付帯状況のwithの使い方

付帯状況のwith_151030

分詞構文を学んでいる際、「付帯状況のwith」の概念に混乱してしまい、つまづいてしまった方も多いだろう。

実は、付帯状況のwithは世間で思われているほど、難解な文法ではない。従来の文法書が言語学的な厳密さにこだわるあまり、わかりにくく説明しているだけなのだ。

そこで当エントリーは学習者の視点に立って、付帯状況のwithをわかりやすく説明しよう。図を多用し、視覚的に理解しやすいように設計している。

1. 付帯状況のwithの基本

はじめに、付帯状況のwithの基本的な使い方から解説していこう。

1-1. 付帯状況のwithとは?

付帯状況のwithとは、前置詞withと共に使う分詞構文のことを指す。分詞構文の中でも特に、次の2点の両方を満たしているものが「付帯状況のwith」と読んでいるのだ。

  1. 主たる文と同時に起こっているできごとを描写している
  2. 主語に関するモノ・コトの補足説明で使われている

と言ってもわかりにくいと思うので、例を見てみよう。

  • He waited for 2 hours with his bag opened. (彼は、鞄を開けたまま2時間待っていた。)

まず、主たる文(主語+動詞)は”He waited for 2 hours (彼は2時間待っていた)”だ。鞄はその待っている2時間の中で開いていたため、条件1の「主たる文と同時に起こっているできごとを描写している」をクリアしている。

そして、前置詞withでつながれた文章は、”his bag (彼のバッグ)”となっている。そのバッグは文字通り彼のものであるため、条件2の「主語に関するモノ・コトの補足説明で使われている」もクリアだ。

よって、この文章の前置詞with以下は「付帯状況のwith」と判断することができる。

※ 「付帯状況」は「同時に起こっている」を意味する日本語である。用語が必要以上に難しいため混乱してしまうが、実態は分詞構文の用法の1つにすぎない。

1-2. 付帯状況のwithの公式

これまで説明してきたように、付帯状況のwithは分詞構文のいち用法にすぎない。文法的な観点から見ると、付帯状況のwithは次のように表すことができる。

付帯状況のwith = “with” + “主語のモノ・コト” + “動詞の-ing形/-ed形”

(トイグル)

このように、付帯状況のwithは3つのパーツから成り立っていることがわかる。

1-2-1. 前置詞with

付帯状況のwithでは、前置詞withが使われる。これを省略することもできるが、その場合は通常の分詞構文の文章となる。

withの有無で意味はほとんど変わらない。結局のところ、付帯状況のwithはことさら優先して勉強するほど重要な文法項目ではないのだ。

1-2-2. 主語のモノ・コト

付帯状況のwithを使う場合は、主語の持ち物や付属物が動作主となる。

先ほどの例をもう一度見てみよう。

  • He waited for 2 hours with his bag opened. (彼は、鞄を開けたまま2時間待っていた。)

“opened (開いていた)”していたのは”his bag (彼の鞄)”である。この文章の主語は”He (彼)”のため、付帯状況のwith内でも彼に関するモノ・コトを使う必要があるのだ。

1-2-3. 動詞の-ing形/-ed形

付帯状況のwithでは、動詞は-ing形か-ed形のどちらかの形に変えて使うことになる。意味に大きな違いがあるため、次の章で重点的に解説しよう。

※ 厳密に言うと、-ing形は「現在分詞」、-ed形は「過去分詞」と呼ばれる。しかし、必要以上の専門用語はかえって理解の妨げになるため、トイグルでは簡素化した表現を使って説明していく。

2. 付帯状況のwithの使い方

ここから、付帯状況のwithの具体的な使い方を見ていこう。たとえ会話やライティングをせず、リーディングやリスニングのみを学習している場合であっても、使い方を知っておくことで理解を深めることができる。

