒントの箇所から即座に選択肢を決定できるのは稀である。

実際は、音声で設問1のヒントをキャッチしてもすぐに決めきれないので、設問2のヒントを聴きながら設問1を検証し、そうしている間に設問3の箇所も聴いて… といったプロセスが行われる。

トイグルではこれをマルチタスクと呼ぶ。

  • 耳: 音を聴く
  • 目: 設問・選択肢を読む
  • 右手: マークシートを塗る
  • 左手: 3本指で設問を指し示す
  • 脳: 内容把握
  • 意識: 複数設問の同時解答

会話全体のストーリー展開をつかみ、設問文を読みながら音声内容を理解する。800点はマルチタスクの成熟度がスコアに反映される。

マルチタスクを鍛えるためには、2問ずつ同時に解く練習が効果的だろう。問題集でPart3あるいはPart4を用意し、設問1と設問2を同時に解いてみる。

次に、もう一度音声を流し設問2と設問3を解く。最後に、設問1から設問3までを同時並行して解いてみる。

この練習を繰り返すことで、Part3&Part4の正答率は大きく上がるだろう。

5. リーディング勉強法

リーディング各パートの対策を説明していこう。

5-1. Part5対策

Part5は短文穴埋め問題である。空白を含む短い英文に、文法・意味的にもっとも自然な選択肢を選ぶ。

800点を目指す段階では、one, another, other問題を重点対策する。

one, another, otherの違いをイメージするため、用法をイラストで見てみよう。

one, another, otherの違い

次に、これらの文法的特徴を表でまとめる。

  代名詞 限定詞
可算単数 可算複数 不可算
one × ×
the one 注1 × ×
another × ×
other × ×
the other
others × × ×
the others × × ×

注1: the oneが可算名詞の単数形と共に使われる場合、oneは限定詞ではなく、形容詞と考えるのが一般的である(例: the one person)

one, another, other問題はこの2つの図表を参照し、答えの根拠を明確にしながら解けるよう練習したい。

5-2. Part6対策

Part6は長文穴埋め問題である。長文内の空白に、意味的に適した語句あるいはセンテンスを選ぶ。

800点突破を目標とする場合、難易度の高い文章挿入問題を解けるようにしたい。ポイントを説明しよう。

まず、文章挿入型の空白は、文頭文中文末のいずれかの位置に分類できる。

TOEIC Part6の例題

文頭に文章挿入問題がある場合、これから述べる内容の全体像を端的に表す選択肢が入る場合が多い。

文中の文章挿入問題は、文脈の理解が必要となる。時間はかかるが選択肢を1つずつ入れ、自然な前後関係を作れるセンテンスを選ぼう。

文末に文章挿入問題がある場合、文章の締めとなる内容が入ることが多い。

以下、頻出のフレーズを覚えておこう。

質問があれば気軽に聞いてください
◯◯してくださりありがとうございます
(あなたが)◯◯することを望みます
ご不便をおかけして申し訳ありません

5-3. Part7対策

Part7は長文読解問題である。

800点を目指す場合、リーディングセクションは制限時間内に全問解き終わりたい。理想の時間配分は次のとおりだ。

  問題数 時間配分
Part5 30 10分
Part6 16 10分
Part7 54 55分
合計 100 75分

時間管理で特に重要なのがPart7である。Part7の55分間は、さらに以下のように分配する。

  文章数 問題数 時間配分
シングルパッセージ 10 29 25分
ダブルパッセージ 2セット 10 10分
トリプルパッセージ 3セット 15 20分

本番が近くなったら、Part7内の時間管理を徹底練習する。正答率が多少落ちてもいいので、制限時間内に必ず全問解き終えるよう、スピード重視で解答しよう。

  1. シングルパッセージを25分で解く
  2. ダブルパッセージを10分で解く
  3. トリプルパッセージを20分で解く
  4. タブル&トリプルを30分で解く
  5. Part7全体を55分で解く

これらを1〜2セットほど繰り返せば、本番でも最後の数十問を「色塗り」しなくても済むだろう。手間はかかるが、ぜひともやってみてほしい。

6. おすすめ参考書

800点達成に必要なおすすめ教材を6冊紹介しよう。

それぞれ異なる用途があり、別の場面で使用する。目標達成を目指すなら、できればすべて買い揃えたい。

1冊目: キクタン TOEIC TEST SCORE 800

『キクタン TOEIC TEST SCORE 800』は、TOEIC®800点レベルの上級単語帳だ。一歩上の語彙力を身につけよう。

尚、キクタンシリーズのCDは「英単語⇔日本語訳」が再生される。しかし、日本語を廃して英語で英語を考えるクセがないと、800点以上を目指すことは難しい。

そのため、CDは使わず本だけで学習する方法をおすすめしたい。

2冊目: TOEIC(R)テスト 新形式精選模試 リスニング

2016年の新形式以降、リスニングやリーディングを単体で解ける問題集がほとんど発売されていなかった。

そんな中『TOEIC(R)テスト 新形式精選模試 リスニング』は、新形式のリスニング問題を100問5セット解ける、待望の問題集である。

リスニングが苦手な方は、この問題集でスコアアップを目指していこう。

3冊目: TOEIC(R)テスト 新形式精選模試 リーディング

『TOEIC(R)テスト 新形式精選模試 リーディング』は、先に紹介したシリーズのリーディング編である。

ここでも、本番さながら100問の問題を5回分解くことができる。時間管理対策の練習にも良いだろう。

4冊目: 新TOEICテスト 文法問題 でる1000問

『新TOEICテスト 文法問題 でる1000問』はPart5(短文穴埋め)に出題される文法を次の7項目に分け、それぞれに特化した問を集めた問題集である。

  • 品詞: 334問
  • 動詞: 102問
  • 前置詞 or 接続詞: 67問
  • 代名詞: 37問
  • 前置詞: 56問
  • 関係詞: 16問
  • ペア表現・語法・数・比較: 47問

「でる1000問」最大の特徴は、設問の「質」である。筆者はこれまで数多くのPart5問題集を見てきたが、完成度の点で「でる1000問」を超えるものはまだない。

文法対策はこの1冊をやり込もう。

5冊目: Japan FAQ

800点の壁を超えるリーディング対策には、英語読解力そのものの向上が必要だ。

『Japan FAQ』は日本人向けに作られた、入門レベルの多読用教材である。日本に関する様々な話題がQ&A形式で描かれているので、内容が頭に入りやすい。

通しで読んだら、次に各チャプターのサマリー(要約)も作ってみよう。

6冊目: 公式TOEIC Listening & Reading 問題集2

『公式 TOEIC Listening & Reading 問題集 2』は、TOEIC®公式問題集の最新版。「灰色表紙」とも呼ばれ、リスニング・リーディング全パート200問が2回分収録されている。

公式問題集は本番レベルでの設問が解けるほか、リーディングセクションの時間管理対策にも役立つ。他の問題集を一通り終えたら、公式問題集をやり込もう。

7. まとめ

当エントリーでは、TOEIC®800点を目指す勉強法を解説してきた。

スコアアップの壁に悩む方でも、本メソッドを用いて学習を行えば、その効果が実感できるはずだ。

さて、トイグルでは本メソッドを用いたマンツーマンTOEIC®スクールを行っている。生徒様1人ひとりに合わせたオリジナルカリキュラムで、目標スコア達成を全力サポートしていく。

詳細は下記のリンクより紹介しているため、1つの選択肢として検討いただけると幸いだ。

Good luck!

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