元人事が語る!社会人がTOEICを生かし転職で成功する方法

TOEIC 転職

転職に向けTOEICに興味を持ったビジネスパーソンは多いだろう。実際、TOEIC受験者の過半数は、仕事をしている社会人で占められている。

そこでトイグルでは、転職活動におけるTOEICの活用方法を解説していこう。

トイグルはTOEIC勉強法解説サイトではあるが、TOEICをヨイショすることなく、転職とTOEICのリアルを綴っていきたいと思う。

1. TOEICスコアと人材価値

はじめに、TOEICスコアがあなたの人材価値に与える影響から考えていこう。

言うまでもなく、中途採用では即戦力が求められる。ゼロから育てていくことを前提とした新卒採用とは異なり、転職者にはすぐに売上を上げて会社に貢献することが求められるのだ。

  • 新卒に必要な要素: ポテンシャル (=人材としての伸びしろ)
  • 中途に必要な要素: スキルと経験 (=即戦力)

したがって、転職においてTOEICスコアが採用の決め手になることは、通常あまり考えられない。次の図を使って、TOEICと人材価値の関係を考えてみよう。

toeic 転職

  • ハイスペック(右上): スキルと経験が豊富で高いTOEICスコアを持っている「ハイスペック人材」。昨今では「グローバル人材」とも言われるポジションであり、市場で最も高く評価される。
  • 優良人材(左上): 英語力に課題があるが、高い職務遂行スキルがあるため、市場での価値は高い「優良人材」だ。
  • 資格バカ(右下): 高いTOEICスコアは持っているものの、スキル・経験に欠ける人材だ。優先順位を職務遂行スキルよりも資格試験に置いてしまったため、企業が求める人物像とのミスマッチが発生している。
  • 要努力(左下): 現状ではスキル・経験共に乏しく、TOEICスコアも低い。

いま「優良人材」の人は、TOEICスコアを上げるだけで「ハイスペック」になることができる。あるいは、今の時点で「資格バカ」だったとしても、意識を変えてポテンシャルやスキルを磨けば、こちらも「ハイスペック」に変われる可能性は十分に存在するのだ。

※言うまでもなく、市場価値はスキルとTOEICスコアのみで決まるものではない。しかし、本稿ではTOEICと採用時の履歴書の関係にフォーカスしているため、他の要素を省いた簡略化したモデルで説明している。

2. 転職でTOEICを生かす方法

それでは、転職時にTOEICを生かす具体的な方法を見ていこう。これは、TOEICを使ってあなたのスキル・経験の価値を高める転職戦略のことを指す。

2-1. 第二新卒でポテンシャルをアピール

はじめに、次のグラフをご覧いただこう。これは、転職時の年齢と求められるスキル・経験の度合いを表したものになる。

toeic 転職

転職時の年齢が上がれば上がるほど、高いスキル・経験が必要となる。例えば、新卒2年目の転職希望者に比べ、社会人歴10年目の32歳のほうが、はるかに高い水準を求められることは言うまでもない。

求められるスキル・経験の水準が高くなるほど、TOEICを転職の武器にできる余地は少なくなる。「英語が得意です」だけでは、高い年齢に見合った給料を出すことはできないのだ。

逆に考えれば、転職であっても第二新卒と呼ばれる比較的若い層は、TOEICを生かして転職活動を進めることができる。具体的には、次のような場合となるだろう。

  • 新卒で入社した会社は英語力が生かせると聞いていたが、実際はそのような仕事にありつけなかった。そのため、転職先で自分の夢を叶えたい。学生時代に頑張ったTOEICに最近磨きをかけ、高得点を取得した。
  • 何らかの理由でキャリア・デザインを変更し、英語力が必要となる職場に転職したい。そのため、TOEICでハイスコアを獲得した。

このような理由であれば、キャリアとTOEICに一貫性を見出すことができる。TOEICを生かして前向きに転職できる1つの例であろう。

2-2. 大手企業国際部門へのキャリアアップ

キャリアアップを目的とした転職であれば、大手企業の国際部門を狙うのも1つの手だろう。

大手電機メーカーなどのグローバル企業はもちろん、楽天やユニクロ(ファーストリテイリング)などのグローバル進出を積極的に考えている会社であれば、英語ができることは採用時の大きなメリットになる。

ただし、この場合の前提は、あくまであなたに十分なスキル・経験が備わっていることになる。「優秀人材」から「グローバル人材」に進化するイメージだ。

十分なスキル・経験に高いTOEICスコアがあれば、あなたのキャリアを一気に飛躍させるチャンスだ。

2-3. 中小企業

稀なケースではあるが、中小企業が高い英語力を持った人材を探していることがある。例えば、日常業務は国内のみで完結するものの、一部の取引を海外と行っている場合などである。

