新形式対応!TOEIC Part5の解き方と文法対策の全手法

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TOEIC Part5は、短文内の空白に最も適した語句を入れる、文法・語彙問題だ。

Part5は英文法の基本がほぼすべて問われるため、学習範囲が非常に広い。一夜漬けで対応できるものではないため、効率的に身につくよう賢く学習していきたい。

そこでトイグルでは、TOEIC Part5でスコアを上げるための勉強法をまとめた。出題パターンの徹底分析、解き方、テクニック、おすすめ問題集やアプリなど、Part5で正答率を上げるあらゆるノウハウを凝縮している。

苦手な英文法を克服し、TOEICスコアを上げていこう。

※当エントリーは、2016年5月改正のTOEIC新形式に対応した対策法です。

*目次

  1. TOEIC Part5の基礎知識
  2. TOEIC Part5 解き方の手順
  3. 品詞問題対策
  4. 動詞の形問題対策
  5. 語彙問題対策
  6. 前置詞問題対策
  7. 接続詞問題対策
  8. 機能語問題対策
  9. 代名詞問題対策
  10. 比較級問題対策
  11. TOEIC Part5対策 おすすめ教材
  12. TOEIC Part5対策 おすすめアプリ
  13. まとめ

1. TOEIC Part5の基礎知識

はじめに、TOEIC Part5の問題形式及び、改正のポイントについて解説していこう。

1-1. 短文内の空白の穴埋めをする文法・単語問題

TOEIC Part5はリーディング問題である。問われる内容は文法・語彙だ。

各設問には1つの短文が用意されており、文章内には1つの空白がある。与えられた4つの選択肢の中から、最も適したものを選ぶ。

問題数は30問。リーディングセクションが100問なので、その3割を占める。

リーディングセクション全体で75分(1時間15分)与えられているため、時間配分は自由に決めて良い。

1-2. TOEIC Part5の例題

TOEIC Part5の例題を見てみよう。

The ________ businessperson always wakes up early.

  • (A) succession
  • (B) successful
  • (C) success
  • (D) succeed

正解は(B)となる。

この短い英文をテンポ良く30問解く必要があるため、純粋な英語力に加えてテクニックも必要となってくる。トイグルでしっかり学習しよう。

1-3. TOEIC Part5の出題パターン

Part5で出題される設問は、大きく次の8種類に分類することができる。

  • 品詞 (頻出)
  • 動詞の形 (頻出)
  • 語彙 (頻出)
  • 前置詞 (時々)
  • 接続詞 (時々)
  • 機能語 (まれ)
  • 代名詞 (まれ)
  • 比較級 (まれ)

対策方法は後ほど順番に説明していく。

1-4. 新形式での変更点

TOEICは2016年5月に試験問題の一部が改正された。Part5に関しては、次のような変更点がある。

  • 問題数: 40問から30問に減少
  • 形式: 変わらず
  • 難易度: 変わらず

TOEICは改正を経て、Part5の比率が大幅に減少した。同時にPart6(長文穴埋め)でセンテンスを挿入する問題や、Part7(長文読解)でトリプルパッセージ問題が出るなど、知識より実際の英語処理能力が問われる問題が増えている。

日本人は英文法を好みがちだが、特にTOEIC初心者は勉強内容のバランスをよく考えるようにしよう。

2. TOEIC Part5 解き方の手順

続いて、効率的にPart5を解答するための手順を紹介しよう。これは筆者がTOEIC本番テストで毎回実践し、文法で満点を取った方法だ。

2-1. 短文を読む

一部のTOEIC対策本では、時間短縮のため短文を読まずに空白の前後だけを見て、解答するよう指導しているものがある。

例えば次の例題は、理論的には短文を読まなくても空白の前後だけ目を通せば、正解を選ぶことは可能だ。

This building, ______ was built 10 years ago, is scheduled for renovation next week.

