SVOCを超える!英語が感覚で理解できる3文型の使い方

英会話のイメージ

SV, SVC, SVO, SVOO, SVOCなどの5文型は、英語で最も基本的な文法項目である。

しかし、大人になってから英語をやり直す時、これら5文型が理解できず苦しむ学習者は多い。

ここで日本人学習者に朗報だ。実は、英語で5つの文型を理解する必要はなく、3文型のみですべての文章を理解することができる。

トイグルは、これを「トイグル3文型」と名づけた。トイグル3文型を理解すれば、基礎的な英語力はたちまちアップし、TOEICスコアアップの底力となるだろう。

本稿で実践的な文型を学び、実践的な英語力を伸ばしていこう。

1. トイグル3文型の基礎

参考書や英語解説ブログでは、なぜ文型を学ぶ必要があるのか説明しているものは少ない。目的を知らずに用法だけを暗記しても、学習後に「で、なんなの?」という感覚に陥ってしまうのではないだろうか。

そこで本稿の導入として、英語において文型の担っている役割とその重要性を確認していこう。

1-1. 文型を学ぶと英語ができるようになる理由

英語は語順に厳しい言語である。

語順とは単語を並べる順番のことで、英語では文のはじめに主語、その次の動詞といったように、語順に関するルールが決まっている。語順を変えたら意味は変わり、文として成立しなくなる場合もある。

  • I work in ABC Inc. (私はABC社で働いています。)
  • *Work I ABC Inc. in. (語順が正しくないため解釈不能!)

英語の語順は厳格なルールがあるため、その使い方にある程度の規則性がある。その規則性のことが専門用語で「文型」と呼ばれ、従来の参考書では英語に5つの文型があると教えられてきたのだ。

文型: 単語を並べる順番をパターン化したもの

(トイグル)

語順にルールがあるということは、裏を返せばそのルールさえ覚えれば英文は簡単に作ることができてしまう。

筆者は留学先で英語漬けになっていた時、無意識のうちに語順のルールのようなものが脳内に描かれ、そこに使いたい英単語を当てはめて意味を作っていく感覚を持っていた。

英語の文型: 英会話のイメージ

文型は、この図でいうカゴの組合せに他ならない。この場合、主語+動詞+目的語という組合せでできた文型を例にして使ってみた。

文型を理解し練習を重ねれば英語はできるようになる。文型を知れば文の構造がわかるから、リーディングやリスニング力は特に改善することができる。TOEICスコアップも確実に上がっていくだろう。

1-2. 文型学習のための専門用語

文型を学ぶために最もやってはいけない学習法、それは専門用語を多用して文型を暗記することだ。

例えば、次の説明を読んで「なるほど!」と納得できる人はどのくらいいるだろうか?

第2文型SVCでは、Cの位置に主格補語が使われるのに対し、第5文型SVOCでは、Cの位置に目的格補語が使われます。

「主格補語? 目的格補語? そもそも第4と第5文型の違いってなんだっけ・・・?」という感じではないだろうか。我々は英語力そのもの向上させるために文型を学んでいるのであって、英語雑学を学んでいるわけではない。

そこでトイグルでは、文型を解説するにあたって使用する用語は次の3つのみに絞りたいと思う。

そう、たった3つのみの用語で英語の文章を解説してしまうのである。

*トイグル3文型で使われる3つの用語

  1. 主語 (S)
  2. 動詞 (V)
  3. 目的語 (O)
  • 主語はその文章の動作の主体になる語句で、名詞(モノ・コト・ヒトを表す語)が使われることが多い。”I(わたし)”、”You(あなた)”、”Japan(日本)”、”The car(その車)”など、無数の名詞が主語になり得る。
  • 動詞とは、主語の動作を示す語句を指す。”move(動く)”、”run(走る)”、”increase(増える)”など。
  • 目的語とは、動作の対象となる語句を指す。例えば、動詞に”buy(買う)”を使った場合、買うモノを述べないと文として成立しない。このように動詞の対象が目的語と言われる語句で、名詞が使われることが多い。
※ トイグル3文型では”tall(背が高い)”、”kind(親切な)”、”complicated(複雑な)”などの形容詞も目的語として扱う。これは従来の文型では補語(C)と呼ばれてきたものだ。詳細についてはこれから説明しよう

