社会人は何点取るべき? 年齢・職業別に見るTOEIC平均点まとめ

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TOEICを受験者であれば誰しもが、一度はスコアの平均が気になったことがあるだろう。

本来TOEIC自分の目標達成のために受けるテストであるため、学校のテストのように平均点から相対的な位置を知る必要性は薄い。

しかし、モチベーション維持と学習成果を数値化するために、平均点を知っておくことは決してマイナスにはならない。

そこでトイグルでは、TOEICの平均スコアを次の3つの角度から徹底分析した。

  1. 日本のTOEIC平均点
  2. 年齢・職業別TOEIC平均点
  3. 世界各国のTOEIC平均点

1つずつ、検証していこう。

1. 日本のTOEIC平均点

TOEICは日本だけでなく、世界各国で開催されている英語の資格試験である。まずはじめに、日本で開催されたTOEIC試験の平均点を見ていこう。

2015年10月現在、過去10回分の平均点は次の通りだ。

1-1. 直近10回の平均点

開催 リスニング リーディング 合計
第203回 319.8 262.8 582.6
第202回 320.4 263.2 583.7
第201回 315.0 267.8 582.8
第200回 319.4 258.3 577.7
第199回 319.0 267.3 586.3
第198回 317.9 255.4 573.2
第197回 315.9 257.4 573.3
第196回 330.5 265.7 596.2
第195回 323.3 258.9 582.2
第194回 323.1 270.5 593.6

(出典: 公開テスト 平均スコア・スコア分布 一覧)

これら直近10回のTOEIC平均点をまとめると、次のようになる。

  • TOEICリスニングセクションの平均点: 320.43
  • TOEICリーディングセクションの平均点: 262.73
  • TOEIC合計スコアの平均点: 583.16

わかりやすいように、図にしてみよう。次の棒グラフは、直近3回分のTOEICスコアの平均を表している。毎回、ほぼ変わらないスコアに落ち着いているところに、TOEICの精密度の高さを見ることができる。

(公開テスト 平均スコア・スコア分布 一覧より、筆者作成)

1-2. TOEICスコアの分布

次に、TOEICスコアの分布を見ていこう。分布とは、ある一定のスコアレンジの中に収まっている受験者の割合を示す。

2015年9月に行われた、第203回公開テストの分布は次の通りだ。(スペースの関係上、245点未満は省略している。)

スコア区分 人数 割合
895〜 3,583 96.6
845~ 4,334 92.4
795~ 6,091 86.5
745~ 7,221 79.6
695~ 8,243 71.6
645~ 9,193 62.8
595~ 9,917 53.3
545~ 10,482 43.2
495~ 10,330 33.2
445~ 9,779 23.8
395~ 8,964 15.2
345~ 7,262 8.2
295~ 4,932 3.5
245~ 2,551 1.0

(出典: 平均スコア 詳細 (第203回))

こちらも、図にするとわかりやすい。次の棒グラフのように、TOEICスコアは545〜595点のレンジを頂点とした正規分布になっていることがわかる。

この回の平均点は582.6点である。平均点が、最大のレンジである545点〜595点内に収まっていることが確認できるだろう。

(出典: スコア分布詳細(第203回))

スコアの分布の学習への生かし方を、簡単に説明しよう。

例えば、この回のあなたのTOEICスコアが550点だったとする。その場合は「545〜595点」のレンジにいるため、同程度のスコアを取った人が自分を含め10,482人いたことが確認できる。

また、先の表を見るとわかるように、あなたのスコアが属しているレンジ(545〜595点)は、全体の受験者の下位43.2%となる(「割合」を参照)。逆に、あなたよりもスコアが高かった人が、全受験者の6割程度であると言える。

平均点と分布の両方を確認することで、より正確な立ち位置を知ることができるのだ。

2. 年齢・職業別TOEIC平均点

次に、日本人のTOEIC平均点を、年齢・職業の観点から分析していこう。ここでのデータはすべて2014年度のものとなる。

2-1. 社会人のほうが学生より若干平均点が高い

はじめに、TOEIC平均点を社会人と学生という2つの基準で、検証してみよう。

下の図では、水色の棒グラフがリスニング、青色の棒がリーディング、そして各棒グラフの上の数値が合計のTOEIC平均点となる。

(出典: TOEICプログラム Data&Analysis 2014)