  • (A) which
  • (B) what
  • (C) that
  • (D) when

しかし、余程の上級者でもない限り、文章の一箇所のみを見て正解を判断することは不可能に近い。時間を短縮しても正答率を落としては意味が無い。

そこでトイグルでは、Part5を解く際、短文を必ず読むよう指導している。脳内で丁寧に翻訳する必要はなく、2〜3秒で素早く短文を見て、ざっくりとした内容がつかめれば十分だ。

2-2. 選択肢を読む

短文を一読したら、4つの選択肢を1〜2秒程度でざっと目を通す。そして、設問の出題パターンを見極めよう。

2-3. 解答する

ここまでのプロセスを3〜5秒程度で終えたら、最後に解答に移る。解答時は選択肢(A)から順に、その語句を空白に当てはめ、それが意味を成すかどうか検証する。

先の例を使って具体的な方法をお見せしよう。

  1. 1つ目の選択肢(A)whichを空白に入れて読む: This building, which was build 10 years ago…
  2. 正誤を判定!
  3. 間違っていたら、次の選択肢に移る。正しいと思っても、念のため残りの選択肢を読む。
  4. この場合は(B)whatを検証: This building, what was build 10 years ago…. 誤りのため次の選択肢へ。
  5. 検証の結果、(C)と(D)も誤り。よって、(A)を選択。

トレーニングを積めば、このプロセスを時間をかけずに行うことができる。

3. 品詞問題対策

それではここから、TOEIC Part5の8つの頻出問題対策を解説していこう。はじめに、最頻出と思われる「品詞」について取り上げる。

3-1. 対策のポイント

品詞問題では、英語の名詞・動詞・形容詞・副詞の4つ品詞を判別し、最も適切なものを選ぶ。ここでは、次の2点の成熟度が問われる。

  • 品詞の違いを判別できるか
  • 適切な品詞を選択することができるか

3-2. 例題

冒頭で挙げた例が、まさに品詞問題だ。もう一度見てみよう。

The _____ businessperson always wakes up early.

  • (A) succession
  • (B) successful
  • (C) success
  • (D) succeed
  • (A)のsuccessionは「連続」という意味の名詞。文法的に名詞+名詞の組合せは可能だが、「連続したビジネスパーソンは常に早起きする」は文として意味不明。従って不正解。
  • (B)のsuccessfulは「成功する」を意味する形容詞。形容詞は名詞に意味を追加する役割を持っているので、文法的に正しい。「成功するビジネスパーソンは常に早起きする」は意味的にもつながるので、これが正解。
  • (C)のsuccessは「成功」を意味する名詞。「成功ビジネスパーソンは・・・」はやはりおかしいので、不正解。そもそもsuccess businesspersonという言い方を英語ではしない。
  • (D)のsucceedは「成功する」を意味する動詞。しかしこの文の動詞はwakes upであり、空白の位置に動詞がくることはあり得ない。従って不正解。

3-3. 解答のコツは品詞の位置を知ること

品詞が文中で使われる位置には、文法的な規則性がある。Part5で問われる4品詞の主なポジションを事前に知っておこう。

*名詞の位置

  • 冠詞(a/anとthe)の直後 (例: I will send you a document this afternoon. 午後にあなたに書類を送ります。)
  • 所有格(his, its等)の直後 (例: I found my keys in my shirt pocket. シャツのポケットから鍵を発見した。)
  • 動詞の直後 (例: He conducted brainstorming. 彼はブレインストーミングを行った。)
  • 文の主語(The sport center is closed today. スポーツセンターは今日閉まっている。)

*動詞の位置

  • 主語の直後 (例: I found my keys in my shirt pocket. シャツのポケットから鍵を発見した。)
  • 助動詞の直後 (例: You might find it surprising. あなたはそれに驚くかもしれない。)
  • 分詞構文 (例: Having said that, how are you going to deal with the problem? それを踏まえた上で、どうやってその問題に対処しますか?)
  • 命令形 (例: Take a look at the picture. その絵を見てください。)

