試験前に必ず知っておくべきTOEIC時間配分のコツ

toeic-time-management

TOEICにおいて、時間配分はスコアを大きく左右する重要なテクニックである。

しかし、多くの受験者がリーディングセクションの時間管理に失敗しているため、本来の実力を出しきれずスコアを落としている。試験中に「あと5分あれば・・・」と思った経験のある方も多いだろう。

そこでトイグルでは、TOEICリーディングを効果的に解くための時間配分についてまとめたい。2016年5月に改正された新形式に対応している最新の試験戦略である。

*目次

  1. TOEICリーディングパートの時間配分
  2. TOEIC Part5 時間配分のコツ
  3. TOEIC Part6 時間配分のコツ
  4. TOEIC Part7 時間配分のコツ
  5. まとめ

1. TOEICリーディングパートの時間配分

はじめに、TOEICリーディングセクションの全体像から説明しよう。

TOEICリーディングは次の3パートに分かれている。

  • Part5: 短文穴埋め
  • Part6: 長文穴埋め
  • Part7: 長文読解

リーディングセクション全体で与えられる解答時間は75分間(=1時間15分)、設問数は100。受験者はこの時間を自由に配分し解くことができる。

しかし、TOEICは改正を経て設問の多くが長文読解となった。明確な戦略なしに、100問を75分間で解くことは難しい。

そこでトイグルでは、リーディングの各パートを次のような時間で解くよう、アドバイスしている。

  問題数 時間配分 時間@1問
Part5 30 10分 20秒
Part6 16 10分弱  37.5秒
Part7 54 55分強 約60秒
合計 100 75分
  • Part5は短文穴埋め問題。ここは可能な限り速く解くことを意識し、他の2パートのために時間を余らせるべき。目安は10分。10分経っても解き終わらなかったら残りは適当にマークし、Part6に移るべき。
  • Part6は長文穴埋め問題。設問は長文内にあるものの、ほとんどの問題形式はPart5と同じ文法・語彙型。文章挿入問題は時間がかかるので、上級者以外は無視してもよい。解答の目安は10分弱。
  • Part7は長文読解。答えのヒントは長文内にあるので、時間をかければ正答率は上がる。15の文章と54の設問を55分間で解くため、高い精神力が求められる。

目安として、TOEIC800点以上を狙うのであれば、リーディングセクションは必ず時間内に解き終えている必要がある。

※TOEICではリスニング中にリーディングの問題を解くことは、不正行為として禁止されている。リーディングはリーディングの時間内にしか解くことができない。

2. TOEIC Part5 時間配分のコツ

ここから、各パートの時間配分のコツを紹介しよう。

Part5は短文穴埋め問題だ。時間配分の鉄則は次のとおりとなる。

  • 30の設問を平均20秒で解き、Part5全体を合計10分目標で終わらせる。
  • 設問は順番に解く(難しい問題を飛ばすとマークシートがずれる危険性あり)
  • 文法は知識を知らなければ解けない。悩んで時間を浪費するより「捨てる勇気」を持つこと

30問を10分以内に解くことは容易ではない。そこで、Part5は解答手順を工夫することで、時間を上手に活用することができる。例を使いながら説明していこう。

解答手順1: 短文を読む

一部のTOEIC対策本では、時間短縮のため短文を読まずに空白の前後だけを見て、解答するよう指導しているものがある。

しかし、余程の上級者でもない限り、文章の一箇所のみを見て正解を判断することは不可能に近い。時間を短縮しても正答率を落としては意味が無い。

そこでトイグルでは、Part5を解く際、短文を必ず読むよう指導している。脳内で丁寧に翻訳する必要はなく、2〜3秒で素早く短文を見て、ざっくりとした内容がつかめれば十分だ。

TOEIC時間配分 例文

解答手順2: すぐ解ける問題と時間のかかる問題を見極める

短文を一読したら、4つの選択肢を1〜2秒程度でざっと目を通す。ここで「すぐ解ける問題」と「時間のかかる問題」を見極めよう。

*すぐ解ける問題

  • 品詞
  • 動詞の形
  • 前置詞
  • 機能語

*時間のかかる問題

  • 語彙
  • 接続詞
  • 代名詞
  • 比較級

解答手順3-A: 「すぐ解ける問題」は空白の前後から解答を判断

品詞、動詞の形、前置詞、機能語等の「すぐ解ける問題」は、空白の前後だけ意味がわかれば解くことができる。これらは15秒前後で解答し、他の問題に時間を回したい。

品詞問題の例を見てみよう。

TOEIC時間配分 例文

ここではTheとbusinessperson(ビジネスパーソン)の前に空白があることから、businesspersonを修飾する語句を入れることがわかる。手順1で短文全体に目を通したら、空白の前後だけ再度読めば解答できる。