この図が表すように、TOEIC平均点は社会人のほうが約50点ほど高く、602点となっている。

こちらは公開テストのスコアであるため、団体で申し込むIPテストよりも、自分の意志で受験した人が多いと思われる。社会人のほうがより多くの時間、準備をしているということだろうか。

2-2. 学生は小学生が最もTOEIC平均点が高い

次に、学生のTOEIC平均点を分解していこう。各所属教育機関別のスコアは、次の通りだ。

(出典: TOEICプログラム Data&Analysis 2014)

驚くべきことに、小学生が最も高い643点という結果となっている。大学生は高校生をわずかに上回る562点だが、中学生の567点よりも低い。

尚、小学生と中学生は受験人数が非常に少なく、またリスニングがリーディングをはるかに上回っている。このことから、小・中学生は帰国子女のような、幼少期を海外で過ごした受験者が多いのではないかと想像できる。

2-3. 社会人は年次が上がるごとにTOEIC平均点が下がる

次に、社会人のTOEIC平均点を分解していく。年次ごとの平均点は次の通りだ。尚、こちらはIPテスト(団体受験)のデータとなっている。

(出典: TOEICプログラム Data&Analysis 2014)

リスニング・リーディング・合計のすべての要素において、年次が上がれば上がるほど、TOEIC平均点が下がっていることがわかる。

例えば内定者の平均点は567点だが、入社11年目以上の受験者は459点であり、これはTOEIC全体の平均点(583)を大きく下回っている。

大学受験以降しばらく英語から遠ざかっていた人が、突如として導入されたTOEICに四苦八苦しているのかもしれない。

2-4. 海外勤務者のスコアが圧倒的に高い

この章の最後に、職種別のTOEIC平均点を見てみよう。こちらも、IPテストからのデータだ。

(出典: TOEICプログラム Data&Analysis 2014)

平均点が抜きん出て高い職種が海外部門の657点であり、逆に製造部門は384点という結果となっている。他にも、法務や財務といった部門の平均点が高いが、その理由ははっきりとしない。

3. 世界各国のTOEIC平均点

TOEICは日本だけでなく、全世界で受験されている英語の資格試験だ。そこで、2013年度の全世界のTOEIC平均点を、国ごとに比較してみよう。

リスニング リーディング 合計
バングラデシュ 464 432 895
インド 449 413 861
カナダ 428 391 819
ネパール 423 390 814
スイス 419 373 792
ポルトガル 414 372 786
ドイツ 422 361 783
スリランカ 410 370 780
レバノン 401 352 753
パキスタン 398 343 741
フランス 378 349 728
中国 372 344 716
イタリア 362 349 711
フィリピン 383 328 711
チュニジア 376 335 710
(中略)
韓国 344 287 632
(中略)
日本 283 229 512

(出典: 2014 Report on Test Takers Worldwide)

TOEIC平均点で世界第一位はバングラデシュで、そのスコアはなんと895点だ。東アジアでは中国が716点で12位にランクインしている。

TOEICは世界各国で開催されているものの、受験者の8割は日本人と韓国人と言われている。そこでこの2国の平均点を見てみると、韓国は632点で29位、そして日本はなんと512点で39位という結果になってしまった。日本は下から数えて8番目である。

日本のTOEICスコアが低い理由については、IPテストを含めて受験者が多いため、受験の意志の低い人までもが受けているからだ、という指摘がある。

しかし、日本の本屋にはTOEIC対策本が溢れているように、日本ほどTOEICの研究が進んでいる国はない(強いて言えば他は韓国くらい)。書籍以外にも、動画学習サービスやTOEICスクールなどの学習インフラは十分整っている。受験者数が多いことは、層を厚くして競争原理を働かせる結果にもなる。

従って、日本人の勉強に対する姿勢、あるいは教え方に改善の余地があると言うこともできるだろう。

4. まとめ

当エントリーでは、TOEIC平均点を様々な視点から検証してきた。マクロの観点から見れば、ここ10年間の日本のTOEIC平均点は583点であり、世界的にはかなり低い部類に入る。

逆に、ミクロの視点から見れば、TOEICは学習目標の1つとして役立つ。TOEIC初心者はまずは平均超えを目指し、その後に自分が必要としているスコアが取れるよう、頑張っていこう。

*当記事を読んでもっと知りたいと思った方は、次のエントリーも参考にしていただきたい。

Good luck!

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