*形容詞の位置

  • 名詞の直前 (例: I bought beautiful flowers. 私は美しい花を買いました。)
  • be動詞の直後 (例: He is handsome. 彼はハンサムだ。)

*副詞の位置

  • 名詞と動詞の間 (例: I unconsciously pushed the button. 私は無意識にボタンを押していた。)
  • 受動態のbe動詞と過去分詞形の間 (例: The desk was completely broken. その机は完全に壊れた。)
  • 現在完了及び過去完了のhave/has/hadと動詞の間 (例: I have actively involved in the process. 私は積極的にそのプロセスに参画しています。)
  • 形容詞の直前 (例: The new smartphone is absolutely incredible. その新しいスマートフォンは間違いなく素晴らしい。)
  • 分詞構文の前 (例: Conservatively speaking, how hard could that be? 控え目に言っても、それはそれほど難しいことだろうか?)

副詞は他にも、文中の様々な位置にて使われる。

4. 動詞の形問題対策

英語の動詞は主語、時制、用法などによって、その形が様々に変化する。

それらがTOEIC Part5内で問われる問題が「動詞の形」であり、難問の1つとして知られている。

4-1. 対策のポイント

「動詞の形」では、選択肢に似たような単語が4つほど並ぶ。一見すると「品詞」にも思えるが、ここで問われるのは動詞に関する次の3つの理解度である。

  • 活用: 正しい形を選ぶ(例: omit, omitted, omitting, omission)
  • 時制: 正しい時制を選ぶ(例: will be, were, have been, were being)
  • 意味: 正しい意味を選ぶ(例: have, had to, have to, will have)

実際は、このうち2つ以上の要素を理解していないと解けない問題ばかりなので、事前の対策が重要だ。

4-2. 例題

例題を見てみよう。

Some confidential information was ______ from the document.

  • (A) omit
  • (B) omitted
  • (C) omitting
  • (D) omission
  • (A)は「除外する」を意味する動詞の原形。既にbe動詞が使われている以上、ここで原形の動詞を使うことはできない。従って不正解。
  • (B)のomittedは-edがついていることから「除外された」を意味する。「ある機密情報はその書類から除外された」となるため、文法・意味の両方の面で辻褄があう。従ってこれが正解だ。
  • (C)は-ing形であることから、「除外している」を意味する。be動詞+-ing形は文法的には可能だが、この文章では意味は通じない。前置詞from(〜から)との相性も悪い。従って不正解。
  • (D)は名詞omission (除外)。be動詞+名詞は文法的にあり得るが、やはり意味的には通じないので不正解だ。

4-3. 活用・時制・意味で知っておくべきこと

活用・時制・意味の3要素ごとに、ポイントを説明していこう。

*活用

活用とは、動詞の変化のことを指す。現在形、動名詞、三単現のsなど、動詞は使われる場所と意味によって様々な形に変化する。

活用に関しては次の点に注意しよう。

  • 主語が3人称単数の現在形の場合、動詞の語尾に-sをつける (例: He works…)
  • 受身形はbe動詞+動詞の過去分詞形 (例: The computer was broken…)
  • 助動詞の直後の動詞は原形 (例: You might find…)
  • 現在完了形はhave/has/had+動詞の過去分詞形 (例: The workers have finished…)

*時制

時制においては、次の2点を特に注意しよう。

  • Ifがついているほうの文では、未来のことでも動詞は現在形 (例: If he works, I will help him.)
  • since, forは現在完了形の目印 (例: She has been an employee since he first started working.)

