グラフでわかる!TOEICと英検の換算・比較表

TOEIC とは_150815.008

TOEICと並んで日本で広く受験されている英語の試験が、実用英語技能検定(=英検)だ。学生時代に受験をした経験がある方も、多いのではないだろうか。

2つのテストはまったく形式が異なるものの、スコアと級の比較に興味がある人は多いだろう。

そこでトイグルでは、TOEIC公式協会が発表している様々なデータを元に、これらテストの関係性についてまとめてみたい。学習の目標設定をする際の参考になれば幸いだ。

1. TOEICスコアの平均と英検

はじめに、英検のそれぞれの級を持っている受験者の、平均TOEICスコアを紹介しよう。例えば1級であれば、平均的に955点のスコアを保有していることになる。

英検 TOEIC
リスニング平均 リーディング平均 合計スコア平均
1級 495 460 955
準1級 385 328 713
2級 298 229 527
準2級 236 165 402
3級 218 159 377
4級 200 143 343
5級 201 146 346

(出典: TOEICプログラム Data&Analysis 2014)

TOEIC合計スコア平均と英検の関係を図にすると、次のようになる。横のラインが英検のそれぞれの級、縦のラインがTOEICスコアの平均となる。

英検とスコア

(TOEICプログラム Data&Analysis 2014より、筆者作成)

英検5級から準2級までは、TOEIC平均点にさほど違いはない。おそらく、このレベルの受験者はTOEICを解けるレベルにないため、平均スコアにあまり差が出ていないのではないかと想像できる。

英検2級以降になると、TOEICの平均スコアがグッと高くなる。2級はTOEIC527点、準1級は713点、1級は955点(!)が平均値であることは、筆者の実体験からもそうかけ離れてはいない。

2. TOEICスコアの分布と英検

先に紹介した表では、英検のそれぞれの級を持っている人の「平均」TOEICスコアを表している。

しかし、例えば準1級を持っていても、TOEICで高いスコアが取れる人がいれば、そうでない人もいるだろう。「平均」はすべての数値の中間地点を割り出しただけなので、スコアの傾向まではわからない。

そこで、ここでは2級・準1級、1級の3つにフォーカスし、それぞれにおけるTOEICスコアの分布を紹介していきたい。それぞれの級と、獲得できるTOEICスコアの統計的な関係を見ていこう。

2-1. 英検2級合格者のTOEICスコア

はじめに、英検2級合格者とTOEICスコアの関係について分析する。

次の図は、英検2級を持っている人が獲得したTOEICスコアを、棒グラフにて表したものだ。横軸がTOEICスコア、縦軸がそのスコアを取得した人の割合を示す。

英検とスコア

(「TOEICスコアと英検2級取得者の関係」より、筆者作成。)

この図の中で、最も長い棒が445〜495点のレンジで、約20%弱の割合となっている。つまり、英検2級を獲得した人のおよそ20%弱が、TOEICでは445から495点を取得していることとなる。

次いで高いスコアレンジが495〜545点だ。それ以上、あるいはそれ以下のスコアを取得した人もいるため、平均すると英検2級合格者はTOEICで527点(このデータでは517点)を取得できる計算になるのだ。

2-2. 英検準1級合格者のTOEICスコア

同様にして、英検準1級合格者のTOEICスコアのレンジを見てみよう。横軸がTOEICスコア、縦軸がそのスコアを取得した人の割合を示す。

英検とスコア

(「TOEICスコアと英検2級取得者の関係」より、筆者作成。)

英検2級から準1級に難易度が上がったことで、TOEICスコアのレンジも全体的に右にシフトしたことがわかる。

ここで最大のレンジが、TOEICスコア745〜795点だ。英検準1級を持ったTOEIC受験者の20%弱が、このスコアを取得している計算になる。

少し広めに見て、645〜795点までが全体の7割弱を占めている。英検準1級を持っていると、おおよそこのスコア内に収まることが多いと言えよう。

2-3. 英検1級合格者のTOEICスコア

それでは、英検1級合格者のTOEICスコアを見てみよう。同じように横軸がTOEICスコア、縦軸がそのスコアを取得した人の割合を示す。

英検とスコア

(「TOEICスコアと英検2級取得者の関係」より、筆者作成。)