募集は1〜2名程度と少ないことが多いが、スキル・経験よりも英語力が重要になってくるため、これまでのキャリアに自信がない方でも転職の余地はあるだろう。

ただし、この場合は英語を実務で使うため、TOEICハイスコアに加えて会話やライティング力が必要となってくる。転職は英語学習のゴールではなく、スタートとなるのだ。

2-4. 外資系企業

転職でTOEICを生かすのであれば、真っ先に思い浮かぶのが外資系企業になるはずである。しかし、英語を日常で使う外資系企業だからこそ、英語力のハードルは高いと考えたほうがいい。

外資系を受ける場合、TOEICに加えて会話・ライティングが当たり前のようにできる必要がある。帰国子女や海外大学院卒の応募者たちと競わなくてはならないため、「TOEIC◯◯点です」だけでは、英語力の基準に満たない可能性がある。

また、実力主義の外資系企業では高いスキル・経験が求められる。「ハイスペック人材」でなければ採用基準に満たないことを考えると、「TOEICを生かして外資系」の考えは万人にお勧めできるものではない。

3. 転職で役立つTOEICスコアは最低750点

これまで、転職時にTOEICを生かすことができるいくつかの例を見てきた。それでは、いったいどのくらいのスコアを持っていれば、転職で英語力をアピールすることができるのだろうか?

巷では、履歴書に書けるTOEICスコアは500点とも600点とも言われている。しかし、これらのスコアでは英語で実務をするには程遠いレベルであるばかりか、全TOEIC受験者の平均点583点とほとんど変わらない。

冒頭で議論したように、転職においてTOEICはあなたの人材価値の一部だ。低いTOEICスコアを書けば、「こんな中途半端なTOEICスコアを履歴書に書くなんて、よっぽどスキルや経験がないんだろうな」と思われかねない。

そこでトイグルでは、中途採用において履歴書に書いて良い最低TOEICスコアを、750点と定義したい。

転職において履歴書に書いて良い最低点: 750点

(トイグル)

次のグラフが示すように、750点あればTOEIC受験者の上位20%のレンジに入ることができる。

toeic 転職

また、英語で実務を行う基礎力の意味でも、750点は最低ラインと言えよう。

尚、外資系企業など英語を日常で使う環境を志すのであれば、より高い点数が必要になることは言うまでもない。

4. 転職でよくある失敗例

最後に、転職時にTOEICを間違えて使った失敗例を紹介しよう。フィクションのストーリーだが、皆さんの周りにもこのような人たちがいないだろうか。

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4-1.「とりあえず資格」でTOEIC

Aさんは28歳の女性。都内の大学を卒業した後、大手広告代理店に勤務するものの1年で退社。その後はいくつかの会社を渡り歩くが長続きせず、次で4社目になる予定だ。

Aさんには、スキルや専門性を磨くという発想が欠けている。給料は「稼ぐもの」ではなく「もらうもの」であり、常に受け身の姿勢で仕事をしてきた。そのため大学卒業から6年ほどが経っても、採用時にアピールできる技能が見当たらない。

Aさんは、スキル・経験が転職の鍵であることに気がついていないため、資格があれば良い印象を与えるだろうと安易に考えている。これまで宅建、簿記、中小企業診断士とチャレンジし、今はTOEICの勉強に移った。

巷で「履歴書に書ける最低ライン」と呼ばれるTOEIC500点を取得し転職活動を続けるものの、感触は悪い。次は何の資格を取ろうか、ユー◯ャンのカタログをめくる手は疲労で痩せこけている。

4-2. 中高年の転職でTOEIC

Bさんは45歳の男性。大学を卒業後に大手電機メーカーに就職。営業職として20年以上勤めあげてきた筋金入りのサラリーマンだ。

かつては世界的に知られた超優良企業だったものの、最近はヒット商品を生み出せず業績が低迷。社内改革の一貫という名目で地方工場への移動となったが、事実上の戦力外通告に耐え切れず転職を決意した。

Bさんもまた、スキル・経験が十分とは言えないキャリアを築いてきた。もともと終身雇用で定年まで働き上げることを前提としていたため、即戦力として役に立つスキルへの自己投資は一切してこなかった。冗談ではなく、本当に「部長ならできます」しかアピールできるポイントがない。

そこでBさんは、経済誌の特集に煽られTOEICの勉強を開始。勤めていた会社のブランド名とTOEICスコアさえあれば、どうにかなるだろうという甘い考えの下だった。

前職を辞めてから半年以上経ったが、面接に辿りつけた会社は数えるほどだ。Bさんは未だにbe動詞の活用に四苦八苦しながら、TOEICの勉強を続けている。

5. まとめ

当エントリーでは、転職活動の中でTOEICを生かす方法について考えてきた。

TOEICは転職を成功させる魔法の試験ではない。大切なのはあなたが転職先にもたらす貢献度であり、TOEICはそれを手助けしてくれる存在なのだ。

*当記事を読んでもっと知りたいと思った方は、次のエントリーも参考にしていただきたい。

Good luck!

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