*意味

動詞の意味は語彙問題と同様なので、その語を知らなければ解くことはできない。事前に地道に語彙数を増やしておく必要がある。

5. 語彙問題対策

Part5に限らず、TOEIC全体のスコアを大きく左右する要素は語彙力である。Part5では純粋な語彙問題が多数出題される。

5-1. 対策のポイント

Part5の選択肢で形の異なる語が4つ並んでいたら、語彙問題だと思おう。

語彙問題のポイントは次の2点だ。

  • 選択肢の語彙の意味を知っているか
  • 意味的に適切な語彙を選べるか

文法的な要素はほとんど必要とされないため、単純に語彙力があるかどうかが問われる。

5-2. 例題

例題を見てみよう。

Please ______ that any monies outstanding on your account are cleared. 

  • (A) impose
  • (B) expect
  • (C) justify
  • (D) ensure

短文全体の意味として「あなたの口座のいかなる未払いの金額を清算するよう、◯◯してください」になる。

  • (A)は「(税金などを)課す」の意味のimpose。意味としておかしいため不正解。
  • (B)は「期待する」の意味のexpect。こちらも文脈に合わないため不正解。
  • (C)は「正当化する」の意味のjustify。やはり意味不明になるため不正解。
  • (D)は「約束する」や「保証する」の意味を持つensure。このようにPlease ensure…はよく使われる表現であり、今回の文脈にも合う。したがってこちらが正解。

5-3. 捨てる勇気を持つこと

語彙問題には正解の規則性がないので、地道に単語力をつけて本番に望むしかない。選択肢の単語を知らなければ、解くことができないのだ。

TOEICリーディングパートは時間管理が命である。悩んで時間を無駄にするよりも当てずっぽうでマークし、次の問に進もう。Part5は4択だから、確率的には25%で正解になるはずだ。

6. 前置詞問題対策

前置詞はforやatなどに代表される語句である。これらは場所、方向、原因など、名詞の文中での方向性を決める役割を持つ。

6-1. 対策のポイント

前置詞問題はその名の通り、空白に最も適した前置詞を当てはめる。次の2点の成熟度が問われる。

  • 英語の前置詞の役割を理解しているか
  • 文脈に最も適した前置詞を選べるか

6-2. 例題

例題を見てみよう。

ABC Airlines passengers can watch 24 live channels during their journey ______ the SkyTV service.

  • (A) between
  • (B) to
  • (C) onto
  • (D) through
  • (A)は「〜の間」を意味するbetween。通常この前置詞はbetween A and Bのように2つの物事を並べて使う上、文の意味的にも合わない。従って不正解となる。
  • (B)は「〜の方へ」を意味するto。この前置詞には様々な意味と用例があるが、やはり文脈には合わない。
  • (C)は「〜の上に」を意味するonto。これはモノをテーブルに乗せる時など、動作をイキイキと描く前置詞だ。文の意味には合わないので不正解。
  • (D)は「〜を通じて」を意味するthrough。文の意味にばっちり合うため、これが正解だ。

6-3. 前置詞はイメージで覚えること

1つの前置詞には複数の意味があることが多く、そのすべてを覚えるのは不可能だ。

しかし、それぞれの前置詞には核となる基本イメージがあり、それを知れば暗記に頼らず前置詞を使えるようになる。

代表的な前置詞のイメージを紹介しよう。

*前置詞in

前置詞inは、その対象物が「空間の中にいる」イメージを持っている。それが拡張的に、「期間という空間の中にいる」という感覚で使われることもある。

inのイメージ

*前置詞on

前置詞onの基本イメージは、「何かの面に接している状態」だ。前置詞onはinに比べ、やや短めの時間を表す際にも使われる。

onのイメージ

*前置詞at

前置詞atのイメージは「点」である。前置詞inは空間、前置詞onは面を表しているのに対し、前置詞atはそれよりさらに小さい点という感覚を持っている。

atのイメージ

*前置詞to

前置詞toは「動作がある方向に向かい、そこに到達する状態」のイメージを持つ。

toのイメージ

*前置詞for

前置詞forの基本イメージは「目的に向かっているが、まだ到達していない」だ。前置詞toではその目標に到達している感覚があるのに対し、前置詞forではまだ到着していない。

forのイメージ

*前置詞from

前置詞fromはtoやforの逆で、「目的地から離れていく」イメージがある。

fromのイメージ

7. 接続詞問題対策

英語では、文章内で話題が転換したり、説明を付け加える時、それを読者に指し示すマーカーのような語句が使われる。それが接続詞と呼ばれ、Part5でも毎回1〜2問程度出題される傾向にある。