TOEIC時間配分 例文

ここでは(B)のsuccessfulが正解。これは「成功する」を意味する形容詞。形容詞は名詞に意味を追加する役割を持っているので、文法的に正しい。「成功するビジネスパーソンは常に早起きする」は意味的にもつながる。

解答手順3-B: 「時間のかかる問題」は文章全体の意味を理解すること

語彙、接続詞、代名詞、比較級などの「時間のかかる問題」は、文章全体の意味を理解しないと解けないことが多い。

接続詞問題の例を見てみよう。

TOEIC時間配分 例文

ここでは、「Ms. Lau got promoted(ラウ氏は昇進した)」と「she was a top performer in her department(彼女は部署内でトップだった」の因果関係を表す接続詞が必要だ。この二つの文の意味を正しく理解しなければ、選択肢は選べない。

ここでは(A)のbecause(なぜならば)が正解。becauseの後に続く文が理由で、前の文がその結果となるため、文章は「彼女の部署で最優秀だったため、ラウ氏は昇進した」となり意味がつながる。

このように「時間のかかる問題」は、Part5の目安である1問20秒の解答ペースを超えてしまう。そこで、「すぐ解ける問題」を15秒程度で終わらし時間を稼いでおくことで、結果的にPart5全体を10分以内に解けるようにしたい。

3. TOEIC Part6 時間配分のコツ

次に、Part6(長文穴埋め)について取り上げる。時間配分の鉄則は次のとおりだ。

  • 4つの長文から出題される16の設問を、10分以内に解く。上級者であれば8分前後で終えたい。
  • 設問形式は語彙型・文法型・文章挿入型の3種類。語彙型と文法型の形式はPart5と同じ。
  • 文章挿入は時間を浪費しやすい。ハイスコアを狙う上級者以外は捨ててもOK

Part6は設問を先に読み、文章から答えのヒントを探す「トップダウン・アプローチ」で解かなければ、時間内に16の設問をこなすことはできない。トップダウン・アプローチでの解答手順を説明しよう。

解答手順1. Directionsは読まない

Part5が終わってPart6にたどり着くと、長文の前にDirectionsと呼ばれる文章がある。

これはPart6の解き方を解説している文章だが、時間の無駄なので読む必要はない。Directionsは無視しよう。

TOEIC時間配分 例文

解答手順2. 2秒程度で長文の全体像をつかむ

Part6では4つの長文が用意されている。まずは1つ目の長文を2秒程度でざっと眺め、全体像をつかもう。

TOEIC時間配分 例文

全体像を見る中で、次のようなポイントを判別できると良い。

  • 文章のジャンル: Eメール、手紙、メモ書きなど
  • 文章の長さ: 長い・普通・短い

解答手順3. 設問の選択肢を見てから長文を読む

全体像を掴んだ後、すぐに長文を読み始めてはいけない。

まずは1問目の設問を見よう。語彙型・文法型・文章挿入のどれなのかを瞬時に判別した上で、答えのヒントを探すように長文を読み始める。

TOEIC時間配分 例文

この問題は品詞の異なる4つの単語が並んでいることから、文法型の品詞問題であることがわかる。

解答手順4. 解答し2問目に移る

Part6の長文はさほど長くないため、だいたいの場合1~2文章内に1つの空白がある。また、基本的に文章と設問の順番は一致している。

1つ目の問題を解答し、2問目に移ろう。文法・語彙型は「設問→文章→解答」を繰り返して解いてゆく。

尚、先の問題の正解は(B)のsatisfaction(満足)だ。

解答手順5. 文章挿入は前後1~2文章を熟読

文章挿入タイプを解く際は、長文の内容をよく理解しなければならない。そのため、最低でも空白の前後1~2文章を読み、内容把握に努めよう。

TOEIC時間配分 例文

この問題の正解は(D)の「詳細に関してはアンケートの導入部分を見てください」となる。

このように、「設問→文章→解答」を基本パターンとすることで、効率よくPart6を解くことができる。訓練を積めば、10分という短い時間内に解答を終えることができるだろう。