英語は語順に厳しい言語。そのため語順にはある程度の規則性があり、単語を並べる順番をパターン化したものが文型と呼ばれる。必要以上の専門用語は英語学習の妨げになるため、トイグルでは「主語・動詞・目的語」の3つしか用語を使わず解説しよう。

2. トイグル3文型〜基本編〜

それではここから、トイグル3文型の具体的な解説をしていきたい。トイグルでは英語の文型は、次の3つのみ存在すると定義する。

*トイグル3文型

  • 第1文型 (S+V)
  • 第2文型 (S+V+O)
  • 第3文型 (S+V+O+O)

1つずつ見ていこう。

2-1. 第1文型 (S+V)

第1文型は主語+動詞の組合せでできている。従来の第1文型と全く同じものだと思ってもらっていい。

英語の文型: 第1文型

例を見てみよう。

  • The door opened. (ドアが開いた。)

ここでは、主語(S)が”The door(ドア)”、動詞(V)が”open(開いた)”だ。ドアは生き物ではないから、能動的に何かの対象物を開く機能はない。

ドアは自動・手動問わずに開くことで動作は完結するので、”The door opened. (ドアが開いた。)”で文は成立する。

英語の文型: The door opened

このように、第1文型で使える動詞は、主語がその動作を自己完結できる意味をもったものが多い。

これはいわゆる自動詞と呼ばれるタイプの動詞になるため、さらに深く学びたい方は『ようやくわかった!自動詞と他動詞の違いを2枚の図で説明しよう』をご参照いただきたい。

2-2. 第2文型 (S+V+O)

第2文型は、主語+動詞に目的語が加わった形となる。

目的語とは、動作の対象となる語句を指す。つまり、主語、動詞、及び動作の対象の3つを1文で表現する用法が第2文型である。

英語の文型: 第2文型

例を見てみよう。

  • I opened the door. (私はドアを開いた。)

ここでは主語(S)に”I(私)”、動詞(V)に”opened(開いた)”、目的語(O)に”the door(ドア)”が使われている。

意味をよく考えてみよう。「私」は人間だから、何かを「開く」動作を行うことができる。開くためにはその対象物(ドア、窓、シャッター等々)が必要なため、それを目的語の位置に置いているのだ。

英語の文型: I opened the door

第2文型では、目的語の位置に形容詞を入れることもできる。

形容詞は名詞の性質を表す語句で、”tall(背が高い)”、”kind(親切な)”、”complicated(複雑な)”などがある。例を見てみよう。

  • He is tall. (彼は背が高い)

ここでは主語(S)に”He(彼)”、動詞(V)に”is(〜である)”、目的語(O)に”tall(背が高い)”が使われている。

英語の文型: He is tall

さらに別の例も見てみよう。

  • I feel happy. (私は幸せに感じる)

ここでは主語(S)に”I(私)”、動詞(V)に”feel(〜と感じる)”、目的語(O)に”happy(幸せ)”が使われている。

英語の文型: I feel happy

このように、第2文型は第1文型以上に幅の広い表現が可能であり、おそらく英語で最も多用される文型だ。

2-3. 第3文型 (S+V+O+O)

第3文型は、ある一部の動詞を使う際に用いられる用法だ。

主語と動詞に加え、目的語を2つ使う点が第3文型最大の特徴である。

英語の文型: 第3文型

動詞”send(送る)”を例にとって考えてみよう。

「送る」という動作は、送るモノと送る相手がいないと成り立たない。モノだけあっても相手がいなければ「誰に?」となってしまうし、逆に相手がいても送るモノがなければ「何を?」ということになってしまう。