7-1. 対策のポイント

接続詞で問われるポイントは次の2点となる。

  • 接続詞の文法的な使い方(特に句と節の識別)
  • 意味的に適した接続詞を選ぶ力

接続詞問題の選択肢には前置詞が並ぶことも多い。惑わされないよう、総合的な文法力を身につけるようにしたい。

7-2. 例題

例題を見てみよう。

Ms. Lau got promoted _____ she was a top performer in her department.

  • (A) because
  • (B) however
  • (C) although
  • (D) in spite of

「ラウ氏は昇進した」と「彼女の部署で最優秀だった」の二文の関係性を考えると、常識的に「最優秀になった⇒昇進した」の因果関係になるのではないかと予想できる。

  • (A)は「なぜなら」を意味するbecause。becauseの後に続く文が理由で、前の文がその結果となるため、文章は「彼女の部署で最優秀だったため、ラウ氏は昇進した」となり意味がつながる。文法的にも正しいので、これが正解だ。
  • (B)は「しかしながら」を意味するhowever。この語は文と文をつなぐことができない接続詞につき、文法的に選択することは不可。意味的にもつながらないため、不正解と言える。
  • (C)は「〜にもかかわらず」を表すalthough。because同様に主語と動詞のある完成した2文をつなぐことができる。ただし意味的には合わないので、不正解。
  • (D)は「〜にもかかわらず」を意味するin spite of。やはり意味的に合わないことに加え、文と文をつなぐことはできない。よって不正解。

7-3. TOEIC頻出の接続詞を知る

TOEIC頻出の接続詞一覧を紹介しよう。

after 〜の後
although 〜にもかかわらず
and また
as 〜なので
as soon as 〜すると直ちに
because 〜なので
before 〜の前に
but しかし
despite 〜にもかかわらず
due to 〜のために
even if たとえ〜でも
even though 〜にもかかわらず
however しかしながら
if もし〜なら
in spite of 〜にもかかわらず
nevertheless それにもかかわらず
nonetheless それにもかかわらず
moreover その上
once いったん〜すると
or もしくは
otherwise さもなければ
since 〜なので
so したがって
so that その結果
therefore したがって
though 〜にもかかわらず
till 〜するまで
unless 〜でない限り
until 〜するまで
when 〜の時
whenever 〜する時はいつでも
whereas 〜であるのに
wherever 〜するところならどこでも
while 〜の一方/〜している間

8. 機能語問題対策

機能語とはaやtheなどの冠詞、mostやmanyのような数量詞などに代表される語句だ。これらは独立した意味はあまりなく、もっぱら文の文法機能を調整する。

8-1. 対策のポイント

機能語問題で正答率を上げるポイントは、次の2点となる。

  • 英語の数の概念の理解
  • 文脈に合う意味を持つ機能語の選択

英語の名詞は、文脈によって数えられる名詞と数えられない名詞として使うことができる。それらを正しく理解することが、機能語対策の第一歩となる。

8-2. 例題

例題を見てみよう。

______ options are available for customizing filter performance.

  • (A) Much
  • (B) A lot
  • (C) Many
  • (D) An

名詞optionsの前に空白があることから、何らかの機能語を入れる。また、optionsには-sが使用されていることから、複数形である点にも注意が必要だ。

  • (A)は「たくさんの」を意味するmuch。しかしこの語は不可算名詞(数えられない名詞)にしか使えないため、文法的に選択することができない。よって不正解。
  • (B)は「たくさんの」を意味するa lot ofの一部分a lotだ。ofが抜けているため語句として間違っている。よって不正解。
  • (C)は「たくさんの」を意味するmany。この語は可算名詞の複数形に使えるため、optionsと文法的に合致する。意味的にも通じるため、これが正解だ。
  • (D)は「1つの」を意味するan。可算名詞の単数形にしか使えない単語なので、複数形optionsとは相性が合わない。よって不正解。