2-1. -ing形を用いた付帯状況のwith

付帯状況のwithは分詞構文のいち用法のため、動詞は-ing形か-ed形のどちらかに変化させて使う。-ing形は進行形のことを指し、「今まさに起こっているできごと」を表現したい際に使われる文法だ。

図で示すと、次の通りだ。

付帯状況

付帯状況のwithで-ing形が使われている場合、その瞬間に起こっている動作がいきいきと描かれている雰囲気が伝わってくる。

例を見てみよう。

  • I made a speech in front of 100 people, with my heart beating. (私は、心臓がドキドキしながら、100人の前でスピーチを行った。)

“with my heart beating”で「心臓がドキドキしながら」の意味になる。「付帯状況のwithの公式」の通り、前置詞with、主語のモノ(my heart)、そして動詞の-ing形(beating)の三要素が組み合わさっていることがわかる。

ここでは、動詞”beat”が-ing形の”beating”の形で使われている。心臓(my heart)は「ドキドキするもの」であり、「ドキドキされるもの」ではないからだ。

付帯状況

2-2. -ed形を用いた付帯状況のwith

次に、-ed形(完了形)を用いた付帯状況のwithを紹介していこう。

-ed形は完了形と呼ばれ、「主語が動作の対象となる」イメージがある。簡単に言えば、「主語が〜される」の意味となるのだ。

付帯状況

例を見てみよう。

  • I quitted the company with my work finished. (私は自分の仕事を終わらせ、その会社を辞めた。)

“with my work finished”で「終わらせられた自分の仕事と共に」、つまり「自分の仕事を終わらせた」の意味となる。ここでも「付帯状況のwithの公式」の通り、前置詞with、主語のモノ(my work)、そして動詞の-ed形(finished)の三要素が使われている。

動詞が-ed形(完了形)で使われた理由も、意味から考えれば理解できる。仕事(my work)は「(誰かによって)終わらせられるもの」であり、「(仕事そのものが何かを)終わらせるもの」ではないからだ。

付帯状況

※ -ed形のイメージを日本語で考えてしまうと混乱が生じやすい。その主体(この例ならmy work)そのものが自発的に動作を行うなら-ing形、行わないなら-ed形の関係性として、なるべく英語の世界観で理解するようにしよう。

3. 付帯状況のwithの位置

付帯状況のwithは、文の先頭もしくは文末のどちらかの場所で使われることが多い。両方の例を見てみよう。

3-1. 文頭に置かれる付帯状況のwith

付帯状況のwithを文頭に使うと、その内容をより強調することになる。

  • With his laptop opened, he went to the meeting room. (ノートパソコンを開けたまま、彼は会議室に行った。)
※ 付帯状況のwithは、文章本来の内容に別の情報を追加するツールにすぎない。そのため、基本的には「おまけ」として文末に置かれることが多い。

3-2. 文末に置かれる付帯状況のwith

多くの場合、付帯状況のwithは文末に置かれる。本文と付帯状況のwith以下の区切りを見やすくするため、”, (コンマ)”が使われることもある。

  • He went to the meeting room with his laptop opened. (ノートパソコンを開けたまま、彼は会議室に行った。)

文末に付帯状況のwithを設置する場合、”with”を省略することも可能だ。その場合、通常の分詞構文の文章となる。

  • He went to the meeting room, his laptop opened. (ノートパソコンを開けたまま、彼は会議室に行った。)

4. まとめ

当エントリーでは、付帯状況のwithの使い方を、様々な角度から説明してきた。一見難しそうな文法項目だが、分詞構文のいち用法にすぎないことが確認できたと思う。

英文法は使われている日本語が難しため、不必要に複雑だと思われているものが多い。トイグルでは専門用語を極力廃し、図を使って感覚で理解できるシンプルな英文法を紹介している。興味があれば、ぜひともご覧頂きたい。

*当記事を読んでもっと知りたいと思った方は、次のエントリーも参考にしていただきたい。

Good luck!

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