このように、動詞にはその意味によって2つの目的語を必要とするものがあり、そのような動詞を使う時は第3文型を用いるのだ。

  • I sent you a letter. (私はあなたに手紙を送りました。)

ここでは主語(S)に”I(私)”、動詞(V)に”sent(送った)”、1つ目の目的語(O1)に”you(あなた)”、2つ目の目的語(O2)に”a letter(手紙)”が使われている。

英語の文型: I sent you a letter

2つの目的語の並べ方は簡単だ。動詞の動作の結果、この2つの目的語の間に”am/is/are”あるいは”have”を入れ、意味が成り立つ順に目的語を使えばよい。

例えば先の例文では、”sent(送った)”の結果、”you have a letter (あなたは手紙を持っている)”の状態になったと言える(You are a letterは意味的におかしい)。

目的語を逆にすると”*a letter have you (手紙はあなたを持っている?)”となってしまい、意味が通らない。

英語の文型: 2つの目的語の関係性

別の例を見てみよう。

  • I found the task difficult. (私はその仕事を難しいと思った。)

ここでは主語(S)に”I(私)”、動詞(V)に”found(見つけた・思った)”、1つ目の目的語(O1)に”the task(その仕事)”、2つ目の目的語(O2)に”difficult(難しい)”が使われている。

英語の文型: I found the task difficult

ここでは意味的に、”the task is difficult (そのタスクは難しい)”の関係性になっていることがわかる。

英語の文型: the task is difficult

英語の文型はS+V, S+V+O, S+V+O+Oのたった3パターンのみで、すべて説明できてしまう。これまで5文型で学習していた手間が大きく省け、英語をよりシンプルに捉えられるようになるのではないだろうか。これら3文型を理解したら様々な単語を当てはめて練習すれば、会話力もリーディング力も飛躍的に伸びていくだろう。

3. トイグル3文型〜応用編〜

ここからは、トイグル3文型の応用編をお届けしよう。

実際の英語では、”to”や”for”などの前置詞、ifやwhe節、関係代名詞などを用いた長い文が使われることが多い。そういった複雑な英語の解釈方法を、文型の観点から見てみよう。

3-1. SVO以外はすべて追加情報

トイグル3文型では、主語(S)・動詞(V)・目的語(O)以外の語句はすべて「追加情報」と位置づける。追加情報はその名の通り、文に追加の意味を付け加える語句や表現のことを指す。

追加情報: 主語(S)・動詞(V)・目的語(O)以外のすべての語句

(トイグル)

ここから、代表的な追加情報をいくつか見ていくことにしよう。

3−2. 前置詞

英語の文章では、”in”, “at”, “for”などの前置詞と呼ばれる語句を使って、その動詞や名詞の方向性を示すことができる。

  • I am working in a university. (私は大学で働いている。)

これは、主語(S)に”I(私)”、動詞(V)に”am working(働いている)”を使った第1文型の文章である。

“I am working(私は働いています)”だけでも英語としては成り立つが、そこに”in a university (大学で)”という語句を使って、文に情報を追加している。

英語の文型: I am working in a university

1-1. 文型を学ぶと会話ができるようになる理由』にて、英語は語順が重要であり、そのパターンを文型と呼ぶことを述べた。

追加情報はおまけとして英文に情報を追加するだけだから、文型の一部分ではない。従って、比較的場所を選ばず自由な位置に使うことができるのだ。

次の例では前置詞を使ったフレーズを強調するため、主語の前に追加情報を置いている。

  • In a Japanese restaurant, I ate sushi. (日本料理屋で、私は寿司を食べました。)

英語の文型: In a Japanese restaurant I ate sushi

3-3. 接続詞

“If (もし〜ならば)”, “When (〜の時)”, “While (〜の間)”などの語句は接続詞と呼ばれ、文と文をつなぐ働きを持っている。

これら接続詞を使う場合、つながるほうの文章はすべて追加情報となる。

  • I will eat sushi if I pass the exam. (私は寿司を食べます、もし試験をパスしたら。)