英検1級を持っている人の約45%が、TOEIC895点以上を取得している。その次に多いレンジが845〜895点で、18%となっている。

準備の有無でスコアは大きく変わるものの、英検1級を持っていれば800点以上を取得できる可能性が高いことを示している。

3. TOEICと英検の違い

これまで、TOEICスコアと英検の換算方法について検証してきた。

次に、TOEICと英検の試験としての違いを比較検討していこう。英検は級によって難易度が異なるため、全体的な出題傾向を元に考えていきたい。

3-1. 単語

TOEIC 英検
  • すべてのレベルの人が同じTOEIC試験を受けるため、英検2級程度の単語力がないと、問題を解けるレベルにならない。
  • 暗記よりも単語の「使い方」を熟知しておかないと、長文やリスニングを解けない。
  • 級ごとに単語の難易度が変わるため、対策しやすい。
  • 英検準1級の単語問題を入念に覚えておくと、TOEIC800点対策としても有効。
  • 英検1級の単語問題は、TOEICをはるかに上回る難易度。

3-2. 文法

TOEIC 英検
  • 英語の基礎的な文法のすべてが問われるため、入念な対策が必要。
  • 文法の使い方が問われるため、暗記よりも理解が大切。
  • 独立した文法問題は存在しないため、文法の細かい点を知らなくてもよい。

3-3. 長文読解

TOEIC 英検
  • 大量の英文が出題されるため、速読力が必要となる。
  • 精読よりも、大量の文章の中から答えのヒントを見つけ出す情報処理能力が問われる。
  • 文章をきちんと把握し、内容に関する質問に答える。
  • 生物や科学などのジャンルが出題される。

3-4. リスニング

TOEIC 英検
  • テクニックで正答率を上げれるPart1及び2がある一方、リスニング力そのものが問われるPart3と4では高い英語力が問われる。
  • 最大で2人の人物の会話しか出てこない。
  • 1級では3人の人物による会話も出題される。

3-5. 会話力

TOEIC 英検
  • スピーキングは試験に含まれない。
  • 2次試験は英語による面接。

3-6. ライティング力

TOEIC 英検
・ライティングは試験に含まれない。
  • 準1級及び1級にて、リーディングテスト内にライティングの設問がある。

4. まとめ

当エントリーでは、様々な角度から英検とTOEICの比較を行ってきた。英検のそれぞれの級とスコアの統計的な関係がおわかりいただけたかと思う。

尚、TOEICと英検は全く異なる試験であるため、今回紹介したスコアの関係性はあくまで「目安」として捉え、目標設定の参考にしてほしい。

*当記事を読んでもっと知りたいと思った方は、次のエントリーも参考にしていただきたい。

Good luck!

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コメント

  1. HN より:

    TOEIC470点取るにはどうすればいいですか❓私は、社会人です。公務員試験で470点以上取れば公務員試験では資格加点されますのでご協力をお願いします。現在公務員試験最終結果発表待ちです。高校生の頃に英検準2級を取りました。一応大卒です。TOEIC195点以上取ったことないです。

  2. 田邉竜彦 より:

    HN様

    コメントありがとうございます。

    トイグルではマンツーマンTOEICスクールを主宰しています。
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  3. 宮地宣夫 より:

    統計データの信頼性を疑います。TOEIC300~600点レベルで英検1級合格者がわずかにいますが、こんなことはありえないと思いませんか。申告者がまじめにデータ収集に協力したと思いません。自己申告だとしても、1級取得年次のTOEIC平均点で比較すべきですが、おそらくデータ収集が不可能だと思います。傾向を知るのに参考になる程度だと思います。英語教育者は常識程度の統計解析の勉強をすべきです。

  4. 田邉竜彦 より:

    宮地宣夫様

    コメントありがとうございます。

    ご指摘のとおり、TOEIC300〜600レベルで英検1級合格は、一般論として不自然です。
    当データはTOEIC受験者本人の自己申告によるもののため、勘違い(あるいは虚偽)がそのまま反映されているものと思われます。

    そもそも、英検とTOEICは設問形式・出題範囲が異なる試験のため、スコアだけを元にこれらを比較するのには無理があります。
    トイグルでは英検とTOEICのデータを、難易度の目安を知るため参考程度に使用する、といったものと考えます。

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