8-3. 機能語一覧

機能語は、名詞が次の3パターンのいずれかによって異なる語句・形を取る。

  • 可算名詞の単数形
  • 可算名詞の複数形
  • 不可算名詞

次のリストで、これらのパターン別に使われる機能語を覚えよう。

*可算名詞の単数形

意味 名詞単独 the+名詞
すべての all all of
あらゆる every every one of
それぞれの each each of
半分の half half of
いくつかの some some of
いくつかの any any of
どちらかの either either of
1つの one one of
ゼロの no none of
どちらも〜ない neither neither of

*可算名詞の複数形

意味 名詞単独 the+名詞
すべての all all of
両方の both both of
半分の half half of
いくつかの some some of
いくつかの any any of
多くの many many of
十分な enough enough of
2〜3の few few of
いくつかの several several of
ゼロの no none of

*不可算名詞

意味 名詞単独 the+名詞
すべての all all of
半分の half half of
いくつかの some some of
いくつかの any and of
多くの much much of
十分な enough enough of
2〜3の little little of
ゼロの no none of

9. 代名詞問題対策

代名詞とは、名詞のかわりに使われる語句のことを指す。it(それ)やthis(これ)にはじまり、Part5ではotherとanotherの違いが問われることが多い。

9-1. 対策のポイント

TOEIC Part5の代名詞問題では、次の2点の習熟度が試される。

  • 文法的に正しい代名詞を選択できるか
  • 意味的に正しい代名詞を選択できるか

9-2. 例題

例題を見てみよう。

This document must not be transferred to _____ institution, without the written permission from the headquarters.

  • (A) each other
  • (B) others
  • (C) another
  • (D) other
  • (A)は「それぞれの」を表すeach other。これはThey hate each other (彼らは互いに嫌いあってる。)のように、複数形の名詞の人物を指して使われる。名詞の前に置かれることはないので、不正解だ。
  • (B)は「他のもの」を表すothers。通常、others自体が主語あるいは目的語として使われるため、やはり名詞と共に使うことはできない。
  • (C)は「別の」を指すanother。これは単数型の名詞と共に使われるので、この問題では文法的に正しい。短文の文脈にも合うので、これが正解だ。
  • (D)は同じく「別の」を指すother。これも複数形の名詞のみに使えるので、文法的に誤っている。

9-3. one, another, other, the otherの違い

one, another, other, the otherは日本語に存在しない概念なので、直感的な判断が難しい。イメージを使って理解していこう。

*oneの使い方

oneはone, two, three…のoneと同じ綴りだが、代名詞として使う場合には「それ」の意味を持つ。Itに近いが、Itがモノ・コト・ヒトを特定するのに対し、oneは不特定のモノ・コト・ヒトを指す違いがある。

oneのイメージ

*anotherの使い方

Anotherは不特定のモノからランダムに1つを選ぶイメージを持つ。今選んでいる何かを追加する際にも使われる。日本語では「別の」と翻訳される事が多い。

anotherのイメージ

*otherの使い方

otherはanotherがいくつか複合したイメージがあり、所有格としてのみ使われる。anotherと同じく不特定多数のモノを母体とし、そこから2つ以上を選ぶイメージだ。

other

*the otherの使い方

otherにtheをつけるとthe otherとなる。theは物事を特定する機能があるため、the otherは話し手が多数の選択肢の中の特定の1つを選んでいる状況となる。

the other

対象が3つ以上あり、そのうち2つ以上を特定する場合はthe othersを使おう。

The others

10. 比較級問題対策

TOEIC Part5頻出問題、最後の項目は比較級だ。これは「〜より◯◯」あるいは「〜の中で最高」といったように、物事を比較するために使われる文法である。

10-1. 対策のポイント

比較級は出題パターンが一定だ。次の3点を理解しよう。

  • as…as 構文の理解
  • 比較級の理解
  • 最上級の理解

10-2. 例題

まずは例題を見てみよう。

Calls will be returned as _____ as possible to arrange an appointment.