英語の文型: I will eat sushi if I pass the exam

今回の例はたまたまIf以下の文も第2文型(SVO)になっているが、接続詞がついたほうの文は追加情報扱いする原則にはかわりない。

3-4. 関係代名詞

関係代名詞を使った語句・センテンスも、追加情報として文に意味を追加する働きを持つ。

  • We will request the book in which the quotations are displayed. (私たちはその引用が記されている本をリクエストします。)

 英語の文型: We will request the book in which the quotations are displayed

3-5. 副詞

“completely(完全に)”, “very(とても)”, “suddenly(突然に)”などの語句は副詞と呼ばれ、強調したい意味によって文中の様々な位置に使うことができる。

トリッキーな場所に使われることもあるので、文型の判断の際に目的語に見間違えてしまわぬよう注意しよう。

  • I spoke quietly. (私は静かに喋った。)

この例では、副詞が動詞の直後に使われている。一見すると第2文型(SVO)のように見えるが、副詞は追加情報であるため、第1文型(SV)であると結論付けることができる。

英語の文型: I spoke quietly

次の例は、これまで紹介したいくつかの追加情報が複合的にからみ合って使われている例だ。文型を正しく見極められるだろうか?

  • I am now 100% completely sure that I can do all things through this computer. (私は今、このパソコンを通じすべてのことができると、100%の確信を持っています。)

英語の文型: 長文中の追加情報

本稿で紹介した前置詞、接続詞、関係代名詞、副詞以外にも、主語・動詞・目的語以外の語句はすべて追加情報だ。追加情報は文型に影響を与えない、文字通り情報を追加するだけの役割を持つ語句である。これらを見分けられれば文の切れ目がわかるため、英語力が飛躍的に上がるのだ。

コラム: トイグル3文型が生まれた背景

以上で、トイグル3文型に関する説明は完了である。これらを理解した上で英文を繰り返しインプットすれば、英語の構造を脳内にイメージすることができる。結果、リーディング・リスニング・ライティング・スピーキングの4技能を飛躍的伸ばすことができる。

さて、おまけとしてトイグル3文型が生まれた背景を簡単に紹介したい。トイグル3文型の着想自体は、筆者がアメリカに留学していた際に出会ったカナダ人英語教師から得たものである。

英語のネイティブスピーカーである彼女は、20年以上に渡って留学生に英語を教えている中、ペーパーテストの点数が低いサウジアラビア人留学生はスピーキングがそれなりにできるのに、アジア人留学生は文法力が高いに関わらず、会話力が圧倒的に弱い理由と対処法を模索していた。

その中で彼女は、アジア人留学生は文法の知識は持っているものの、英語の語順が脳内にイメージできていないがゆえに、覚えた単語をアウトプットできない状態に陥っていることに気がついたのだ。

語順は文型によってパターン化されているものの、ネイティブスピーカーの彼女にとって、従来型の5文型は「感覚的」に肌に合わないようだった。従来の5文型で言う目的語(O)と補語(C)は、ネイティブスピーカーにとっては同じであり、それらを厳密に区別した細かい文型モデルを留学生に教えることに、意義を見出せないと語っていた。

であれば、目的語と補語を統合してしまえばよりシンプルなモデルが出来上がるのではないかという発想が、トイグル3文型の起源である。筆者はこれをさらに日本人向けにアレンジし、改めてトイグル3文型として開発することに成功したのだ。

従って、トイグル3文型は「言語学的」には正しくない。しかしながら、我々は言語学的を目指しているわけではない。日本人が実践で使える英語を身に付けるに当たって、ネイティブスピーカーにとってより自然と思われるモデルを使って練習することは、学習の効果をより高めてくれるものではないかと筆者は確信している。

トイグル3文型が、皆さんの英語学習の参考になることを期待してやまない。

*当記事を読んでもっと知りたいと思った方は、次のエントリーも参考にしていただきたい。

Good luck!

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