元人事が語る!社会人がTOEICを生かし転職で成功する方法

TOEICスコアを転職に活かしたい社会人は多いだろう。

そこでIT企業の人事だった筆者が、TOEICと転職の関係について解説していきたい。TOEICが人材価値に与える影響について考察した後、転職でアピールできるTOEICスコアを明らかにしていこう。

*目次

  1. TOEICスコアと人材価値
  2. 転職で役立つTOEICスコアは最低750点
  3. 転職でよくある失敗例
  4. まとめ

1. TOEICスコアと人材価値

はじめに、TOEICが人材価値に与える影響を考察していく。

新卒採用で求められるのはポテンシャル(潜在能力)である。学生は実務経験がないため、企業で将来活躍できる伸びしろをアピールする。

一方、中途採用で重要なのはスキル経験だ。即戦力として入社後すぐの成果が求められる。

ほとんどの場合TOEICは人的資本の向上に貢献しない。英語を実務で使う部署を除き、TOEICは「仕事への姿勢」を表すシグナリングの効果を持つ。

つまり、TOEICでハイスコアを持っているのは、キャリアアップの意欲が高く、自分への投資を惜しまない人材であることをアピールする手段となるのだ。

TOEICスコアと人材価値の関係を図で表すと、次のようになる。

toeic 転職

  • ハイスペック(右上): スキル・経験が豊富で高いTOEICスコアを持っている「ハイスペック人材」。市場で最も高く評価される。
  • 優良人材(左上): TOEICスコアは低いものの、高い職務遂行スキルがある「優良人材」。
  • 資格バカ(右下): TOEICスコアは高いがスキル・経験に欠ける。優先順位を資格試験に置いてしまったため、企業が求める人物像とのミスマッチが発生している。
  • 要努力(左下): 現状ではスキル・経験共に乏しく、TOEICスコアも低い。

おそらく、誰もが憧れるのが「ハイスペック」だろう。しかし、ハイスペック人材になるのは簡単ではない。

少なくとも避けたいポジションが「資格バカ」である。資格も重要だが、年収を上げるには業務の成果が第一だ。TOEICをキャリアのために受けるなら、本当にスコアが必要かどうか今一度考え直したい。

2. 転職で役立つTOEICスコアは最低750点

TOEICは、キャリアを補完する材料の1つであることがわかった。

それでは、転職時にどのくらいのTOEICスコアを持っているべきなのだろうか?

一般的に、履歴書に記入できるスコアは500点からと言われる。書類審査および面接でTOEICを聞かれた時に困らないスコアという計算だ。

しかし、TOEIC平均点は578点である。TOEICはあなたの向上心を表すシグナルだから、平均とほとんど変わらないレベルを履歴書に書いてしまうのは、自己アピールとして弱い。

そこでトイグルでは、履歴書にはできれば750点以上のスコアを記入したいと考えている。

750点は全受験者の上位20%に位置するハイスコアである。仕事で英語を使う最低限の基礎力も備わっているので、人事から「英語が得意な人材」とも認識されやすい。

TOEIC700点台のレベル

もちろん、外資系企業など英語を日常で使う環境を志すのであれば、より高い点数が必要となる。

あなたの就職したい業界がどのくらいのスコアを求めているか、事前に確認しておくと良い。

3. 転職でよくある失敗例

転職時にTOEICを間違えて使った失敗例を紹介しよう。フィクションのストーリーだが、皆さんの周りにもこのような人たちがいないだろうか。

toeic 転職

3-1.「とりあえず資格」でTOEIC

Aさんは28歳の女性。都内の大学を卒業した後、大手広告代理店に勤務するものの1年で退社。その後はいくつかの会社を渡り歩くが長続きせず、次で4社目になる予定だ。

Aさんには、専門性を磨くという発想が欠けている。給料は「稼ぐもの」ではなく「もらうもの」であり、常に受け身の姿勢で仕事をしてきた。大学卒業から6年ほどが経っても、採用時にアピールできる技能が見当たらない。

Aさんは、スキル・経験が転職の鍵であることに気がついていないため、資格があれば良い印象を与えるだろうと安易に考えている。これまで宅建、簿記、中小企業診断士とチャレンジし、今はTOEICの勉強に移った。

巷で「履歴書に書ける最低ライン」と呼ばれるTOEIC500点を取得し転職活動を続けるものの、感触は悪い。次は何の資格を取ろうか、ユー◯ャンのカタログをめくる手は疲労で痩せこけている。

3-2. 中高年の転職でTOEIC

Bさんは45歳の男性。大学を卒業後に大手電機メーカーに就職。営業職として20年以上勤めあげてきた筋金入りのサラリーマンだ。

かつては世界的に知られた超優良企業だったものの、最近はヒット商品を生み出せず業績が低迷。社内改革の一貫という名目で地方工場への異動となったが、事実上の戦力外通告に耐え切れず転職を決意した。

Bさんもまた、スキルが十分とは言えないキャリアを築いてきた。もともと終身雇用で定年まで働き上げることを前提としていたため、自己への投資は一切してこなかった。他社では応用できない社内特殊的な技能しか備わっていない。

そこでBさんは、経済誌の特集に煽られTOEICの勉強を開始。元の会社のブランド名とTOEICスコアさえあれば、どうにかなるだろうという甘い考えの下だった。

前職を辞めてから半年以上経ったが、面接に辿りつけた会社は数えるほどだ。Bさんは未だにbe動詞の活用に四苦八苦しながら、TOEICの勉強を続けている。

4. まとめ

当エントリーでは、転職活動の中でTOEICを生かす方法について考えてきた。

TOEICは転職を成功させる魔法の試験ではない。大切なのはあなたが転職先にもたらす貢献度であり、TOEICはそれを手助けしてくれる存在なのだ。

*当記事を読んでもっと知りたいと思った方は、次のエントリーも参考にしていただきたい。

Good luck!

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