  • (A) sooner
  • (B) soon
  • (C) soon enough
  • (D) no sooner

主語はCalls、動詞はwill be returned。空白の前後はasで囲まれており、2つめのasの後ろにはpossibleがある。いわゆるas…as構文であり、空白には形容詞か副詞の原級(比較級でない形)を入れる必要がある。 

  • (A)は比較を表す-erがついているため、不正解。
  • (B)はsoonの原級のため、これが正解だ。as soon as possibleで「可能な限り速く」の意味になる。
  • (C)はenoughがついてしまっており、少なくともas…as構文の中には挿入することができない。
  • (D)も同様に、noがついてることと比較の-erがついているため、この場合は使用不可だ。

10-3. 比較級一覧表

形容詞あるいは副詞に比較を表す語をつけることで、比較級を作ることができる。

比較を表す語は2パターンあり、文字数が少ない単語には語尾に”-er”をつけ、多い単語は原級の前に”more”をつける。最上級の場合は”-est”か”most”だ。

  • A is XXXer than B.
  • A is more XXX than B.
  • A is the XXXest in YYY.
  • A is the most XXX in YYY.

次の表で比較級と最上級の活用を理解しよう。

  比較級 最上級
形容詞 tall taller tallest
beautiful more beautiful most beautiful
副詞 soon sooner soonest
easily more easily most easily

11. TOEIC Part5対策 おすすめ教材

これまで、TOEIC Part5の解き方について説明してきた。

対策を理解したら、次は問題集を使って実践練習を積んでいこう。トイグルではオススメの教材を2つ紹介したい。

11-1. 新TOEICテスト 文法問題 でる1000問

「新TOEICテスト 文法問題 でる1000問」はPart5&6を次の7項目に分け、それぞれに特化した問を集めた問題集だ。

  • 品詞: 334問
  • 動詞: 102問
  • 前置詞 or 接続詞: 67問
  • 代名詞: 37問
  • 前置詞: 56問
  • 関係詞: 16問
  • ペア表現・語法・数・比較: 47問

2016年5月のTOEIC改正前の発売された問題集だが、Part5は設問形式が変わっていないため、改正後でも引き続き使用することができるだろう。

11-2. TOEICテスト公式問題集 新形式問題対応編

「TOEICテスト公式問題集 新形式問題対応編 」は、TOEICを制作している米国ETSが認める唯一の公式問題集である。こちらは2016年5月の改正に対応しているため、新しい問題形式で練習を積むことができる。

Part5だけでなく、Part1からPart7までのすべての試験が2回分収録されている。全TOEIC受験者が必ず持っておきたい一冊だ。

12. TOEIC Part5対策 おすすめアプリ

スマートフォン用のアプリを使えば、通勤電車などのスキマ時間を利用し、TOEICの勉強を進めることができる。

ここでは、Part5対策に適したアプリを紹介しよう。

12-1. TOEIC®テスト文法640問1 (120円)

TOEICテスト文法640問1

Appストアの教育部門(有料)で、かつてダウンロード数第1位を獲得したアプリが『TOEIC®テスト文法640問1』だ。

人気の秘密はそのシンプルさで、当アプリ1つでTOEIC文法問題を640問解くことができる。本番のPart5(短文単語穴埋め)が40問だから、たった120円でなんと16回分もチャレンジできるのだ。