4. TOEIC Part7 時間配分のコツ

次に、リーディングセクション最大の問題数を持つPart7(長文読解)を取り上げよう。時間配分の鉄則は次のとおりだ。

  • 15の文章と54の設問を55分間で解く
  • 4〜5文章に一回深呼吸をして集中力アップ
  • 初心者は図表形式の文章が狙い目

Part7もPart6同様、設問を先に読み、文章から答えのヒントを探す「トップダウン・アプローチ」で解く必要がある。

ここでは2つの文章から設問を解くダブルパッセージ・問題を例に上げ、具体的な方法を解説しよう。

解答手順1. 約3秒で文章の全体像をつかむ

Part7では、最初に文章の全体像をつかもう。ここでも、長文と選択肢を3秒程度でざっと眺めれば十分だ。

注目するポイントは次の3点になる。

  • 各文章の長さ
  • 各文章のジャンル
  • 設問の数(たいてい5問ずつ)

例題を見てみよう。尚、ここでは簡略化のため、設問は2つだけとした(本番では各文章に5問ずつ)。

TOEIC時間配分 例文

TOEIC時間配分 例文

TOEIC時間配分 例文TOEIC時間配分 例文

解答手順2. 1つ目の設問を読む

Part7のすべての問題は、「設問→文章→解答」の手順で進めていく。そのため、まずは1つ目の設問から読んでいこう。

TOEIC時間配分 例文

ここでは、「なぜMr. PoulterはEメールを送ったのですか?」が問われている。

解答手順3. 1つ目の長文を上から読み進める

ダブルパッセージ問題では、設問と長文の順番は次のように対応している傾向にある。

  • 1問目: 1つ目の長文
  • 2問目: 1つ目の長文
  • 3問目: 2つ目の長文
  • 4問目: 2つ目の長文
  • 5問目: 両方の長文(あるいは2つ目の長文)

例外もあるため、あくまで「傾向」として知っておいていただきたい。

さて、先の問題は1つ目の設問だったため、答えのヒントは1つ目の長文内にある可能性が高い。

上部から読み進めると、早速2行目に答えのヒントを見つけることができる。

TOEIC時間配分 例文

ここでは、セミナーに参加してもらうため無料招待の延長をする旨を述べている。そのため、(B)の「従業員をイベントに招待するため」が正解だ。

解答手順4. 同じ手順で設問を解く

以後、同じように「設問→長文→解答」の手順で解いていく。

解答手順5. 5問目は両方の長文から出題の可能性

ダブルパッセージの5問目は難問が多く、両方の長文を参照しないと答えの根拠が探し出せないことがある。

まずは例を見てみよう。

TOEIC時間配分 例文

ここでは「セミナーに関して間違っているものは何か?」が問われている。

(A)及び(B)は、2つ目の文章内に明確な根拠があるため正しい。そして(D)は「New Venture Creationはマレーシアのみで受講できる」と言っているが、これはオンラインでの受講も可能なため、情報として間違っている。

TOEIC時間配分 例文

しかし、(C)の「セミナーは無料で提供される」に関して、2つ目の文章には何も述べられていらず、これも誤っているように見える。(C)と(D)、どちらを選べばいいのだろうか?

ここで、1つ目の文章も見てみよう。すると、上部のほうに「a complimentary invitation (無料招待)」と書かれていることがわかる。

TOEIC時間配分 例文

したがって(C)の「セミナーは無料で提供される」も情報として正しいので、選ぶべきは選択肢(D)となる。

このように、ダブルパッセージ問題の難問は「1つ目の長文の上部と、2つ目の長文の下部」にヒントが隠れていることがある。

事前に知っておけば対策できるため、注意しよう。

5. まとめ

当エントリーでは、TOEICリーディングパートの時間配分について解説してきた。

リーディングセクションを攻略するには、各パートにかける時間を知るだけでは不十分だ。

具体的な解き方を習得することで、効率的に解答を進めることができる。結果、理想の時間配分でスコアを伸ばすことができるだろう。

*当記事を読んでもっと知りたいと思った方は、次のエントリーも参考にしていただきたい。

Good luck!

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

無料TOEIC問題をやってみよう!

Part5形式の文法・単語問題を無料で解ける、オリジナルTOEIC問題を用意しました。


解答後はTOEIC予想スコアを見て、今の実力を知ることができます。


解答・解説編も無料ダウンロードできます。ぜひともプレイしてみましょう!


やってみる

コメント

コメントを残す

*