問題は470点、600点、730点、860点の4段階に分かれているため、今の自分のレベルに合わせた学習ができる。すべてのTOEIC学習者が持っておくべき、必須アプリである。

12-2. もう一度!中学英文法 (960円)

もう一度!中学英文法

「もう一度!中学英文法」は、同タイトルの書籍をベースにし、中学文法をさらに細かく51項目に分解。それぞれをゼロベースから学べる、わかりやすい解説が魅力的だ。

自動添削機能「EasyWriting」も付属している。自分で入力した英文の文法チェックをしてくれるため、ライティング・スピーキング力を同時に学習することもできる。

13. まとめ

当エントリーでは、TOEIC Part5対策について解説してきた。

2016年5月の新形式に対応しているため、今後の勉強に役立てていただくと幸いだ。

*当記事を読んでもっと知りたいと思った方は、次のエントリーも参考にしていただきたい。

Good luck!

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コメント

  1. tomato より:

    Part5頻出の前置詞一覧に
    because とbecause ofがありますが、
    どちらも前置詞として使えるのでしょうか?

  2. 田邉竜彦 より:

    >tomatoさま
    ご質問ありがとうございます。
    becauseとbecause ofは正確には接続詞なのですが、前置詞問題に頻出のため、ここで紹介した次第です。

  3. a より:

    パート5を速く解くコツを教えて下さい
    品詞で考える問題はすぐに解けますが、単語の意味から考える問題に時間がかかります
    ちなみに、意味で考える問題は文章を訳して解いています
    ひょっとして、解く練習をするより、捨てる事を考えた方がいいのでしょうかね?

    現在の実力は旧方式で500程度
    目標は680です。
    Readingの時間が足りません

  4. 田邉竜彦 より:

    >aさま

    ご質問ありがとうございます。
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    Part.5の解答時間を速くする一番の方法は、英語力そのものを向上させることです。TOEICは英語の試験なので、テクニックよりも実際の英語力がスピート及び正答数アップの基本となります。
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    しかし、現在のレベルのままでも戦略的に解くことによって、リーディングスコアの大幅な改善は可能です。
    aさまの得意・不得意分野を存じ上げないので、あくまで一般論として例を挙げます。
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    1.リーディングセクション全体はPart5とPart6を合わせて20分で終わらせ、残り55分をPart7に当てるのが理想です。多くの方がPart5と6に30分以上の時間をかけてしまい、Part7の途中までしか解けず、後半何十問を適当にマークしている状態です。しかし、Part7は設問数が54とリーディングセクションの過半数を占めるのに加え、答えのヒントが本文中に書いてあるのが特徴です。Part7に時間をかけることが、リーディングスコアアップのポイントとなります。
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    2.Part5とPart6を20分で終わらせるには「捨てる勇気」が必要です。仰るように品詞問題などのすぐ解けるものを優先し、文章全体の意味を捉えないと解けないような問題や、難易度の高い単語が使われている後半の問題は、思い切って捨ててしまう必要があります。Part6の文章挿入も時間がかかるので、こちらも捨て問題とします。日頃からたくさんの問題を解くことで、本番時に「確実に正解したい問題」と「捨ててもいい問題」を予め理解しておくことが重要です。
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    尚、TOEICはマークシートなので、捨てると言っても空白のままにするのではなく、適当なところにマークしてください。よって「20分以内に全問を解く」というより、「20分で切り上げる」といったイメージをお持ちになると良いかと思います。
    (20分でPart5とPart6をきちんと解ければ、800点は超えるでしょう)
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    3.時間管理のコツは練習あるのみです。模試等を使って時間を測りながら、リーディング100問を通しで解いてみてください。最初は「Part5をもうちょっと解きたい…」の誘惑にかられるかもしれませんが、大切なのはリーディング全体でスコアを上げることです。何度も練習をすれば、時間配分のコツが身につくはずです。
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    ご参考にしていただければ、幸いです。

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